2020/7/23

リトル・ジョー 感想  ベン・ウィショー

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おもしろかった!もう少しで配信で見ようかな・・・(コロナ怖い)と迷いましたが、やはり大きいスクリーンはいい。たとえアップリンク渋谷のミニシアターでもうちのスクリーンよりは何倍もあります。

7/19記事のウィショーさんインタビューの通り、「DNA操作した新種植物リトル・ジョーが人間を操りみんなハッピー・エンド」というストーリーにも「人間が自分の願望や他人が思い通りにならないことを植物に操られているという妄想に取り付かれるが、結局人間は自分の信じたいことを信じる」としてもどちらだとしてもとにかく話はきちんと収束して幕を閉じる。

これを可能にしているのが俳優さんたちの、曖昧な(つまりどっちにも取れる)演技の大集成で、その演技を可能にしたのが、ウィショさんインタの「監督が明確に指示せずに何度もなんどもテイク」した手法なんですね!

しかし学術的にも「植物にも感情がある」とか「植物は実はかなり動いている」とか証明されていると聞いてますので、このストーリーは現実にあり得ると思ってしまいますし、

うちには金魚のチャーリーと貝のサミュエルがいるんですが、名前をつけて、「チャーリー、ママ行ってきますよ、お利口さんにね」とか話しかけてますし、金魚の方は自分の名前と「ごはん」という単語は覚えて、私が部屋に姿を見せると尻尾を振って喜んで反応するのがかわいいですから(貝は残念ながら私には読めない)植物相手の会話だってしている方も多いことでしょう。

して、この映画、すごーくフォトジェニックでぶっ飛びました!衣装、インテリア、建築物、僻地の家、と全て計算された絵になっています。

主役のアリスのマッシュルームヘアだって研究者にしてはオシャレすぎるし、その割には研究や息子への態度はこう人いるだろうな、とリアルなんです。

それは母子家庭の食卓も同じで、いつもテイクアウトが美味しそう。上の写真の紙袋は「Yo! Sushi」に見えますが「活」って・・・freshのことか?どうしてもお醤油皿は各自用意しようよ、テーブルの真ん中に置いてシェアしたら絶対こぼすよ、と声をかけたくなりますよね。 

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植物研究所のカフェテリアも実に美味しそうで、ケーキやクリームもりもりのドリンクにも目が釘付け。キラキラウィショーさんがキラキラケーキを食べてて見るのも忙しいです。ああ、あの研究所で働きたい。

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そして無駄に美しかったのがフェニックスくん。何か役目をあげて欲しかった!ウィショーさんが先輩研究員の噂話を延々とするのを延々と聞いていたこと、そして「彼女が事故だから代わりにお世話をお願い」ととってもスィートにお願いして早引けしただけのような。。。しかも私はそのお願い聞きながら「彼女じゃなくてベンジャミンとデートでしょう!」とひとりツッコミしていました。(*映画「ベンジャミン」でコリン・モーガン演じるベンジャミンの恋人役なのです)

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映画館にもリトル・ジョーが1輪。

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客席ではテディベアが隣に座ってました。

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ところでリトル・ジョーってちょっと彼岸花に似てますね。あれはヨーロッパの方にもあるのかわからないけど、伊藤 貞司の音楽の耳なし芳一っぽさと相まって、オシャレな世界をオドロオドロに演出するのにぴったりのデザインだと思います。
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2020/7/19

Little Joe ウィショーさんインタ  ベン・ウィショー

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写真はAcura Festival Village(2020)での「Surge」インタから

「リトル・ジョー」が昨日から劇場公開されています。もちろん私もさっそく見に行く予定だったのですが、肝心な日に持病の頭痛がきてしまいました。(クソ〜)それでも一旦は地下鉄に乗って渋谷に向かったのですがやはり頭痛がまだ直ってなく、スマホでその日の東京のコロナ感染者がギネスを更新したと知り、フラフラして映画に集中できないばかりか渋谷のアップリンク(劇場)は駅からちょっとあるので駅や通りの雑踏でウィルスに捕まったら弱ってる私はいい餌食!みすみす体をコロナに許すにはこの世に未練がありすぎる・・・反対方向の電車に乗り換え帰宅したのでまだ見てません。涙。

イギリスでもLittle Joeは新作で、今、BFIのサイトやiTunesで配信、月曜には円盤が発売になるとのことで、BBCラジオKermode and Mayo's Film Reviewがベン・ウィショーさんをインタビューして映画を紹介しました。

ウィショーさんの出演舞台「ジュリアス・シーザー」もちゃんと見に行ってたり「Little Joe」は3回も見たと言っていてさすが2001年から続いてる映画番組ではあります。

ライブでウィショーさんゆっくりしゃべっているので聞きやすいです。ぜひ聞いてみてください。ざっくりと分かるところ和訳書いておきます

まずこの2ヶ月ほどどうしていたか:

ずっとベスナル・グリーンの家にいてなんかずっと気が滅入って不安だったからちっともクリエイティブじゃなかったです。

舞台「ジュリアス・シーザー」が移動式ステージでファンがベンの場所をずっと追っかけて動いていたことについて。ほとんどトップオブポップスみたいだったよ:

気づいてなかったの。僕はステージで観客を見ないようにするのは得意で、ファンに気づいたのは終わって劇場のフォワイエに行ってからやっと。

Little Joeについて教えて:

科学者アリスと彼女の同僚、僕の演じるクリスが共同で植物を遺伝子操作して、世話する人をハッピーにさせる種を開発しているんだけど、もう一人の科学者が植物が人間を操り自らを増殖し人間の脳に侵入してくる可能性を高めてしまう。

あなたのキャラについて。不気味だよねー、陰険で:

実はもう撮影から2年も経っているので見直して来たんだけど、自分が不気味で不安定で、気持ち悪いのに改めて驚いた。

植物がどうやって人に作用するのか?:

たぶん、植物は抗鬱剤を生産して人の気分に作用する。人が植物に話しかけて育てると植物は人をハッピーな気持ちで満たしてくれる。でも感情が人を侵略してきて人格が変わり、登場キャラは皆植物に乗っ取られてしまう。

「Little Joe」はどう解釈しても成り立つ。唯一の真実というものはない。そこが天才的なのだがこれを監督されるというのはどんなものか。:

そこに気づいてくれて嬉しい。実は僕も大好きな点だから。撮影時に細部は何も決定されていないのであの仕事はすごく大変で、実際ジェシカ(監督)は何回も何回も何回も撮影を繰り返すんだ。細部を小出しにしてきて最初から全てが準備されていない。役者がセットに臨んでも部分的に隠されていて正確にできる可能性が限られている。緊張や集中続くのは彼女が的確だから。やっとのことでいいなと思たけど、エキセントリックで妥協がないのでわかるまで時間がかかったよ。

ボンド、メリーポピンズ、パディントン、そして素晴らしいインディーズ作品のSuege(「Beat」の監督との新作)、そして本作、とどうやって出演作を決めるの?:

脚本を送ってもらって読んだら、変で、不安定で、何が起きているのかさっぱりわからない。出てくる人がみんな不安になって、そこに興味を持った。ちゃんと映画になるのか、形になるのかさっぱりわからなかったから。
そして脚本をいったん置いておいて、彼女の前作RourdesをDLして見てみたんだ。信じられなくて、頭がすっ飛ばされてね、彼女は滅多にいない芸術家だとわかった。実際に会ったらかわいい人で、一緒にいて心地よい人で、ユニークな視点を持っていて、その時点でもう決断は難しくなかったよ。

ボンドは本当に11月だよね:
(*コロナで劇場が封鎖、再開と決定後もなかなかオープンしない状況などからの質問)

何も答えられないよー

でもQやるんだよね?:

答えられないー

(ということでボンドの話は固く口止めされているようで)

*この後メリーポピンズやパディントンの続編はもう絶対にない。あるとしたらそれはもう僕が死んでからとかw 80年ごとか でもパディントンはニコロディオンのシリーズで声を続けてるよ。とお話が収束しました。


7/19追記
放送の同日午前中、The Playlistがボンドの公開を今年秋から来年春に延期を検討中という記事を出してました。それを受けての質問だったようですね。当然決定のニュースではないのでウィショーさんも知ってたとしても何も話せないですよねー






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2020/7/14

The Personal History of David Copperfield  ベン・ウィショー

日本版を待っていたけど「CHILI」というUK配信で2020映画の半額セールに入っていたので見てみました。レンタルならHDでも300yenくらいです。

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ユライア・ヒープは思ってたよりも重要な役回りで、ベン・ウィショーの演技は期待以上に惨めで狡猾でよかったです!

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主役の伯母様ミセス・トロットウッドのティルダ・スウィントンも見たかった。

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主役ディヴィッドはデヴ・パテル。「スラムドッグ・ミリオネア」の主演でもそうだったけど、その前のドラマ「スキンズ」でも真剣な顔をしていても何を考えてるのかわからないキャラをここでも発揮。

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あ、でも彼だけでなくメインキャスト全員がそういう俳優さんで揃えてきていて、ディケンズのストーリーのお伽噺ぽさ全開でした。

ほら、カパルディさんも!

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ローリーさんも!

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他にもベネディクト・ウォンもすっとぼけた演技もできる人なんだ!(失礼ですね!何様)と思ったり、

ドーラ/母親役のモーフィド・クラークがとても可愛くていい新人さんを発見した!と思って調べたら「高慢と偏見とゾンビ」「クリスマスを発明した男」「アーサーとジョージ」「パトリック・メルローズ」「ドラキュラ」にも出ていたと・・・さらに話題の新ドラマ「ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤」「ロード・オブ・ザ・リングス」にもクレジットが上がっているので楽しみな女優さん。集合写真でウィショー・ヒープの右にいるお嬢さんです。

原作小説は読んでないけど、19世紀中頃の話だからメインキャラはほぼ白人と思われるところをすごいカラー・ブラインド・キャスティングでやっています。主役からしてですから。主役の母親は北欧系の容姿だけど父親は映画に姿を見せないので「もしや父がアジア系だからこんな不遇な子供時代を送るのか」とまで思わせるほどの自然さで。でも伯母さんがティルダで真っ白だからそれはありえないよなと思いとどまるのですが、彼女の友人のウィックフィールドさんをベネディクト・ウォンがまたナチュラルに演じてるので、映画を見終わるときにはもう肌の色はどうでもよくなるという、まさしくキャスティングの意図してるところに持って行かれた感です。

イギリスでは1月に公開されましたがアメリカではコロナで延期と見え8月となっています。日本ではスルーなのかな。コロナの時代にぴったりのトンデモ環境からなんとか生き抜くコメディですから映画館は無理でも配信がありますよう。
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2020/6/20

少し痛みますよ/This is Going to Hurt本  ベン・ウィショー

ベン・ウィショーが久々にBBCドラマに戻ってくる

(「戻って」と言われた日には過去のBBCドラマが引き合いに出るか、The HourかLondon Spyかと一瞬思ったらA Very English Scandalだった。私の中では大作すぎてドラマの枠に収まっていませんでした・・・笑)

ーというニュースが5日前にネットを駆け巡り、原作本がしかも日本語訳が出ていたので早速ポチって読みました。

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現在コメディ作家(脚本家)のHNS勤務時代の実話だそうで、その時の専門は産婦人科。

本はサブタイトルにあるように、日記として書かれています。出来事と、その時の本心と。さすがに現役では暴露本にもなってしまうので書けないですし、現職が書くプロですので読みやすく、実は命に関わるお話も多いのでヘビーなのにもかかわらず、またドクターを辞める日が来るのは読者にとっては最初から分かっているので、謎解きミステリーのようにもドキドキハラハラ読めました。

ウィショーさんの白衣姿を妄想しようにも、病棟で起こっていること(ついでに勤務外の時間にも)がいろいろ大変なのと、だいたい最後にブラックユーモアのオチがつく日記なのでそんな性格のドクター・ウィショーが想像できず、私の読書の第一目的はあえなく失敗に終わりました。

折しも著者アダムさんのNHS時代は、ちょうど私がロンドンで出産した2000年代、産婦人科病棟や分娩室を思い出しながら読みました。

ドラマは8エピを予定していて、嬉しいことに私のお気に入りドラマ「このサイテーな世界の終わり」のLucy Forbesが監督で、脚本は当然ながらアダムさんご本人。

私の想像力の100倍魅力的なドクターが見られるのはまだ日程は発表になっていません。

コロナで全てがストップしていたのが解禁されたばかりですが、安全に一刻も早く(こんな矛盾した要望が病院ではいつも数珠繋ぎになっているのでドクターが追い込まれているんですが)撮影が進み、放送される日が来ますように。

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下はハードカバーの表紙

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2020/5/14

楽しみな「リトル・ジョー」  ベン・ウィショー

コロナ対策というわけではないんですよ・・・

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久しぶりに映画館にいますぐ飛んで行きたくなる「リトル・ジョー」は7月17日公開です。もともと6月様予定だったのがちょっと延期になっても、あと2ヶ月。

ベン・ウィショー出演の本作、植物が種保存のために花粉で人や犬を操るらしく、マスクと手袋着用で働くラボ職員も感染してしまう・・・

というこの時期、ちっともフィクションに感じない恐怖ではないでしょうか?!

その恐怖をも押しのけて見る気にさせるのは、ウィショーさんとフェニックス・ブロサールくん(上の写真、ふさふさヘア)!まで出てる!と知ってしまったからにはもう後には引けません。

コリン・モーガンの恋人役で出演した「Benjamin」ではシャイなミュージシャンの若者ノアを本人がそうであるかのように感じさせる演技でしたが、

今度は髪が伸びてるだけで研究者としても人としてもなんだか成長しただけでなく世渡り上手なシャイとは対極の人格まで感じるのは私だけでしょうか?!

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コロナで大変な目にあってる映画館さんのためにも、私のためにもどうかひとつ、7月に予定どおり公開になってほしいものです!

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