2019/5/15

ホワイト・クロウ2回目  その他の映画・ドラマ・舞台

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2回目見てきました。

スゴイ、2回目でも全然良さが損なわれません。

バレエシーンの良さは相変わらず、踊りが見たい人が見たいように撮ってくれてるのだと思います。

パンフを買って読んだら、プロデューサーのガブリエル・ターナも若いころにバレエをやっていて、ファンティーンとヌレエフに会ったこともあるのだそうです。

監督のレイフ・ファインズはバレエには詳しくなかったそうですが、キーロフのバレエ学校とか朝のエルミタージュ美術館とかソ連の、そしてパリのオペラ座なども、ああ、これがあの!と言いたくなるような、美しさとリアルさを兼ね備えた絵を切り取ってバーーーン!と見せてくれるので、バレエシーンも同じなのでしょうね。フレエフがいる風景を見るだけで彼の感動が伝わるように涙が出てしまいました。

ところで1回目でも気づいたことは気づきましたが、バレエやストーリーに目がいって忘れてたことが・・・

それはソ連時代のドイツ人ダンサー、テヤ。

ヌレエフのステージを動画に収め、一緒に見てたひとです。

パリ公演の時に、ホテルでポルーニン演じるユーリが同室だったので、ソ連時代にもダンサーは寮で二人部屋だったのかな?と思ってたのですが、

今日改めてテヤが白いパンツ姿でヌレエフがシーツに包まれてベッドにいる部屋を見たら、ベッドは一つしかない。ということは、壁にロダンの彫刻のような筋肉隆々の男性の絵が貼ってあったので、あれはヌレエフの趣味だよな、とも思ったので、

あの部屋は二人の部屋なんではなく、ヌレエフひとりの部屋で、

彼らは「話しなきゃならないなら友達やめる!」って会話してましたが、その友達ってのは肉体関係もある友達なんだって今日思いました。

パリでもユーリがゴロンと一糸まとわぬ姿でベッドに横たわっていて、その彼を後ろに意識しながら窓の外を眺めるフレエフが印象的だった。ユーリとそういう関係があったかは謎ですが。

バレエだから男性の裸体がゴロゴロとしていても違和感なかったのですが、やはり、美しいユーリの身体といい、美術館での鑑賞といい、ヌレエフの視線の先には美しい男性の身体が。

そうか・・・それで私はこの映画がこんなに好きなのかも。

そしてパリ最後の夜に、ゲンズブールの歌でダンスするカップルたちの中に、女女の組み合わせと男男の組み合わせもいましたが、あれは誰だったのか、暗くてよくわからなかったのですが、あれを見たものヌレエフは西側の自由さをいっそう確信した一因だったのでしょう。






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2019/5/12

ホワイト・クロウ  その他の映画・ドラマ・舞台



ルドルフ・ヌレエフの伝記映画「ホワイト・クロウ」を見ました。

ヌレエフとは、ソビエト連邦時代に西側に亡命した伝説のバレエダンサーです。

私がその存在を初めて知ったのは「バレンチノ」という映画で主演していた俳優としてでした。

その後ロンドンはコベントガーデンのオペラハウスでヌレエフの写真パネルを見たんです。もう目が釘付けになってしまいまして。そしてヌレエフの写真集を買ったり調べたりしました。

パリで亡命するもイギリスのロイヤルバレエで当時プリンシパルだった(時代的な言い方をすると文字通りプリマドンナだった)マーゴット・フォンティーンとパートナーを組み、絶大なる人気を誇りアメリカや日本にも公演で訪れた。

彼は「野獣のような」とよく言われ、フォンティーンは逆に上品で本当にプリンセスのようなバレリーナ、しかもパートナーを組んだ時は実は彼女はもう引退を囁かれていたピークを過ぎたと思われていたタイミングだった。

ところがふたりのケミストリーはそれぞれに良い効果となって表れた。このことは映画の中でもオペラ座のベテラン女性ダンサーが言っていた。

「若い男性ダンサー上手く見えるし、年上の女性ダンサーは若く見えるもの。」

その後パリオペラ座バレエ団の芸術監督にもなり、監督しながらも自ら踊り続け、古典の新解釈版も発表。エイズにて没。


とまあざっとこんな程度の知識でした。

そして映画「ホワイト・クロウ」。こちらは、パリで亡命するまでのヌレエフの半生を描いた物語ということで、

そうです、冷戦の時代に西側に来てからの功績は私でも簡単にある程度は知れるくらいになっているけれど、知られざるソ連時代のヌレエフを知ることができる映画です。

つい最近、セルゲイ・ポルーニンの伝記映画も見たところですが、彼も脇役で出演しています。が!ほとんどヌレエフの同級生で寮で同室、ということ以外まったくスポットライトを浴びない役だったんですよ!思い出すと「くるみ割り人形」でもセルゲイの無駄使い!!と私は憤ったんですけど、再び。なぜなの???

で、セルゲイとは時代が違いますけれども、やはりヌレエフも貧しい家庭の出身で、バレエ界に入る=家族と離れ離れ、の図式です。

おそらくソ連時代の一般市民はみんな貧しかったと思われ。。。なんてたって農奴の国ですから。。。

それでキーロフのバレエ団員になっても反抗心の強いヌレエフを諭す時に、当局の監視員が

「君の行いは他の団員や故郷の家族にも影響するよ」って日本の学校の「みんなに迷惑がかかるよ」みたいに言うんですわ!ああ、もうやっぱ日本ってソ連並みの全体主義だわ!と思った瞬間でした。

話を元に戻すと、映画の見どころは、バレエです。

ヌレエフの話を辿りながら、ソ連時代のバレエクラスが大変面白かったです。

お恥ずかしくも、私はロンドン時代にバレエ教室に通い始め、日本に帰ってきてからはワガノワ式のバレエ教室に行き通算9年くらいレッスンの経験がありますので、

キーロフのバレエ学校(確かマンガの「アラベスク」もそうでしたよね?)でのレッスンシーンで

レイフ・ファインズ演じるプーシキン先生が「ではご挨拶から」とピアニストを促し、ピアノに合わせてレベランスから入る美しさ。豪華さ。そしてそれをよ〜く見えるように映したレイフ監督偉い!

「デミプリエ2回とグランプリエ1回ずつ」と先生が言って見目麗しいメイルダンサーたちが一斉にバーレッスンをする様子を見ただけで胸が高鳴ってしまいました。ううう、一流の人たちも私が通ったレッスンと同じことしてる興奮よ。

そして昔のソ連のレッスン着が白いTシャツに黒のタイツとソックス、というのにも萌えます。

はい、レッスンだけで萌えの固まりなんですよ。


それとフレエフ役のダンサー、オルグ・イヴェンコが写真を見たときにはヌレエフと全然違うと思ったのに、映像になるとフッとそっくりに見える時があるんですね。それもなんだかヌレエフがのりうつったような気がしてどきっとしました。

見栄えで言えばポルーニンが演じた金髪のダンサー、ユーリの方が、「きゃっ!ミノロフ先生!」(アラベスク)って感じで華やかですが、ヌレエフは野獣ですから仕方ない。


そして生意気ヌレエフがご指名したプーシキン先生は、物腰の柔らかい穏やかな人物で、スパルタ式とは反対に、生徒を内面から育てるタイプでした。野獣が生徒ですから、先生も力で押さえつけては逆効果なのですね。。。

それはわかるのだけれど、プーシキン先生は怪我をしたフレエフを自宅に住まわせたりしてご贔屓にしたのに、その後奥さんがしゃしゃり出てきてなんだかプーシキン先生はただのふがいない男に見えてきてしまったのが残念でなりません。

他のキャスティング、ロシア人のダンサーたちも昔のバレエの人たちってイメージ通りで美しかったし、

脚本がディヴィッド・ヘアーということで、ヌレエフの幼少時代、キーロフのバレエ生徒時代、今のバレエ団員になった時代を織り交ぜて、全てが絡み合いながら亡命の瞬間までシュッと回収される圧巻さがありました。

見たのが2日前なんですが、昨日、今日と職場で誰もいない時に

「トンベ、パドブレ」「アッサンブレ」と一人久々にジタバタやってみてました。





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2019/4/19


本日公開映画ですのでネタバレなしです。

とってもとっても不思議なことに、私はクリスティーの小説を読むのは好きなんですが、映像化されたものは私の胸キュンするほどでもないんです。

出てくる上流階級の趣味が現実離れしているから?
好きな俳優さん度が低いから?

BBCドラマの「無実はさいなむ」はその中でもビル・ナイ、エレノア・トムリンソン、ルーク・トレッダウェイ、マシュー・グード、エラ・パーネルなどなどお気に入り俳優さんたちが揃って嬉しかったです。

そしてこの「ねじれた家」。

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グレン・クローズとテレンス・スタンプの先輩陣と、子役のオナー・ニーフシーが良かったですね。

美女が、主役の元恋人と被害者の後妻とふたりでてくるけどなんだか美人すぎて忘れてしまう顔。

あと「お!」ってなったのは、おじさんになって若者のお父さん役のジュリアン・サンズとアマンダ・アビントンさん。アマンダさんってこう言う正統派ドラマに出るとほとんど影のある意地悪な役。てことはシャーロックでも過去の暗い女メアリーはぴったりだったのですね。ジリアン・アンダーソンが意地悪ながらも許せちゃうキャラになるのと対照的。

アメリカ人の若い後妻の部屋が下のピンクの部屋なんですが、ハリウッド映画に出てくるな〜ってイメージです。

被害者はギリシャからの移民の男で、イギリスのお金持ち女性と結婚し、その妻がなんで亡くなったのかはわからないけど後妻はラスベガスの踊り子だった教養のないアメリカ人って設定が戦後のイギリスって感じです。クリスティーはイギリスを書きながらよくアメリカ人を出してきますよね。

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同じ家でもアマンダさんのキャラ夫婦の部屋の方がオシャレ。

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イギリスのお屋敷らしいどっしりした暗い書斎で踊るジョセフィーン。この子役がオナーちゃんで、先日見た「マイ・ブックショップ」でも賢い女の子役をやってましたが、この映画では主役の男性相手に「あなたは残念ながらワトソンよ」なんて言ってました!!つまり「おバカさんね、全然見えてない」とホームズ気取りだった。このセリフ、原作にもあるのか気になりますね。

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このバレエのポーズ見ると残念ながらオナーちゃんはバレエはやってないのかな、と思えました。手の形がクラシックバレエじゃないし、あげた脚も膝が下を向いちゃってる。劇中ではお屋敷の階段も使って激しく踊るシーンがあって、亡くなったお祖父さんの肖像画の前でピタッと決めポーズで止まるところがとても好きでした!!しかも重要なシーン。

下がジョゼフィーンの部屋。こう言う部屋に下宿させてくださいな。

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2019/4/17

クイーン:輝ける日々  その他の映画・ドラマ・舞台



本日は「クイーンの日」だそうで、つまり1975年のこの日に羽田空港にクイーンが降り立った初来日記念日、そして「ボヘミアン・ラプソディ」の円盤発売日です!

メイ博士もびっくりのヒット映画となり、クイーンとフレディのストーリーの大筋を世界の大勢の今まで知らなかった人々が知ることとなりました!

そこで、今、あの4人のクイーンが輝いていた時代の一番最後の頃に発表された曲をアップしたいと思います。

アメリカをトレイラーで横断して世界中で売れに売れてた時代を振り返ったモテモテロジャー君が作ったというのがまた意外でいいです。過去を振り返ったりしそうもない人が。

そしてフレディが歌うとまたさらに意味が深まるという。。。フレディマジックも。

PVはフレディの最晩年の出演。

歌詞は公式の訳本がありますがしましま流ですスミマセン。本人が日本語で書いたらどう書くかなって想像しながら訳します。あとI love youのyouはわざと訳してません。ここ、君とかお前とか不自然だし、とても広い意味に取れるように書いてる気がするので。


These Are The Days Of Our Lives
輝ける日々


Sometimes I get to feelin'
ときどきふと
I was back in the old days, long ago
ずっと昔に戻った気がする、ずっと昔に
When we were kids, when we were young
まだ子供だったころ、若かったころは、
Things seemed so perfect, you know?
ものごとは完璧だったよね?
The days were endless, we were crazy, we were young
時間は無限にあるもので、バカなことして、僕たち若かった
The sun was always shinin', we just lived for fun
太陽はいつでも輝き、楽しいことだけして生きてた
Sometimes it seems like lately, I just don't know
それがこの頃は、いつからかはっきりしないけど
The rest of my life's been, just a show
そのあとの人生は、ただの絵空事だったみたいだ

Those are the days of our lives
あのころの僕たちは輝いてた
The bad things in life were so few
悪いことはほとんどなかった
Those days are all gone now but one thing is true
もうあのころには戻れないけど確かなことがひとつある
When I look and I find I still love you
目を留めれば気づく、まだ愛してるって
You can't turn back the clock, you can't turn back the tide
時計を巻き戻せないし、潮の流れにも逆らえない
Ain't that a shame?
それって残念じゃない?
Ooh, I'd like to go back one time on a roller coaster ride
うーん、ジェットコースターに乗って1度戻れたらな
When life was just a game
人生がただのゲームだったころは
No use in sitting and thinkin' on what you did
座って自分がしたことを考えたりしても意味がなかったけど
When you can lay back and enjoy it through your kids
のんびりと子供達といるのが楽しめるようになったら
Sometimes it seems like lately, I just don't know
いつの日か最近になってじゃないかな
Better sit back and go, with the flow
ちょっと落ち着いて流れに身をまかせるのもいいね

These are the days of our lives
あのころの僕たちは輝いてた
They've flown in the swiftness of time
あの日々はあっという間に時間に呑まれてしまった
These days are all gone now but some things remain
もうあのころは過ぎ去ってしまったけど残ったものもある
When I look and I find, no change
考えてみたら何も変わってない

Those were the days of our lives, yeah
あのころの僕たちは輝いてた、うん
The bad things in life were so few
人生には悪いことなんてほとんど無い
Those days are all gone now but one thing's still true
あのころは過ぎ去ってしまったけれど確かなことがひとつある
When I look and I find, I still love you
目を留めれば気づく、まだ愛してるって
I still love you
まだ愛してる




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2019/4/16

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣  その他の映画・ドラマ・舞台



マックイーンに続いて、また天才のドキュメンタリーを観てしまった。

去年か一昨年、劇場で見るのを逃していたらNetflixで配信が始まりラッキーと。

実は私はバレエ好きなのに彼のことは映画で知ったような気がします。2007年までは英国ロイヤルバレエのダンサーはある程度知っていたけれど、日本に帰ってコベントガーデンが遠くなってしまってからは知識がアップデートされていなかったのでした。

2006年にローザンヌなどの賞をとりロイヤルバレエ学校からバレエ団に入団、あっという間に史上最年少でプリンシパルとなりその2年後に電撃退団・・・

マックイーンとセルゲイの共通点は、貧しい家庭の出身だったということで、才能があり本人も努力しトップに上り詰めるも、

全存在がその才能ある仕事となってしまったことでした。

セルゲイはステイタスのあるバレエ団のトップの地位も簡単に捨ててしまいますが、悩みながらもダンサーとして浮上できて本当に良かった。

俳優もしたりして姿を見ることができたけれど、Netflixで見ても超絶技巧なあの踊りは、やはり一度舞台を見てみたいので、ぜひとも踊り続けて欲しいものです。

とにかく、彼が死ななくて良かった。

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