2022/3/17

私ときどきレッサーパンダ  その他の映画・ドラマ・舞台

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フェミニズムの書キャトリン・モランの「女になる方法」を読んで、賛同したポイントと同じくらい自分のティーン時代の環境が違いすぎることに気づいたのですが、まあ個人差もあるとはいえ、西洋と東洋の違いが大きいかな・・・と思ってた私にタイミングよくやってきたディズニー+配信の「私ときどきレッサーパンダ」です。

制作スタッフはジブリやマンガファンだそうで、主人公と監督は中国系カナダ人。

映画では折りたたみのガラケー時代なので2000年代のようですが、中国系のメイメイのお母さんは過保護で教育ママ。ボーイズグループのライブに行くなんて許せません。

ひゃー、私は13歳のメイメイよりもママ世代だけど、おっとびっくり。中国文化の保守さは日本どころじゃないですね。中国では今でも学力優先で男女交際禁止という学生時代が奨励されてるらしいので、日本の親世代の価値観を今でもキープしてるようです!昭和の青春時代を送った私でもライブには行かせてもらえただけ、日本は中国よりも西洋化している/たのですね!

日本は悲しいくらい古い価値観というものに手厳しく新しい価値観をヨシとされる部分があるのに比べ、やはり4千年の歴史中華の国は自分の価値観に揺るぎがないということでしょうか。

ふたつの文化の中で生きる中国系カナダ人特有の家庭問題。ひとりの人間の一生に影響があるティーンの時期特有の問題が描かれていて面白かったです。

劇中のアイドルグループの曲はビリー・アイドルとフィニアス・オコネルです!昔のキラキラボーイズグループを再現したとのことですが、私はイマのK-POPかと思ってました。2000年以降のアイドルシーン全然区別ががついてない!でもアニメのボーイズグループかっこよかったです。


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2022/3/6

シェイクスピアの庭 All is True  その他の映画・ドラマ・舞台

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ちょっと久しぶりにNetflixをのぞいたら、前の記事の「ビルド・ア・ガール」の隣にこの「シェイクスピアの庭」もお勧めされていて、せっかくなのでこちらも見ました。

「ナイル殺人事件」に次ぐケネス・ブラナー監督・主演作、春のケンちゃん祭りは始まっている。

「ヘンリー8世」上演中にグローブ座が全焼し、仕事を辞めてほぼ縁も切れていた(単身赴任だったのね・・・)故郷に帰ってきたシェイクスピアの話です。

映画では「なぜ筆を折ったのか」ときかれたシェイクスピアがそれに回答したかわからなかったのですが、別の会話で非難された時に、劇団トップの仕事量の多さ、責任の重さをシャウトしてましたのでそれが理由なのかなと推察しました。Wikiには、グローブ座の火事の原因は「特殊効果の大砲で屋根に火が点いた」とありますので演出を巡る責任を問われたのかもしれません。

さて、シェイクスピアには子供の時に亡くなった息子がいました。名前はハムネット。ハムレットとどっちが先なのでしょう??冒頭で息子の魂…ゴーストが「僕のストーリーを終わらせて」とパパに語り掛けます。

日本でも2年前に劇場公開されているので、ネタバレで書きますが、

ケネス・ブラナーが意図したかどうかは不明ですが、とっても「ビルド・ア・ガール」に次ぎフェミニズムな謎解きでした。

当時、英国でも女の子は学校に行けず家事手伝い、期待される仕事は嫁に行って子孫を繁栄させること。それに従いシェイクスピアも詩を書ける息子を愛し、しかも亡くなったものだからその愛も特別に。

息子の死の原因は疫病とされていたのですが、真相は、詩を作ったのは生き残った双子の娘の方で、その事実を娘がパパに告げようとしたところ、詩を作れるから愛されていると勘違いした息子は自死していた。

これは痛い!愛する息子を死に至らしめた原因が息子の才能への愛とは。性別による役割への期待が女も男も不幸にした例がここに・・・


それとは別に、貴族サウサンプトン伯爵(イアン・マッケラン)との当時の禁断の愛のような台詞もあり、誰か?と思ったらシェイクスピアのパトロンで、彼の肖像画を見たらたいへんな美男子だったみたいなんですよ。共に晩年ということで想像し難かったけど、そうか〜シェイクスピアは王様女王様に雇われてたとなぜか思ってましたが、そうですよね、芸術家にはパトロンがいないとその才能も生かされないですよね。美しい芸術を愛する伯爵の話も誰か映画かドラマにしてくれないものでしょうか。




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2022/3/4

ビルド・ア・ガール  その他の映画・ドラマ・舞台



「How To Build a Girl」というタイトルが聞いたことあるような気がして見てみた16歳イギリス田舎の女子の青春物語、舞台が90年代ロックシーン、音楽紙編集部というのに引き込まれて一気に見てしまいました。

主役ドリー・ワイルドことジョハンナは、田舎でもバカにされるイケてない夢見る文学少女。そう、それはいい。文才もあるので一度は「シャーリー・テンプル」とバカにされても「ビッチなら生き残れる」と毒舌批評家となり奇抜なファッションでケレン味のあるキャラクターを演じ業界のアイドルにまで上り詰める・・・

冴えない田舎の子が、アイドルになりたい願望(映画ではそんな願望がどこから湧いて出たのかわからなかった)をペンと奇抜なファッションで実力行使する。冴えないのは田舎だからだけではなく、家が貧乏なので田舎内のヒエラルキーでも下部。それがライターを目指してロンドンの音楽出版社に乗り込んで行ったら、ロックな空気でもケンブリッジ大卒の男がカルチャー界の「ライオットクラブ」のように他人を見下して君臨しているのだから、田舎者の高校生、しかも女、というマイノリティーを何重にも背負っていたのだった。

大抵この手のストーリーは男子が主役で、少し洗練されると貧相だったのがナイーブな詩人になったりする。しかし、ジェイムズ・コーデンも反論したくらい主役はスリム一択である=デブは主役になれない。

ところがドリーったら田舎者、貧乏、女、さらにデブなんである。すごいハンディなのにジェイムズ・コーデンにもできなかったことを成し遂げたのは快挙である。

しかし、私はどうもドリー(ジョハンナ)役のビーニー・フェルドスタインが主役なのに最後まで『キモい・・・・』という印象を拭えないまま終わってしまった。1.5倍になったシンディー・ローパーみたいで、ちなみにシンディー・ローパーも私はフィロソフィーには賛同するけど生理的に苦手です。

すごい豊満な肉体で露出度が高く文才があるので口も立ち、若気の至りとはいえ、家族への暴言は言っちゃならぬことばかり言うし、間違いに気づくとはいえやることがヒステリックすぎて鼻持ちならぬ。。。。う〜〜ぐぬぬヌヌ。

ビーニー・フェルドスタインは「レディ・バード」でもシアーシャ・ローナンの冴えない親友を演じてましたが、脇役なのでそれほど気にならなかった・・・個人の感想です。

でもそれを補えるのが脇役陣で、パパ役のパディ・コンシダイン、お兄ちゃん役、ロック・スター/ジョン・カイト役のアルフィー・アレンがとってもいい感じ、ちょい役でエマ・トンプソンもいい感じで出てきた。それに壁のジョハンナのアイドルピンナップが喋るという演出があるのだけど、そこにマイケル・シーンやリリー・アレンもいて私のビーニーアレルギー(すみませんすみません)も浄化されました。

さて、この映画には原作があり、作者キャトリン・モランの自伝的小説だそうです。映画と同じ音楽評論経由の人気作家・テレビ司会者で、「女になる方法」というベストセラー本も書いており、その日本版が北村紗衣の翻訳ということで、「How To Build a Girl」も聞いたことがあったのだ!と1周して納得しました。

ということで映画が面白かったので「女になる方法 ―ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記」というフェミニズム本(これも北村さえぼう先生訳)も読みたくなり図書館に予約しました。こっちも鼻持ちならぬ匂いはしますが自分の目で確かめないと。

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2022/3/3

ゴヤの名画と優しい泥棒  その他の映画・ドラマ・舞台

「ボブ2」「ナイル」と同じ公開日に当たった第3のイギリス映画「ゴヤの名画と優しい泥棒」、おもしろかったです!

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原題はThe Duke、日本語にしたら「あの公爵」でしょうか、それくらいイギリス人にとってナポレオン戦争に勝ったことは愛国心を掻き立てることなのでしょう。ヨーロッパを制し第2のローマ帝国を築こうとしていたフランスの皇帝を破ったウェリントン将軍が「その公爵」です。ドラマ「ヴィクトリア愛に生きる」でも政治家となったウェリントンも出ていました。

が、日本では祖国ほどには知名度がないゆえ『ゴヤの名画と優しい泥棒』とまた長い邦題をつけられてしまいました。肖像の本人よりも画家の方が日本では通るとみられたのね、ナポレオンの方なら日本でも知られていますが、公爵にはお気の毒です。

しかしイギリスにおいても、その国民の英雄の肖像画を国が14万ポンドも出してナショナルギャラリーに買い取ったと聞いて「国民の税金を芸術にそんなに使いおって」と憤慨していたおじさんがいたんですね、その実在したおじさんの映画です。

ストーリーもとても面白いのでみなさんにも是非オススメです。

しかしおじさんのキャラが「憎めない面白いおじさん」というだけではなく、戯曲を書くライター志望なので労働者のわりに教養があり口が立つ。だけならまだいいが・・・奥さんが清掃婦として家計を支えているのに、おじさんは口が減らないので仕事をすぐにクビになってしまうんですよ。しかもそれを奥さんに隠すし。

1961年にはBBCが受信料を払わない人を家を回って取り締まっていたため、おじさんは自宅のテレビからBBCのパーツを抜いて映らないようにして受信料を拒否してました。その時見ていたのが民放のITVで番組は「ロビン・フッド」でした。それで後から「絵に14万ポンドも出すなら国のために戦争で戦い今は年金暮らしでお金もなくBBCを見られない人の受信料に充てるべきだ」とロビンフットさながらに貧しい人の見方をすることにつながります。

おじさん、やっと職にありつけたパン工場でもパキスタン人が差別されていることに文句を上に言い、クビになっちゃう。この差別を許さないエピなんかは現代風で特に今の観客を味方につけやすく、チャーミングなおじさんの魅力をアピールしたと思います。

しかし・・・実は私はずーーーっと奥さん目線で、奥さんの「人類のためにとか言って家族も守れないのに!」のセリフに拍手を送ってました。

だって奥さん清掃したってきっとお給料はたかがしれてるでしょう、それなのに人の味方を気取る男は仕事がないわ、刑務所に入るわじゃ、奥さんかわいそうって。

でも奥さんの言った「家族」は自分のことじゃなかったって、映画を見進めているうちに気づきました。奥さんはもっと深い悲しみを抱えていたんです。失った家族をめぐっての夫婦間のわだかまりもあったんですね。

老夫婦のスター俳優たちだけでなく、気づかなかったけど裁判官はジェイムズ・ウィルビーだったようで。あと、おじさんの息子が「ダンケルク」のフィン・ホワイトヘッド
で、彼の従兄弟のイケイケ人妻彼女パメラ、「さまよえる魂」のコリンの奥さんの人でした。

映画はケン・ラッセルとは別方向からの有力者や国への批判精神に満ち満ちて、それでいて映画内の映画館シーンなどユーモアがあり、さらに裁判所での「エルサレム」の歌など「これぞイギリス映画」でとっても良かったけれど、おしゃべりで偉そうなこと言ってパンをベルトコンベアから落とさないで移すことに集中できないおじさんは、うちの夫にとても似ているので嫌でした。
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2022/2/28

ナイル殺人事件  その他の映画・ドラマ・舞台



またまた平日昼間のシネコンはコンコースと売店はやはり空いてました。ただ客席の方は30人くらいは入ってたでしょうか。実は今、劇場は人口密度低く安全のようです。今回は家からの往復も徒歩多め+都電という駅回避コースで、人混みと運動不足も回避。

客席は平均年齢高めで、プレミアムシートの中央3席が埋まっていました。豪華な「ナイル」を見るのにプレミアムシートとは気分が盛り上がりそうで1度やってみたいと思いました!フードもフルコースが売られてればいいんですが^^;

プレミアムでなくてもオススメなのが左右の真ん中のシートの予約です。ナイル、エジプトです。巨大建造物ピラミッドにスフィンクスを線対称に見上げるとこれぞ映画館!そして、予告編にも出てますが、クルーズ船の船首を海底からググーーーッッと視線がなぞり甲板まで出るときも、船首がタイタニック号のようにスクリーン中央に来ますので3Dじゃないのに鼻先に船が来て効果満点です。

エルキュール・ポワロというと、イギリス社会のインテリ外国人キャラ以上にあまり
キャラクターを考えたことがなかったのですが、今回は彼の現在に影響を与える過去エピが出てきたのが印象的でした。あの暑いお髭に隠されたポーカーフェイスに意味を初めて感じました。

さて前知識無しでしたが、前作オリエント急行に引き続き、豪華キャストがプレミアム感を盛り上げます。シェイクスピアといい、有名原作ものが好きなブラナーさんは「いかに仕上げるか」に執着があるのかな。そうなると完全オリジナルの「ベルファスト」がどんなものを出してくるのかさらに楽しみになります。


[おおっ!!な人たち]豪華な舞台だと豪華キャストで釣り合いが取れるのね

>リネット: ガル・ガドットワンダーウーマンじゃなくてもカリスマ
>サイモン: アーミー・ハマー犯罪容疑で久しぶり、でも役柄にピッタリ!
>ジャッキー: エマ・マッキー - リネットの親友でサイモンの元婚約者。知ってる顔!誰だろうと思ったら「セックス・エデュケーション」のメイブじゃないですか!
>ユーフェミア: アネット・ベニング - ブークの母親。「華麗なる恋の舞台で」ショーン・エヴァンズと恋人だったのにわからないくらい大御所になられてた
>ロザリー・オッタボーン:レティーシャ・ライト 世間ではブラックパンサーの妹シュリだけど、「ヒューマンズ」のレニーなんですよ!
>ルイーズ: ローズ・レスリー彼女も見たことあると思ったらBBCドラマ「Vigli」の刑事のお姉さんだった!
>サロメ・オッタボーン: ソフィー・オコネドー迫力あるったらない・・・NYでウィショーさんとの舞台見たっけ・・・と頭が走馬灯


あとね〜ポワロがお茶とお菓子を嗜むのも気になって気になって、最初はロンドンでプティフールみたいな上品なお菓子を7種(6種)も見せつけられ、エジプトに行っても上品なお菓子食べてると思ったら、どうもそれはジャファーケーキなんですよ!箱入りでも売っている、スポンジにオレンジジャムとチョコレートがかかった私も大好物の・・・映画が終わってからもジャファーケーキが食べたくてお店に入りましたが日本では売ってないので代わりにチョコパイを買いました・・・
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