2018/10/19

クレイジー・リッチ  その他の映画・ドラマ・舞台

劇場公開終わる前に駆け込み成功!だんだん「配信でもいいかな?」とも思い始めたのですが、なかなかスケールが大きいのでやっぱり劇場を逃さず正解です。

私がこの映画を楽しみにしていた理由は3つ。
1 大好きなジェンマ・チャンを大きいスクリーンで見られる!
2 世界の中のアジア人(中国人)がどう描かれているのか
3 私の勤務先はシンガポール1の不動産会社関連なので

さてさて見終わって・・・

面白かったあああ!!です。
見る前は、レイチェル役のコンスタンスさんがどうも主役ぽく美女らしくない点が疑問だったのですが、それも解決。彼女は大学教授、お母さんはシングルマザーでふたりともNYで自立した女性。シンガポールのセレブ美女(ニックの元カノ含む)は確かに華やかで綺麗な人が大勢いますが、顔とお金以外のツールで成功した女性が主役なのです。バカでかわいいだけじゃない現代的な女性のロマコメいいですね!

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ジェンマ・チャンはレイチェルの恋人ニックの従姉妹で女優の役。群を抜いてゴージャスです。美しく地位も富もあるのに愛に恵まれないという影の部分もあり、陽気でストレートに強いキャラの多い中国人社会の中で、その神秘的で繊細な存在感が光っていました。

彼女と正反対のキャラに、ソノヤ・ミズノ演じたニックの親友の婚約者がいて、美人でキュートで派手なソノヤさんを初めて見ました。これまでアジア人としてエキセントリックな役ばかりを見てきたのでオールアジア人キャストの映画の良さはこれだな!と納得。

そうです、今まで欧米映画のアジア人は大体エキセントリックだったり物静かだったりイロモノが多かったのですが、オール・アジア人ならば普通の人もいれば意地悪な人、おしゃべりな人もいれば寡黙な人、笑える人、強者に弱者、勝ち組に負け犬、ナードな人と全てアジア人。

中国を出て台湾やシンガポールを開拓して200年、不動産で富を築き世界中の不動産を抑え、子供をイギリスの全寮制スクールに入れ、シンガポールの社交界を牛耳る人たちがいる。映画冒頭で、ロンドンの会員制ホテルに1995年足を踏み入れ冷たい門前払いを受けた中国人の女と子供たちが、イギリス人オーナーから本日からのホテルの所有者としてスイートに直々に案内されるシーンはとても印象的でした!

・・・一方、アメリカ生まれ育ちで個人の努力で成り上り皮が黄色で中身は白いバナナと呼ばれる中国系アメリカ人もいる。

『アジア人のブラックパンサーだ!』の意見も納得です。

クレイジー・リッチさで印象的だったのが、NYCからシンガポールへの飛行機がファーストクラスでレイチェルが「パジャマが自分のどの服よりも高級」とおそらくシルクのパジャマが用意されていて、客室乗務員が「ベッドの用意を致します」とベッドメイキングをするらしいこと。へええ!自分でフラットにリクライニングするのじゃないんですね?!キャセイ風の架空エアラインでしたが。そして日本ーNY間は太平洋から行きますが、シンガポールへは大西洋とヨーロッパやインドを飛び越えて行ってて、映画の冒頭でニックが「東の方へ行かない?」の通りになってました。

それからレイチェルの大学の親友ペク・リン(オークワフィナ)の家が最高にキッチュで家族全員イロモノなのが良かったです。

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予告で見た時、ペク・リンは高級ブティックで働いているのかと思ったんですが、そうではなくママの趣味でベルサイユ宮殿を再現したのだそうで!

彼女の服が大体アニマル柄なのがまた似合っていて、このウォークインクロゼットにも犬柄の服が入ってます(笑)。

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でお父さんも(たぶん)ヴェルサーチェの派手な柄を家で着ている。オッさんのヴェルサーチェ、街全体が派手なシンガポールならいそうだと思わせるものがあります。

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最後についでに少し書きますが、個人的に、シンガポール系の企業が職場なのでこの映画の舞台がそうだと聞いた時に興味度が上がったんですよ。

私も30年近く前にはシンガポールへ行ったことがあるのですが、アジアにしては清潔で近代的で高層ビルも多かったですが、この映画ではまるで未来都市のようなアイアンマンのスターク社のような豪華絢爛モダンビルですごい成長ぶりでした。東京もロンドンも今世紀のビルは変な形が主流ですので驚きはしませんが。

私が職場でシンガポール人に会う機会はほとんどないのですが、母体はシンガポールの不動産屋なのでそこの社長さんは中国系シンガポール人です。去年働き始めたばかりで忘年会がありそこで社長とは知らずに会話したのですがとてもフレンドリーで機嫌のいいおじさんでした。スーツはパリッとしてます。うちの会社のスーツの人は日本人でもエラいパリッとした空気の人が多く、そういう人種同士で呼び合うのか。

しかし私が働く会社はその不動産企業の子会社で、なぜか社長はイギリス人、社員はほとんど日本人で、ただ同じホテル&アパートメントは世界中にあるので短期で外国人社員が研修に来ることもあるようです。それと監査はシンガポール本社から来るのですが、お調子者で信じられないくらい意地悪な人がいます。中国文化圏では自分の有能さをアピールしたもの勝ちで手段選ばず(査定にウソも書いた)もあり。

また、私が日々の仕事で会うのは宿泊しているゲストさん達ですが、現住所がシンガポールから来る人は中国系をはじめ、イギリス人、インド系の人と幅広く国際都市のイメージ強しです。
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2018/10/17

映画「リトル・ダンサー」再見  その他の映画・ドラマ・舞台

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ジェイミー・ベルも本当に可愛かったですね。

「マシュー・ボーンのシンデレラ」にドキュンとなって、天使役のリアム・ムーアの出演作「Billy Elliot/リトル・ダンサー(ミュージカル)」の映画版の方を久しぶりに見ました。

一つ気付いたのは、これって映画が先でそれが元になってのミュージカルだったのですね。何を勘違いしていたのか逆だと思い込んでいました。

それでも私は映画の方を先に見た記憶があるのですが、その時の印象は「かなり暗く重い映画」でした。でも今見直したら全然暗くはない。2000年の映画なのでたぶん私はイギリスでDVDか何かで見たのだと思います。それで英語がよくわかってなくてその時家にあったテレビのスクリーンが暗く写っていたのかな、と(笑)。

そして今見てビリーの台詞がすごく面白くて彼がユーモアがあってすごく優しい子だったことに、今さら気づきました。

例えば、バレエの先生の娘デビーはビリーのことを好きで、家に行った時やオーディションの前の日に微妙な感じで好きだと伝えてくるのですが、ビリーにはぜんぜんその気はない。それで「もし見たかったらアソコを見せてもいいのよ」とまで言ってきた時のビリーの台詞は「いい。きみはいい子だよ。」(英語は「You're all right.」字幕では「見せなくても好きだよ」でパッと椅子から立ち上がって行ってしまうのです。彼女を傷つけないで期待も持たせない凄技!!

女装の好きな友達マイケルもビリーのことが好きで、ほっぺにキスしてきたり雪だるま作って冷たくなったビリーの手を自分の服の中(どこだったんだろう?)に差し入れて温めてくれるんですが、ちゃんと目を見て「僕がバレエが好きだからってホモってことじゃないから」って直球セリフを言うんですよね。それでもロイヤルバレエスクールのオーディションに受かってロンドンに旅立つ日には、バスに遅れそうになってもマイケルのところに行ってほっぺにキスしてお別れをするのには涙ウルウル・・・・

そうかと思うと、自分にバレエを特別に教えてくれてオーディションの話を出した先生には、「年をとりすぎだよ」って笑えない冗談か本気かわからないことを言ったり、熱心な先生に向かって「僕に気があるの?」と言ってみたり。

イギリスの映画やドラマはやはりセリフもわからないとだいぶ面白みがわからないんだなと思い知りました。

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ところでビリーの家はお父さんとお兄さんが炭鉱で働いて生活してる(しかもスト中だから給料はないはず)いわゆる労働者階級です。家はつながってて隣近所とは裏庭の方からお互いに見えてしまう感じ。ビリーはお兄さんと部屋をシェアしてるから、お父さんの部屋とおばあちゃんの部屋と多分3ベッドルームですね。そして小さなダイニングキッチンだけど、おばあちゃんはもう家事はできないから男子3人で家事をしてる割にキレイなんですよね。

いつも思うのだけど、日本の貧乏人の家ってホントに薄汚いキッチンや居間というイメージなんですが、

1984年の田舎町の貧乏な家なのに(ビリーのボクシング代50ペンスの心配も町の人は気遣ってた)日本の基準から見たら羨ましいほどの生活スタンダードではないですか。

この時代はサッチャーが改革したおかげでこうして炭鉱の危機にもなっているわけですが、

その前に政府が面倒を見ていた労働党の福祉政策の結果なんだなと、

学生の時に「揺り籠から墓場まで」とイギリスについて教科書に書いてあったけど、その実感はこうして映像で見るとはっきりとわかります。

今うちの国のAさんも福祉に力を入れるとか言ってるけど、収入がほとんど無い家でも大人3人と子供がこのレベルで生活できるようにしてくれないとダメですよ!
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2018/10/14

マシュー・ボーンのシンデレラ  その他の映画・ドラマ・舞台

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大好きな「ニュー・アドベンチャーズ」の「マシュー・ボーンのシンデレラ」日本公演行ってきました。今回は盛り上がりを期待して千秋楽を選びました。チケットは1番ステージに近いブロックのSS席で申し込んだらなんと最前列のほぼ中央に?!千秋楽のこういう席は関係者とか招待客のためかと思っていたのでビックリです。どうしよう!美しすぎて目が眩むかも!!と心配しました(笑)。

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開演時間の12:30をなぜか開場時間と間違えて支度したので、出かけようとチケットを確認して目の前がまっ白に・・・うぎゃー!渋谷駅からヒカリエまでは常に工事中で道順が迷路、しかもヒカリエのどのエレベーターが劇場に行くのかもうろ覚えだったので、最短ルートで到着することができたのは奇跡でした!キッパリ!

はっはっは!今回のフォトスポットは顔抜きですか〜。ぼっち参加には辛い。実はちょっとやってみたかったけど。

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シンデレラといえばガラスの靴ですのでこのようなディスプレイ。でも舞台ではシルバーのラメだったような。ガラスはきっと象徴ですね。そんなのはける足ありませんもん。

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「シンデレラ」は音楽が「ロミオとジュリエット」と同じプロコフィエフで古典バレエの代表作の一つかと思っていたのですが、実は音楽が書かれたのが1944年、初演が1945年、つまりこのマシュー・ボーン版は初演された時代に物語が設定されていました。

1940年、戦時下のロンドンが舞台と聞いても、私はそこから特に期待するものは浮かばなかったのですが、

(ほぼ写真や予告編はスルーして)見て嬉しい驚き!そうだ、王子はパイロットという設定なのは知っていたけど、軍服なのです!!空軍ですよ!

軍服が群舞するという自分のダジャレに照れながらもステージを見ていてハッと気づくと自分が笑顔になっているんです。マシュー・ボーン見てるといつもそうなんです。

時々子供の役のパブリックスクールかグラマースクールの制服の男の子もいれば、

病院では白衣に黒縁メガネの医師がまた群舞です。

そっかー!こういうロマンが見られたのかあ!美術・衣装のレズさんありがとうありがとう!!

女性ダンサーの方の衣装は、一番好きだったのはシンデレラの野暮ったいグレーのカーディガンとプリーツスカート、それと女性の軍人もいて彼女たちも軍服で可愛かった。それ以外は時代に合わせてあるだけで特筆すべき好みはなかったです。これも大体いつも同じ。仕方ない。好きな衣装のダンサー目で追うだけでも忙しくて見きれないんですから見逃してもいい衣装があってもいいです。

いちばん期待していたものは、魔法使いのおばあさんの代わりに出てくる「天使」くん。

期待してたけど期待以上に天使でした!元ビリー・エリオットのリアム・ムーアが光り輝いていました!私には銀色に見えるサテンのダブルのスリーピーススーツでシルバーの髪と靴。

ロンドンのピカデリーサーカスにあるキューピッド像のようなポーズ、片足を膝を外向きに曲げた、アラベスクの脚の伸びてないポーズが度々天使くんの振り付けには入っていたので、私の頭の中ではキューピッドになっていましたが、

リアム・ムーアが踊っていてくれてありがとう!マシューさん天使作ってくれてありがとう!!!ここは天国ですか。とひたすら感謝の気持ちに満たされました。

シンデレラをいじめる義理の家族、姉達だけでなく兄弟もいて、こいつらがまた靴フェチ変態(ここまでのキャラを出してもいい世の中になったのね)がいたり継母はアル中の欲求不満女だったりとにかく毒が濃いのですが、

天使くんが世の中を浄化してくれるので舞台のバランスが保たれておりました。

毒家族に次男と思われるハンサムくんがいて、この子のダンスのお相手は髪にお団子をふたつつけたオタ女軍人で最初は好きなカップルと思っていたのですが当人たちは好みでなかったらしく、後で次男は雰囲気のよく似たお兄さんと恋に落ちていました。ハンサムくんがハンサムくんに連れて行かれた・・・

王子/パイロットは美形さんなのですが実はあまりキャラが感じられなくて惜しい。

今回最前列にはドライアイスが舞台からこぼれてきて時折寒さも感じましたが(薄いワンピ1枚だったので・・・途中でカーディガンを羽織るにはステージから目が離せませんでした)、当然ダンサーの中には軍服の衣装に汗ジミがばーっとできてる人もいて、そりゃあれだけの運動量ですから暑いに決まってます。でもシンデレラはドレスの時にも汗はかいてなくて、天使くんもあれだけ重ね着しててしかも生地がけっこう厚いんです、暑さだけでも大変なんじゃないかと心配になりました。それとステージメイクでもみんなナチュラルでした。あの時代ってカジュアルな衣装コードはないので、髪型もみんなセットでビシッと決まっていて、踊っても髪が乱れないようにできてるのも感心しました。ナチュラルに見えて固めてある?

以下、カーテンコールの許可後の写真です。ずっと踊ってたし挨拶中は拍手をしていたのであんまり撮れなかった。もう1度見たいと思ったけど千秋楽だからダメでした。

でもね、なんと円盤がUKで明日発売!日本にも送ってくれて密林よりお安いです。Illminations

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2018/10/12

キミとボクの距離  その他の映画・ドラマ・舞台

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10/4に書いた「僕と世界の方程式」に引き続きエイサ・バターフィールドの「キミとボクの距離」(2017)も見ました。

タイトルに「ボク」ばっかりついてていいのか?!と突っ込みたくもなるけど、16歳だし「オレ」ってキャラじゃないし。だが「方程式」から3年経ってもやっぱり天才肌の普通じゃない人
=「方程式」では自閉症の数学の天才少年
=「距離」ではさらに進んで、人類で唯一の火星生まれの子供

これは、もうエイサくんにしかできない役、エイサくんのために作られた映画と言えます!

火星人って重力が小さいので足が長細いクラゲみたいな想像図が多いじゃありませんか、エイサくんの常人離れしたスリムな体型があってこそ、火星生まれの説得力があるわけです。

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ですので、もうこれは御伽噺としてエイサくんの良さを味わうためにある映画。

宇宙飛行士が出発の直前に健康診断をしないなんてシロウトの私にも「ありえない?!」と思えるのですが、宇宙に打ち上げられてから妊娠に気がつくという設定も、もっと他の理由にできなかったのかなあ〜とも思うのですけど、

ゲイリー・オールドマン演じる宇宙開発会社の創始者/社長が会社の利益のために宇宙で子供が生まれたことは秘密にするのも、すぐに子供の父親はこの男だよね、ってわかってしまうダメっぷり。もっと冷酷なキャラにならなかったのか。。。

と思いながらも、この世でたった一人の火星産まれ人類で科学に強い少年が無茶をして地球に冒険に来る様子を見守ってしまうのですよ。

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エイサくんももう21歳なので少年の役から青年の役へと変わっていく最中ですが、この宇宙服の役が見られて眼福です。かわいければ全てよし。
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2018/10/4

僕と世界の方程式  その他の映画・ドラマ・舞台

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日本では2017年に劇場公開されたこの作品を、私はどうして見逃してしまっていたのでしょうか。

それくらい、今回netflixで見つけてよかった・・・(涙)!です。

お話は、自閉症スペクトラムと診断されたネイサンが、得意の数学オリンピックの合宿と大会を通じて成長し、数学以外の大切なものに気がつくという青春ストーリー。

9歳の時に亡くなった大好きだったパパ、愛する息子にずっとオロオロし続けるママ、9歳で特別に習いに行った中学校の数学の先生、オリンピック出場に向けて競い合うイギリスや中国の代表候補の高校生たち。

イギリスと合宿先の台湾を舞台にネイサンのまわりの人間と関係が丁寧に描かれています。

自閉症を描いた作品としては本と舞台の「夜中に犬に起こった奇妙な事件」があり、あちらも大好きです。

あれでおよそ自閉症の人の感じる世界の見え方(視覚/聴覚にフィルターをかけられないのであらゆる刺激が強い)、図形や秩序へのこだわり、他人への接触が苦手、言葉の裏にある話し手の感情を読むことができない、冗談や比喩が通じない、などの特徴を知りましたが、本作のネイサンもそこは同じです。

でも自閉症がひとりひとり違うように、本作のネイサンの方が「夜中犬」のクリストファーよりも外界からの刺激による混乱が軽く、数学の強化合宿のために保護者なしでイギリスの候補者チームと台湾に行き、ふたり部屋の寮に泊まるくらいのことはできるのです。

もちろん、他の子に比べたら不安いっぱいですが、他人となんとかコミュニケーションができるので、自閉症と知らない人からは「内気」「神経質そう」「無口」に見えるくらいの感じなのです。ネイサンの場合、他人と視線をほとんど合わせない、自分の考えや問題の答えや感情を表現するのが苦手、というあたりを周囲は「性格」だと思っている。

そこが私には目からウロコでして、「スペクトラム」というくらいなので自閉症とはいえ、それでない人との区別がつきにくい子も多いのでしょうね。

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エイサ・バターフィールドくんがネイサンを繊細に演じる側、英国からの候補者チームのリーダー、アイザックはアレックス・ロウザーくんですよ!イギリスの若手演技派がこう揃っただけでも面白くないわけがないでしょう?ふたりともティモシー・シャラメくんのようなモテ男くんというより、いじめられっ子が似合うファニーフェイスとも言えますが、とても魅力的でこれからどう成長するのでしょうね!

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舞台になった台湾、前知識なしに見たので一瞬日本かと思ってしまいました。

台湾合宿には何カ国か参加していて、主にイギリスチームは強敵中国チームと組んで行動、各国から一人ずつ出してペアを作りネイサンと一緒になったのがチャン・メイという女の子でした。

この子が明るいキャラで、ママでさえビクビクとネイサンの出方をうかがうのと正反対に、ネイサンの世界に押しの一手でぐいぐいと入り込んでしまうんですね。

内気な男子を好きなら、押すしかないですね!

実は英国チームにも紅一点のレベッカがいて、台湾でネイサンにピアノを教えてくれます。彼女もネイサンのことが好きなのです。とても美しい「アベ・マリア」をネイサンはすぐに弾けるようになります。音楽は数学なのだそう。

ネイサンもてもてです!

結局押されたチャン・メイのことをネイサンも好きになるのですが、ここで何故、中国人のチャン・メイがネイサンの心をつかんだのか気になりました。

ネイサンは台湾行きが決まった時から中国語会話を勉強し始め、チャン・メイと簡単な会話をしたり、地下鉄で切符を買ったりできるくらいには覚えました。さすが天才。数学以外にも得意なことがあって、承認欲求が満足するので中国語ワールドは居心地がいいでしょう。

でもそれだけだとレベッカとのピアノでも承認欲求は満たされるはず。

おそらく中国文化でも女子は男子に気を使ってお世話するのが上手なんじゃないでしょうか。それと明るくネイサンのことを殻に閉じこもる亀に似てるとか言えちゃうし、ネイサンは亡くなったパパの「笑わせてくれるところ」が好きだったのですから、そこにぴったりとパズルのピースがあった感じ・・・

本当は、このアジアの女性が男性に甲斐甲斐しいというところを使うのはステレオタイプな気もするのですが、まあ相手がエイサくんだったら私も甲斐甲斐しくしたいですから仕方ありません。

兎にも角にも、自閉症であるネイサンが、チャン・メイのおかげでパパへの感情も同時に向き合うことができるようになり、殻をちょっと割って自分が一緒にいたい人を自覚して行動するというすごいことを成し遂げられたことにビックリしました!

自閉症でも一人のスペースがあればいいわけではなく、人とのつながりが必要だったのか・・・

我ながらどうして自閉症というテーマにこうも惹かれるのかと思いましたが、自分も感情を表すのは得意な方ではないし、人前で話すのも苦手、限られた自分を認めてくれる人だけは自分から話す気になれるからでしょうかね。

でも多分、アイザックが劇中に言ったように、みんな周りに溶け込むために自分を変えて合わせてるんですよね、上手い人と下手な人がいるだけで。

あと、イギリスチームにはもう一人自閉症のルークという子がいて、彼は「モンティ・パイソン」の死んだオウムを何度も何度も見て、得意なはずの数学でネイサンに負けた自分と重ね合わせるんです。

才能を突き詰めながら、才能だけではいつ存在価値が脅かされるかわからないということも見せた映画でした。

あら、ちょっとBBCシャーロックにも似てたかも。。。


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