2020/10/1


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第3話です。いよいよ日本軍が攻めてきました。日本人としては複雑な心境で見る感じですが、マレーシアあたり侵略の史実を知る参考にはいいと思います。

物語は、前回の終わりに倒れたシンガポールに来たばかりのマシュー(ルーク・トレッダウェイ)が、天蓋ベットの薄いドレープに絡まってうなされて目覚めるあたりから。主役でモテ男役のはずなのに、シリアスなシーンでどうしてお笑い系に振れるのか・・・?やはりコメディなんだな、と納得。

そう、コメディなら、主役だけがいつも深刻でボケ役、それ以外の登場人物が極端なキャラで突っ込んでくる図ですもの、ぴったりと当てはまります。そうか。

多分、旅の疲れと東南アジアの暑さと湿度でぐったりしたマシュー、倒れた時もジョーン(会社共同経営者ブラケットの娘)とヴィエラ(謎の中国女)のふたりからの秋波に当てられてでした。

その後に目覚めぬマシューを甲斐甲斐しく看病していたのはヴィエラ。そもそも彼女はマシューの父が存命中に気に入られて家(メイフェアと呼ばれていてシンガポールのすぐ近くのマレーシアのどこかの森の中)にいることが許されて、そのお父さんを看取ったものの亡くなって家を1度追い出されたんですが、なぜかまた戻っているのが不思議です。

マシュー目覚めてからすぐ、ブラケットは娘とマシューを一刻も早くくっつけようと娘を連れて乗り込み、結婚話に巻き込みます。ここの話術が、まるでネット回線乗り換えのセールス電話と同じ「いい話だからあなたはこれに乗るのは確認するまでもないですね前提」でくるものだから、マシューじゃなくても断りにくいです。

ボ〜ッとしてるマシューもベランダから庭で太極拳のような運動をしているヴィエラを見つけて「僕の幸せを見つけた」顔になりました。ふむ、まとめ髪を解いてエキゾチックなダンスのような動きのヴィエラに私でも東洋の神秘みたいなものを感じます。

マシューがヴィエラに恋するだろうな、というのはドラマの企画段階からしてわかることです。まずタイトル、Singapore gripですが、シンガポールに着いた時に「Singapore gripには気をつけろよ」とパイロットだったかに言われてマシューは意味がわからずフランス人クリストフに病気の名前だと教わります。でも実はセックスで女性が筋肉で男性を握るテクニックだとイギリスの記事に解説されてました。つまりご当地においてはシンガポールの女に捕まって離れられないというなんとも意味深というかズバリなタイトルだったのです。

それとドラマらしい布石もありまして、エピ2でチャーリーと彼の白人とアジア人のハーフの奥さんに敬意を払って、マシューが人種差別しない人間だと見せてます。現代では本音はともかく建前は当たり前のことですが、ジョーンの兄モンティが「Eurasian」と蔑んでいたので白人とアジア人のカップリングそのものが当時蔑まれていたことがわかります。

せっかくマシューは回復したのにヴィエラはまたいつの間にか追い出され、マシューの現地人居住区でのヴィエラ探しが始まります。と同時にやっと自分の気持ちがわかったマシューはジョーンとの結婚の意思はないことをブラケット一家に爆弾宣言!

ブラケットはマシューの父ウェブ氏とゴム会社を共同経営していたのですが、父亡き後現在はマシューが共同経営者ということになるのか、たぶんマシューがオーナーの一人ということは間違いないのでそれでジョーンと結婚させて実質上の独占を目論んでいるはず。戦争のどさくさでゴムを買い占めぼろ儲けも狙っています。

でもドラマの雲行きからして裏情報は当てが外れそうなので、その分の損失を嘘ついてマシューに押し付けてきそう〜〜〜

このドラマ、イギリスではボロボロに言われてすこぶる評判悪いみたいです。俳優の演技がダメすぎとか、原作本はいいのに脚本が悪いとか(笑)。イギリス人がアジア人をひどい扱いしてるのもダメなのか差別と言ってるけれど、その点は日本軍がアジア侵略して残忍なふるまいを見たくない日本人と同じ心境なのかも知れませんが、過去の事実は事実として批判の対象ではないはずですが。

私はこの先ルーク・トレッダウェイの異端な差別しないイギリス人マシューが怪しい中国女ヴィエラにどう罠にかかるのか見届けたいのでけっこう楽しみにしています。
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