2020/6/27


ジェイン・オースティン原作の最新映画「EMMA」は一目惚れというのか、スチールが先か予告編が先かも覚えてませんが、どこを切っても絵になるんです。

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ちょうど私が3月にオックスフォードにいた時にこの映画の広告バスが走っていたので、気の毒にその直後にはロックダウンで劇場公開は短い命だったでしょうが、今月イギリスでは配信と円盤の発売となりました。

オースティンは日本でも人気があるので公開を待とうと思っていたのですが、調べても全く予定がないようなので、配信版を購入し、字幕なしの長台詞は聞き流しそのヴィジュアルを堪能しました!

どこを切っても絵になるのは、写実的なのにまるでスクリーンを額に入れたか舞台
に乗せたように、どことなく歌舞伎のように、キャラたちが見栄を切っているから、ただしあくまでも自然な範囲でなのです。

エマ役のアン・テイラー・ジョイは、「刑事モース」のシリーズ2で寄宿生私立女子高生のひとりだった子で、あの時もルーシー・ボイントンとともに美少女ぶりが光ってましたが、大きな目と目の間が広いちょっとファニーフェイスなのでこの役にぴったり。

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牧師のミスター・エルトンにジョシュ・オコナー。「ゴッズ・オウン・カントリー」や「ザ・クラウン」とはぜんぜん違うコメディの中の特に変な役ぶりもかわいい!

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その代わりミスター・ナイトリーがボリス・ジョンソンみたいなんですが。この映画で最も納得がいかないポイント。

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しかしそれをチャラにしてくれるのが、年長組のルパート・グレイヴスとビル・ナイ。ビル・ナイは文句なくかっこいいので、1番下に予告編を貼るのでどうぞご覧くださいませ。

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ベテランイケメンで品質保障はされましたので、他の配役にNetflix「セックス・エデュケーション」のエキセントリックなふたりが出てきても大丈夫。まずTanya Reynolds、ここでもエキセントリック。

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アダムのConnor Swindellsはこちらではまともな(?)役のミスター・マーティン。

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キャスティング以外には、ティーのシーンが秀逸で、これを見るとお菓子が食べたくなること請け合い!(上の写真参照)

それと昔バレエで習ったダンスのシーンも個人的に見所で、ちゃんと振り付けも決まってるパートナーが順繰りに回ってくる時代劇のあれなんですが、劇中、時代になぞらえて会話は文字どおり台詞を読むよう感情を抑えて語られるのでこの控えめなダンスでも男女が近づいて手先と手先が触れ合うだけでとってもエロチックなんです。

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キャラたちは日常をまるで芝居のように過ごすのですが、仲良し同士では下着になったり(すっぽんぽんの人もいるけど)自宅に戻って靴を脱いだり、ドレスをまくって暖炉であったまったりという舞台裏がまたよくて、当時の服の中が興味深いです。

エマの世界は貴族ではなくいわゆる地主階級だけど、時はナポレオンあたり、キラキラした制服の使用人たちがまるで黒子のように主人に仕える様子も見ものです。ダウントンのご主人様や奥様はもう少し時代が下るので使用人にも思いやりがありますが、この映画の場合、コメディの舞台ぽさを演出するためにわざと使用人に人格を与えてないのかも知れません。

監督のAutumn de Wildeは長編映画ではデビュー作のようで、音楽PVやドキュメンタリーを撮っていた人です。そうか、音楽ビデオで納得、ともすると退屈になりがちの古典をちゃんと時代考証した衣装とセットで見せてるのにすごく新しい何かとして見せてくれます。

では予告編。0:40のビル・ナイ必見。



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2020/6/24

ボブ、ジェームズを見守って  その他の映画・ドラマ・舞台

先週、映画「ボブという名の猫」で知られる猫、ボブが亡くなったニュースが世界に走った。

目にした時は「2017年に来日した時そこそこのお年だったようだからジェームズに見守られながら虹の橋を駆け上がっていったのかな。。。」と思ったら違った。

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公式FBの文章なのでフェイクではないだろう。自動翻訳で出てきたけどまあ意味は立派に通じる。

原作本著者のジェームズによれば「ボブは自由な猫、今を生きている」とのことなので、老衰じゃなくて事故とはいえ、虹の向こうでも飄々と生きている気がしてならないのだけど「僕は飼い主ではない、パートナーだ」というジェームズの方のロスを思うと私まで喉が詰まって痛い。

ファンとしてのささやかな楽しみは映画第2弾が公開予定だと撮影スタジオがつぶやいたこと。



ニュースを聞いて映画をもう1度見た。映画と同名の本は読んだことがあるので、同じボブの別の2冊「ボブが教えてくれたこと」「ボブがくれた世界」を読んでいる。

著者自身、「なぜ猫によって人生が変わったという話が世界的なベストセラーになっているかわからない」、答えをファンの一人が「希望」があるからと教えてくれたと書いていた。

猫やロンドンやルーク・トレッダウェイと好きなものが出てるから映画を私が好きなのはわかる。

でも今、本で路上生活や路上労働の出来事を自分でも意外だけど読んでいるのは、コロナで仕事がなくなってもなかなか次の仕事が見つからない自分にも希望があるかも、と思えるからかなと思い当たった。

ジェームズは「多くの人を幸せにするボブはすごい」と書いているけど、まさにその通り。

次の映画 'A Gift From Bob'の公開や原作本発売に合わせて日本で追悼キャンペーンを期待してます。
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2020/6/22

アストリッド/Astrid  近況

Netflixのオリジナルドラマ「ザ・ポリティシャン」のシリーズ2が6/19から始まりました。

実は主人公は大っ嫌いなタイプなんですが、ルーシー・ボイントンが出ていてその役柄とファッションがド直球に好みなのでいつ再契約するか考え中です。

その役名はアストリッド(Astrid)。

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金持ちの娘で美人さんですが、性格がすごく悪いです。いつもムスッとした猫みたいな表情をしています。

アスリッドといえば、「クレイジー・リッチ」のジェンマ・チャンの役名も同じでした。

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こちらの役柄は性格は悪くないですが、やはりお金持ちの美女です。

ふたりのお気に入り女優の役名が同じということで気になったので調べてみました。

どうやら私が知らなかっただけで、スウェーデンの王家の女性に良くある(英語で言ったらエリザベスとかアンとかメアリーですね)名前とのこと。

そして意味は、北欧言語ではアスは「神」(なるほどアスガルドにも付いてますね)で、アストリッドは「美の神」だそうで!なーるーほーどー、高貴な女性の名前にピッタリ。

ちなみに、一般的にはなんのこっちゃでしょうけれど、アナグラム(スペルのアルファベットを並べ替えた語)はASTRID→TARDISです。ドクター・フーのファンには意味不明のニヤリ。

今は中国人だけでなく韓国人も国外用に英語の名前を持つ時代なんですけれど、私にそんな機会があった日にはこの名前で行くことに決めました。

しかし私のファーストネームは残念ながら英語民にも意外と覚えやすく発音もしやすいので、アストリッドと呼ばれることは一生ないでしょう。

「ザ・ポリティシャン」2のアストリッド。やっぱり可愛い❤️

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2020/6/21

ドクター・ドリトル  その他の映画・ドラマ・舞台

アイアンマンとスパイダーマンがドリトル先生と犬になる?!

ってことで、中の人ロバート・ダウニー・JRとトム・ホランドくんを楽しみに見てきました。

原作の児童書は、幼稚園の頃に買ってもらったのになぜだか物語に入っていけなくて完読できなかったことを覚えています(涙)。

でも映画の予告で知ったのですが、ヴィクトリア時代のイギリスのお話だったんですね。予告に出てきた女王様って今のクイーン・エリザベスではなくヴィクトリア女王の方!

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↑犬のトムホくんは、それほどトムホっぽくなくて落ち着いてました

↓このリスが、小動物のくせにピーター・ラビットも負けるほどのヤクザぶり

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↓怖がりのゴリラは、ラミ・マレックだったの、全然気づきませんでした!

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↓もっと残念だったのは、トラがレイフ・ファインズだったのも気づかなかった!

このトラ、怖そうで意外なキャラだったのに〜

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ナレーション&オウムのエマ・トンプソンはすぐわかったのに、まだまだ修行が足りませんね。

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↑楽しいキャストは動物だけでなく、人間役のマイケル・シーンとジム・ブロードベントがとても良かったです。児童書の女王様の家来というか王宮の偉い人たちなんですけど、いやもう、二人とも絵本から抜け出たみたいです。

ドリトル先生のところにいる動物たち、怖がりのゴリラとか、寒がりのホッキョクグマとか、思慮深く誠実なオウムとか、ステレオタイプになりきれない、人間嫌いのドリトル先生と同類で、でもみんなで協力してうまくやってるのが「オリジナルでいいんだよ」ってエンディング曲でも歌詞にありましたが現代的なテーマでした。

それと、ダウニーさんのアクセントが、あれ?ドリトル先生ってスコットランド人だっけ?みたいに聞こえたんですけど、正解はウェルシュでした。かわいそうに、Wales Onlineというウェールズサイトで地元民による判定が下されてました。「思ったほど悪くない」
それに「スコティッシュのような、アイリッシュのような抑揚」とも。よかった私の耳も遠からずで。


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2020/6/20

少し痛みますよ/This is Going to Hurt本  ベン・ウィショー

ベン・ウィショーが久々にBBCドラマに戻ってくる

(「戻って」と言われた日には過去のBBCドラマが引き合いに出るか、The HourかLondon Spyかと一瞬思ったらA Very English Scandalだった。私の中では大作すぎてドラマの枠に収まっていませんでした・・・笑)

ーというニュースが5日前にネットを駆け巡り、原作本がしかも日本語訳が出ていたので早速ポチって読みました。

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現在コメディ作家(脚本家)のHNS勤務時代の実話だそうで、その時の専門は産婦人科。

本はサブタイトルにあるように、日記として書かれています。出来事と、その時の本心と。さすがに現役では暴露本にもなってしまうので書けないですし、現職が書くプロですので読みやすく、実は命に関わるお話も多いのでヘビーなのにもかかわらず、またドクターを辞める日が来るのは読者にとっては最初から分かっているので、謎解きミステリーのようにもドキドキハラハラ読めました。

ウィショーさんの白衣姿を妄想しようにも、病棟で起こっていること(ついでに勤務外の時間にも)がいろいろ大変なのと、だいたい最後にブラックユーモアのオチがつく日記なのでそんな性格のドクター・ウィショーが想像できず、私の読書の第一目的はあえなく失敗に終わりました。

折しも著者アダムさんのNHS時代は、ちょうど私がロンドンで出産した2000年代、産婦人科病棟や分娩室を思い出しながら読みました。

ドラマは8エピを予定していて、嬉しいことに私のお気に入りドラマ「このサイテーな世界の終わり」のLucy Forbesが監督で、脚本は当然ながらアダムさんご本人。

私の想像力の100倍魅力的なドクターが見られるのはまだ日程は発表になっていません。

コロナで全てがストップしていたのが解禁されたばかりですが、安全に一刻も早く(こんな矛盾した要望が病院ではいつも数珠繋ぎになっているのでドクターが追い込まれているんですが)撮影が進み、放送される日が来ますように。

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下はハードカバーの表紙

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