2019/9/29

「エセルとアーネスト」岩波ホール  その他の映画・ドラマ・舞台

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すごい久々に岩波ホールへ行きました。

最後に行ったのが一体いつなのか、多分ヴィスコンティとかベルイマンとか見てもよくわからないのに見に行ったような気がします。

で今回は「エセルとアーネスト」が東京で唯一の上映館だったのです。

神保町駅だと駅ウエとでも言うのでしょうか、とにかく駅から垂直移動しかない真上で便利なのですが、私は定期のある千代田線から歩いて10分ほどだったので、電車代節約と運動を兼ねて歩きました。

途中「タコベル」にもよってタコを食べ、神田の街の、書店とお手頃なレストランがひしめき合ってる様子に昭和にタイムスリップしたような気がしました。


「エセルとアーネスト」は試写を見たので2度目になります。

で今回はアーネスト役のジム・ブロードベントが本当にうまいなぁと感心することしきり。というのも、アーネストは20代の若者時代から71歳までがでてくるんですが、最初は若者に聞こえるんですもの。それに陽気で気のいい牛乳配達の労働者階級の人なんて、私が今まで見た彼の役とは全然違っててジムさんだと忘れてしまいます。

牛乳配達といえば、以前にも書きましたが「ヒマを持て余した主婦の浮気相手として英国では認識されている職業」なので、「奥さんが更年期でオレの手にあまるから頼まれてくれないか・・・」と顧客にしっかり相談されていて、吹いてしまいました!

アーネストは労働者階級に誇りを持ったステキな人なんですが、

エセルって、息子の髪型に敏感で泣いたり注意したり。政治や戦争のことはよくわからないなりに持論でぶった切る。ヒロシマの原爆で10万人が亡くなったと聞いて「みんな死んだら戦争が終わるからいいわ」とか言ってしまう・・・・私の頭の中の典型的なムカつく白人のおばあさんなんですよね。

アポロの月面着陸では、もうだいぶ弱ってたのでテレビも見えてなかったようで
エセル「月に行って何してるの?」
アーネスト「その辺を歩き回って帰って来る」
エセル「ピクニックしてくるのかしら、いいわね」
アーネスト「お茶がポットから飛び出しちまうな」
エセル「あら、そんなに風か強いの?」
アーネスト「重力がないから」
エセル「そりゃそうよね」
って会話が可愛くて好きでした。

それと、ふたりが出会った時にエセルはメイドとして働いていたのですけど、実際は家の掃除もしてましたから小間使いの仕事もしていたのに、「私はレディズ・メイドよ!」と労働者階級ではない、と主張してるんですが、

「ダウントン・アビー」で覚えた使用人の階級、レディズ・メイドは奥様の身の回りの世話をする、男性なら旦那様の衣装係のヴァレットに相当するかなり地位の高い使用人ではあります。

エセルはかなりズレてるけど、アーネストが包容力のある人で羨ましいなあ。



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2019/9/26

腕時計メンテナンス  近況

腕時計が5分くらい遅れていたので、分針を合わせなくちゃ、とネジをつまんで引こうとしたらビクともせず爪が割れました。

電池が切れてきて遅れたのかもしれないから、街の時計屋さんに持って行って「電池の替え時のようなんですが、その前にネジが動きません」と見てもらいましたら、

錆びてます。濡らしましたか。」

濡らそうとはしてないけど濡れてしまっている。だって手を洗ったら水がかかりますよね?

ネジのみの修理で約1万円弱。

でもネジの錆が本体部品に粉のようなカケラでも入ればそれが原因で時計は狂いますのでオーバーホールまですれば4万3千円。

ええええエーーー?!

よんまんさんぜんえんもかかるなら、買った値段よりもするのでは?!?!

と悩んだけど、買ったのは15年くらい前のロンドンなのでいくらだったか覚えてなくて(1番安いオメガだった)、古いから同じものは売られてないし、似たようなのは日本だと中古で8万円を超えていて買う案は却下、修理を決意しました。


そしてこちらの写真の時計が登場。

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こちらは修理に出したものではなく、かれこれ7年前くらいにシャーロックの時計を真似て買った、同じメーカーの別モデル。

修理に出してる間はまたこれを使おうとしたら、ベルトが相当ボロボロで切れそうだったので、同じ時計店でベルトを新調しました。

わ〜、見違えちゃったなー!

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でもね、ベルトが切れる前に買おうと決意したキッカケは、このベルトのメーカー名が「バンビ」だったから。

写真を撮るのに時計の裏も見たら、なんとこのモデル名は「ウィンザー」でした。

時計はピカピカに見えるし、バンビだしウィンザーだし、とてもいい気分。

名前は大事ですね!
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タグ: 腕時計 修理 バンド

2019/9/25

PASSENGER LIST 01-03  コリン・モーガン

コリン・モーガン出演のポッドキャストのオーディオドラマシリーズが始まりました。

9/16に2エピ同時に配信され、以後毎週月曜日に1エピずつ追加されるので、現在9/24に追加され、合計3エピが配信中。

1エピは30分ほどで聴きやすい長さです。

私はApple Podcastsで聞いていますが、みなさんご使用の機器にアプリをDLすれば無料で聞けるのがポッドキャスト。

「PASSENGER LIST」の公式ページ

登録しておいたら新エピが配信されたらお知らせが来ました。

番組のメンバーになったようで少々嬉しい。

しかも脚本が公開されているので、英語の聞き取りができなくても心配なしです。

脚本は公式ページから各エピの「EPISODE INFO」へ行き、「DOWNLOAD SCRIPT」でPDFへ行けます。

こちらでもリンクを貼っておきます。

01. Traffic

02. Flock of Geese

03. Kinshasa

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これまでのストーリーは;

ロンドンからNYC間のフライトの間に忽然と姿を消した飛行機「アトランティック702」には、ケイトリンの双子の兄弟が乗っていた。鳥衝突で墜落したとの発表となったが機体も遺体も未発見のまま、ケイトリンは諦めがつかず、真実を個人で調査をしている。

ケイトリンは21歳のベトナム系アメリカ人の学生ということで、俳優自身のバックグランドが投影されているようです。

さて気になるコリンの役はというと、

ディランという謎のケイトリンの協力者。

航空関係者なのか、空港のセキュリティカメラの画像や、失踪した飛行機のボイスレコーダー録音をケイトリンに提供します。

しかし、

唯一直接のアクセス方法であるケータイ音声が加工されているため、コリンの声を聞いている実感が薄いです!きーっ!!

それでなくてもケイトリンと彼女が訪ねて回る登場人物が多く、せっかくの目的であるコリンの声(らしき音)を聞くために、その他を延々を聞かねばならない責め苦。。。

主役であるケイトリンは真面目で思いつめる性格らしいけど、目的のためなら21歳の学生なのに、あの手この手で関係者に接近するのはちょっと不自然に私は思えて、未だ主役に肩入れできずにいるのが何よりも責め苦の理由です。どうせなら刑事の卵くらいの設定にすれば、姑息な手段でアプローチしてももっと物語にのめりこめると思うんだけどなあ。

まだ語られてないケイトリンの家族の話が明るみに出れば、面白くなってきそう。

そしてコリン=ディランとは何者なのか。

ケイトリンの兄弟はゲイだったと出てきたので、すわ恋人か、としか思えない単純思考のしましまです。

何者でもいい、もっと大幅に出番を増やしていただきたい、中の人!
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2019/9/24

ノーマン・スコットでエミー賞  ベン・ウィショー

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アメリカのテレビ界最高峰の栄誉ある賞とのエミー賞が発表になり、ベン・ウィショーが「英国スキャンダル〜セックスと陰謀のソープ事件/A Very English Scandal」のノーマン・スコット役で最優秀助演俳優賞に輝きました!

今年はゴールデングローブ賞に続き同じ賞を受賞しました。すごい!アメリカでも評価されてるんだ!

まあ、ノーマン可愛かったですから!当然です!!

「前の晩エージェンシーに連れ出されて二日酔いです」が有名な受賞スピーチとなりましたが、

こちらのプレスのQ&Aも質問が来るまで間を持て余してる様子がまたまたカワイイです!



Q:アメリカでの受賞により仕事の状態に何か変化はありましたか?

A:うーん、特にないです。ボーナスをいただいたようなものです。


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右は実在のノーマン・スコットさん
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2019/9/23

マイ・ビューティフル・ランドレット  その他の映画・ドラマ・舞台

英国公開は1985年、日本では1987年の本作デジタルリマスター版が映画館上映されると知り、一生に一度のチャンスかも?!を逃してはならぬとオタクの重い腰を上げ恵比寿まで行ってきました。

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タイトルではクレジットの文字が洗濯中の洗濯物のようにクルクル回り、音楽は泡がプクプク言ってる曲が延々と流れてかわいいのなんの・・・!

しかし私はこの映画を見てダニエル・デイ=ルイスの大ファンになったというのに、話はほとんど覚えてなかった・・・というか、よくわかってなかった。

主役はダニエルのジョニーとは言いながら、パキスタン人青年のオマールの方が出番が多く、彼の父親から叔父一族までオマールのすべて見せます的。

対してダニエルの方は家族は誰も出ないし家もほぼなく、パンクでナショナルフロントな友人もジョニーがオマールと働き出したら移民のために働く裏切り者と敵になってしまった・・・・こ、孤独!

そしてオマールがまた曲者で、無邪気な好青年かと思いきや、母国語も話す親の世代と違ってイギリス育ちなので家族をも裏切っても成功しようとする上昇志向者。

なのに、ニコニコとジョニーに近づいて彼の目をまっすぐ覗いて犬のようにフレンドリーな顔と、昔、移民排斥のパレードに参加したジョニーの過去を責め続ける・・・という別の顔も見せるんですよ!なんだお前!

ジョニーの方は罪の意識を感じ、もう悪党の仕事は辞めたのに、オマールのために犯罪を犯すわ、オマールの叔父に見込まれて、かつて自分がされた空家に住み込んだ住人を追い出す仕事まで受けてしまう。

ダニエルの美しい腕や肩や長い脚を鑑賞しながら、ダニエル大丈夫か!と始終ハラハラさせられました。

見かけは強い不良だけど、ダニエル、すごく優しい。病気の友達を看病したり、昔から移民に好かれていたってオマールも言ってたけど、まあ、きっと繊細だからイギリス人よりおとなしい移民が好きだったのかも。

しかし昔見た時はパキスタン人にも興味がなければイギリス社会のこともよくわかってなかったので、そんな難しいことは出てこないのにぼんやりとしかストーリーを味わえてなかったんですね。

今見ると、80年代はまだサッチャー政権で、イギリス自慢の社会福祉や労働者の保護が減り、労働者階級の荒くれ者が自分達がまともな仕事に就けないのは移民のせいだ、と過激派がああやって暴力をふるってたんですね。

それに空家に勝手に住み込むスコーティングもまだ盛んだった。それがどういう政府の方策があったのか詳しくは知らないけど今はほぼない・・・サッチャーもまだ福祉を根こそぎにはできなかったから失業手当で長期生きてる若者が溢れていた。

ダメダメでも一応生きていけてる時代で、しかし今見るとやはりあの暮らしはひどい。前に見た時は私も若かったので汚いフラットでもあまりそうは思わなかったけど、今は色々経験したからあの汚さが手に取るように想像できちゃいます。

掃き溜めの鶴だったジョニーのことをオマールも「ボロボロになっても美しい」って言ってて、暗い映画館でウンウン、と一人リアクションしてきました。


そのジョニーを思わせるような、ダニエルの近年の姿。このタトゥーはいつからあるんだろう。ジョニーの時はなかった。

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