2019/5/18

モース原作「森を抜ける道」  モース&ショーン・エヴァンズ

今月で契約が終了となる今の仕事のいいところのひとつは、フロントデスク(よくホテルのレセプションで待機しているスタッフをイメージしていただければ)でヒマがあったことです。

そこにいることが仕事で、ゲストが来ない時は事務をやっていますが、まったりヒマな時もあります。

そこにはPCという、ヒマな時には格好のオモチャとなりしかも訪れるゲストにはさも仕事で忙しそうに見せる装置があり、

最近の私の午後の楽しみはグーグルヴューでオックスフォードをウロウロすることでした。

PC地図を眺めていて思い出したのが、モースシリーズの原作小説によく地図が載っていたことです。

つまり、小説中、登場人物が移動する道や道順が事細かに書かれている・・・ということを思い出し(過去に何冊が読んだ)、ツンドクと化していた中からまた1冊読んでみました。

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これはタイトル通りワイタム/Wythamブレニム/Blenheimが事件の要所に出てくる話です。

しかしふたつの森は広大で、ここを犯行の舞台にして場所の詳細をリアルに書くとなると、土地勘がもともとあった上でさらに調べてからでないとできない技。

森となるとグーグルマップもあまり入れない領域で、車が通れるところはストリートヴューで見られるので、作中何度もモースとルイスが入った森の入り口のパブなども見られてオタクファンには嬉しいですが、

1992年出版ですので、著者コリン・デクスターも当時それはできない。笑

オックスフォードに1966年から住んで本作は90年代初めの発表ですのでよほど土地を熟知していたと思われます。

本を読みながらモースのたどるオックスフォード市街の道から森周辺をストリートビューで見るという読み方をしたので、ただでさえ読むのが遅い私の読書、しかも謎が謎を呼ぶモースの物語、1冊読んでぐったり。。。したけどおもしろかった!

モースの長編小説は全13冊あり、これは10冊目。

本作で、事件が起きたら死体を調べる病理学者のマックスが亡くなり、モースは数少ない友人の死に涙し、彼の部下だったローズが登場、マックスの仕事を引き継ぎます。この時のモースの胸の高鳴りとローズもモースに惹かれていた描写に、

すでにドラマ「ルイス」を見たファンとしては感動とともに複雑な心境。

話自体は、モースの文学趣味が私には行き過ぎたプロットでちょっと鼻白んだり、殺人があるともれなく付いてくる金と情欲、特に若くてキレイなスウェーデン美人の心境の描写が、21世紀#MeToo以降に読むと、男性視点だなあ!と何度も思いました。

そのスウェーデン美人やローズを見るモースのいやらしい思考も、ドラマのジョン・ソーだけを知ってると想像もつかないのですが、

はたと、これを立場を逆に自分に変えてみたら、主任モースはちと好みではないけれど、他のイケメンキャストを見る自分の視線か!と思ってみればいたしかたないかなと、思うことは自由だよ、とモースを許します。

実は思うだけでなく、ちらっと美人の膝が触れたことを「偶然ではないと思いたい」思い込み激しい系だったり、ローズと何やら良い感じになる行動派のモースなんですが、これは相手と合意のもとなのだからこれもいたしかたない。

でもこの経緯を知って、のちに「ルイス」でのルイスとローズの関係がものすご〜〜〜く時間がかかったことにすごく納得がいきました!


主任モースの若い頃、みんな若い!左からモース、ルイス、コリン 1980年代と思われ。
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2006年〜のルイスとハサウェイと。
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2012年〜の若モースと。
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