2018/11/28

メアリーの総て 試写会  その他の映画・ドラマ・舞台

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運良く試写会に招待していただき、12/15の公開に先駆け見ることができました。

「フランケンシュタイン」をメアリー・シェリーが執筆したのは18歳の時、というのは知っていましたが、

それを彼女がなぜその若さで完成することができたのかー

執筆するまで、それから出版にこぎつけるまでの彼女の人生を実に分かりやすく見せてくれている秀作です!

簡単に言ってしまえば、「フランケンシュタイン」の怪物の不幸と悲しみをメアリーはその若さで総て体験してしまっていたからです。

実は私、4年前のNTライブ「フランケンシュタイン」を見たとき、怪物は彼女自身ではないのだろうか、という仮説を立てたんですけど、当たりました!

というのも、劇中でビクター・フランケンシュタインが女性の知性と能力をまったく信じてなくて、ものすごい差別発言するんですね。聡明なメアリーが当時社会から受けた仕打ちを思わせたからです。

とここまでは、今、女性の解放が西洋からその他の世界までジワジワ広がりつつある中、世の中の人全員見るべき!と思う普遍的でタイムリーな切り口で配給会社さんもより多くの方々に訴えてるこの映画のメインテーマ。

実は、引っかかったのは、身勝手で詩を口ずさむ色男パーシー・シェリーの正体を知った後も、メアリーは彼を離れないことでした。

既婚の男と駆け落ちして愛に全てをかけたメアリーでしたが、生活力のない若いふたりはあっという間に惨めな暮らしで子供も失い彼女はどん底に沈みます。それなのに、詩のような綺麗事ばかり語り続けて現実に対処しない夫。(まあ、詩人だからね)

そしてパーシーに「現実を、私の様を見て。責任の大部分はあなたにある。」「そしてあなたを選んだ私にも責任はある。」と言い放つのです。

私的に「キター!!また!」とビクッと試写室のイスの中で少し飛び上がりました。

このテーマ、実は近々騒いでいた「モダンライフ・イズ・ラビッシュ」とも共通していますが、

白状しますと、私も、いつも結婚した夫が不可解だったり突飛な行動で私の人生を苦しめる時、「この男を選んだ私の責任」と思っているんです。

仕事が長続きしないとか、次の仕事を本気で探してるのかわからないとか、今までに何回あったことかもう覚えてません。

もう私の人生リアル「モダンライフ・イズ・ラビッシュ」であり「メアリーの総て」です。

そんな私も結婚する前はよく優柔不断な男を選ぶ女が映画に出てくると「まったく理解できない」とバッサリ切り捨てたものでした。

しかし現実にひとりの人間と関わった時、とんでもないことになっても、例えばメアリーのようにその結果として執筆でき出版も間接的には夫のおかげで成功するということもあるわけです。トータルパッケージとでもいいましょうか。

私の場合は、今のようにドラマが生きがいになったきっかけは、夫が失業中にしばらくニュージーランドやイタリアに行ってしまった時期(当時は何でとっとと就活しないで遊びまわってるんだよっと思っていた)に、見る時間ができて、それ以来なんとか時間を工面してまで映画だお芝居だと騒げて幸せです。

また、一番最近夫が失業中には、何と娘が私立高校に進学したものですから私もそれまでオキラクなバイトを楽しんでいたのですがそんな悠長なことはしていられなくなり、何とか今のフルタイムの仕事に変わりました。その過程ではいろいろ辛いこともあったけど、結果今の職場でやっと普通に働けて社会人としての自信も取り戻せました。

もしも真っ当なお仕事をきっちりする家族思いで責任感のある夫だったら(私は夫がそうなると思ってたんですが・・・)私は頑張って長い仕事ブランクを克服して再就職しようなんてつゆにも思えなかったはずです。

「メアリーの総て」では本出版の数年後で映画が終わり、夫パーシーが45歳で事故死するまで一緒だったと字幕が出ます。その時までふたりはどんな風に生きたのか知りたかった。


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