2016/9/30
The Fall 0301 コリン・モーガン
アイルランドが舞台のBBCドラマ「The Fall」(邦題:警視ステラ・ギブソン)の3がきのうの夜イギリスで放送されました。
今「マーリン」がGYAOで再配信中で改めて見てたのですが、シリーズ5になるとコリン・モーガンの顔つきが大人っぽくなっていて、ちょうどThe Fallを思い出すシリアスな雰囲気になってました。
と思ってたのに、The Fall 3に登場したアンダーソンを見たら、もっと顎が立体的になってて、マーリンのおとぎ話顔に比べて犯罪ドラマの警察官なのでリアルな人間ぽさを出しているのと、マーリン5は2012年に放送されたから4〜5年分は大人になってますよね。色々なコリンが見られるのは幸せ。
いやところで、The Fallでのコリンは脇役=ステラの部下のトム・アンダーソン。主演は警視ステラ・ギブソンのジリアン・アンダーソンと連続殺人事件犯人ポール・スペクターのジェイミー・ドーナン。コリンを含め全員アイルランド人です。
前シリーズの最後は、スペクターとアンダーソンが銃で撃たれたところで終わり、
3は腹部に2発撃たれ重症のスペクターの医療処置から始まったので、ただ見ているだけのこちらもお腹が痛くなるほど辛かった・・・いくらリアルな心理ドラマでも手術などの血みどろアップは遠慮したいのですよね〜
別の方法でスリル度をあげて欲しいのに、身体内部をリアルに見せるのは昨今の流行だからなのか・・・身体外部に対して内部も差別しないでナチュラルなものだから良しとするのか・・・
スペクターの治療と同時に、被害者とその家族、スペクターの家族と周りの人、そして!やっと出てきたアンダーソンの様子を淡々と映し出しました。ああ、このテンポがこのドラマの不思議な味でした。静かなのにジワジワと不安や恐怖を伝えてくるのです。犯人と警察の心理戦でもあり、製作者と視聴者の心理戦でもあると思います。
アンダーソンの傷は銃弾を受けたにしては軽傷のようであるものの、腕の神経に傷が付いている可能性が。それは警察官にとっては致命傷らしい。
そして、シリーズ2で撃たれたスペクターに駆け寄ったステラにその理由を問うアンダーソン。そう、それよ!私の聞きたかったことも。すぐ横にアンダーソンも横たわっていたのに眼中になかったですもの。
ステラの答えは警察官として真っ当なものでしたが、この事件の前日ステラのホテルで一緒に過ごしたアンダーソンにとってはもっと追求したいものがあったに違いありません。
エピ1でのアンダーソンは、一人自分のアパートらしき部屋に戻り灯りもつけずにベルファストの夜景を眺めることもなく闇を見つめるシーンが最後でしたが、どうか以降のエピでこれ以上可愛そうなことになりませんように!どうかどうか!

「The Fall 警視ステラ・ギブソン」1、2はネトフリで配信中。
1ヶ月のお試しは無料です。
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今「マーリン」がGYAOで再配信中で改めて見てたのですが、シリーズ5になるとコリン・モーガンの顔つきが大人っぽくなっていて、ちょうどThe Fallを思い出すシリアスな雰囲気になってました。
と思ってたのに、The Fall 3に登場したアンダーソンを見たら、もっと顎が立体的になってて、マーリンのおとぎ話顔に比べて犯罪ドラマの警察官なのでリアルな人間ぽさを出しているのと、マーリン5は2012年に放送されたから4〜5年分は大人になってますよね。色々なコリンが見られるのは幸せ。
いやところで、The Fallでのコリンは脇役=ステラの部下のトム・アンダーソン。主演は警視ステラ・ギブソンのジリアン・アンダーソンと連続殺人事件犯人ポール・スペクターのジェイミー・ドーナン。コリンを含め全員アイルランド人です。
前シリーズの最後は、スペクターとアンダーソンが銃で撃たれたところで終わり、
3は腹部に2発撃たれ重症のスペクターの医療処置から始まったので、ただ見ているだけのこちらもお腹が痛くなるほど辛かった・・・いくらリアルな心理ドラマでも手術などの血みどろアップは遠慮したいのですよね〜
別の方法でスリル度をあげて欲しいのに、身体内部をリアルに見せるのは昨今の流行だからなのか・・・身体外部に対して内部も差別しないでナチュラルなものだから良しとするのか・・・
スペクターの治療と同時に、被害者とその家族、スペクターの家族と周りの人、そして!やっと出てきたアンダーソンの様子を淡々と映し出しました。ああ、このテンポがこのドラマの不思議な味でした。静かなのにジワジワと不安や恐怖を伝えてくるのです。犯人と警察の心理戦でもあり、製作者と視聴者の心理戦でもあると思います。
アンダーソンの傷は銃弾を受けたにしては軽傷のようであるものの、腕の神経に傷が付いている可能性が。それは警察官にとっては致命傷らしい。
そして、シリーズ2で撃たれたスペクターに駆け寄ったステラにその理由を問うアンダーソン。そう、それよ!私の聞きたかったことも。すぐ横にアンダーソンも横たわっていたのに眼中になかったですもの。
ステラの答えは警察官として真っ当なものでしたが、この事件の前日ステラのホテルで一緒に過ごしたアンダーソンにとってはもっと追求したいものがあったに違いありません。
エピ1でのアンダーソンは、一人自分のアパートらしき部屋に戻り灯りもつけずにベルファストの夜景を眺めることもなく闇を見つめるシーンが最後でしたが、どうか以降のエピでこれ以上可愛そうなことになりませんように!どうかどうか!

「The Fall 警視ステラ・ギブソン」1、2はネトフリで配信中。
1ヶ月のお試しは無料です。

2016/9/27
Poldark 0204 POLDARK

どこまでもロスの邪魔をしたいジョージ、というか自分でも気づいてない彼への憧れがあり、自分が上だと証明して相手の関心を引きたいのだと思う。ロスの銅坑を金で買い、ロスの計画を握り潰そうとする・・・嫌がらせに自分のビジネスから心遠のくロス・・・
改心したフランシスと手を組み、廃坑になってたロスのお父さんの銅坑を再開することにしました。あれだけダメダメだったフランシスだから不安が拭えないけど、ポルダーク家に光が。
しかしフランシスの資金の出所はシリーズ1でジョージに賭けで負け破産したところを、そそのかされてジョージがロスを陥れるための情報提供の見返りだったんですよね。そのことをよりにもよってジョージからわざわざ聞かされたロス、パブで取っ組み合いの喧嘩に。
はは〜ん!ジョージが前エピからしきりにボクシングの練習をしていた(写真)のはこれが目的だったのですね!
でもやっぱりロスの方が強かった・・・
一方、フランシスの妹のヴァリティは、駆け落ち以来フランシスの怒りを買い縁を切られてましたが、やっとお兄ちゃんが柔らかくなってくれたよう。夫の子供たちとも会い、彼女にも幸せな風が吹いてきたようです。
ヴァリティ、シリーズ1の時は地味な感じがあまり好きにはなれなかったのですが、今見るとかなり好感度upしてました。自分の求めたものに満足して文句を言わない気丈な人格、いいです。美人は三日で飽きるけど・・・ってホントウなのかな。
フランシスの妻エリザベスを愛してるジョージは可愛いので、この二人の関係がポルダーク家にいつどうやって絡むのかが楽しみなんですけど、その時フランシスは?!
そして早いものでデメルザがもう第2子を出産しました。臨月で海にボートを漕ぎ出していたのですね。それはロスじゃなくても怒りますよ!そういえば亡くなった娘ジュリアのミドル・ネームはロスのお母さんの名グレースだったんですよね。ポルダーク家の未来を担った坑もホィール・グレース。

2016/9/26
Victoria 6 トム・ヒューズ

全8エピのシリーズも早6回目となりました。プリンス登場から加速度がついたような。でもご安心、視聴率良好につきシリーズ2が決定したとのニュースがありました。やった!
新婚のV&Aは仲睦まじく、外国から婿に来たアルバートの居場所を作ろうとふたりで頑張ります、の巻でした。
このエピにて、だんだんとアルバートの人格がわかってきましたね。きれい好きのドイツ人らしく、宮殿に飾られた絵や蔵書のホコリを指でなぞってチェック、姑だったら嫌ですね。ピアノの調律も狂ってると腹を立ててました。真面目にもほどがない人だったのか・・・これは美形でなくて居た堪れまい。
お互いがお互いを得たことで、まずはアルバートが20年間肩を寄せて生きてきた兄と別れる決意をしました。社交的なあのお兄ちゃんが出るとスクリーンに安定感があったのになあ。私としても寂しい。
でも自分のベターハーフを遠ざけたということは、夫婦の寝室にノックなしで入ってくるヴィクトリアに絶大なる信用を得ている女官、危ないですよね、「夜中に何か必要があったら僕がいるのに」って言ってましたもんね〜。
プリンスは自分にも厳しい分、他人にも厳しい、敵に回したら嫌なタイプ。その点、ヴィクトリアには地位があるから立場がより強い。夫婦のバランスが最強の組み合わせだったのか・・・と思えてきましたよ。
あとこのエピにてアルバートのドイツ訛りがいよいよ気になってきました。今まではヴィクトリアやお兄ちゃんに囁く台詞しかなかったけど、今回の奴隷制反対スピーチの練習や、本番を聞いて、私も昔ドイツ人と喋ったことを思い出しましたもん。しかもアルバート、囁く時は低いハスキーボイスなのにスピーチでは甲高い声で別人かと思っちゃいました。トム・ヒューズの声の質が気になるなぁ。
そのスピーチがうまくいって、彼が喉から手が出るほどほしかった要人たち、特にロバート・ピールの信頼を勝ち得まして、彼の幸せはヴィクトリアと視聴者の幸せ、ということで、まちがった避妊に勤しむヴィクトリアも、夫に「対策には禁欲しかない。それを望むの?」と聞かれても黙っちゃいました・・・
9人も子供を産むという史実を知っている私たちにも、V&Aの辞書にその言葉はないだろう!と響きました。

2016/9/24
クイーン+アダム・ランバート@日本武道館 いろいろ

ロックバンドの「クイーン」が日本でコンサートをした。私はフレディ・マーキュリーのファンなので、バンド=クリーンのファンでもあるけど(音楽はソロよりもやはりクイーンでないとフレディの良さもなかったと思う)フレディのいないクイーンを見に行けないと思っていた。
だって、生き残ったクイーン=ブライアンとロジャーと他の人でクイーンの曲を演奏してファンが聞くのでしょう?
なんどやってもフレディ追悼コンサートにならないか?
フレディを崇める宗教団体の祭典みたいじゃないか?
ブライアン達にとっても何10年も前の過去のヒット曲を繰り返す意味は?
・・・と悶々としていたのだけど、娘に来日の話をしたら「行きたい」と即答が返ってきたのでした。彼女にとっては知った時からクイーンにフレディはいないからなんの抵抗もない。
自分の中に答えが見つからないものは、体験してこの目で確かめればいいのか。そしてそのチャンスは今逃したらこの先あるかもわからない・・・
どうも最近「死ぬ前に後悔しないためにする行動」というのが多くて自分の年を感じるのだが、クイーンに関しては自分の年だけじゃない。ブライアンもロジャーももう少しで70歳、さらにリアルだ。
娘は私と一緒に、数年前にフレディ・フォー・ア・デーという公式追悼イベントに、二人ともフレディの仮装をして参加したこともあるし、曲も知っててカラオケで歌ったこともある。とにかく同志が見つかってよかった。
いつもながら前置きが長くなったが、そういうことで日本武道館に行ってきた。
うおー、私のラスト武道館ってもしや結婚前の夫と行った1998年の「ブラー」じゃないか。ヤバい。あらゆる意味で。
グッズ売り場は外にある。公式でさえも。その昔は中だったような。後で知ったが開場は6時で、グッズ売り場は3時半からのオープンだった。いやよく考えたら初日にグッズだけ買いに来ることもできたのに、すごい油断。地下鉄で5駅のところに住んでいながらついたら6時ちょっと前だからグッズ売り場には長蛇の列、今並んだらライブに遅れるではないか。
と大箱ライブの時代の変化に驚く私は娘に「当然でしょ」追撃されながらホールに入る。娘はまだ14歳だけどなんといってもロンドン生まれのトーキョー育ちだ。ひとりでガールズバンドのライブとかに行っている。
中に入っても時間がある。ドキドキしてきた。今はYOUTUBEでブライアンたちのインタビューなどを見慣れてるので、本物のライブでも「現実に存在した?!」みたいな驚きはないだろうと思ってたのに。横の席だったのでバックステージへのドアがステージ奥に見え、明かりが漏れて、フワフワ頭の人が光を横切った。ブライアンだ!
そしてステージの白くて巨大なクイーン紋章入りのスクリーンが飛んで、ライブは始まった。「セブン・シーズ・オブ・ライ」ファースト・アルバムからだよ!いや歌詞がついたのはセカンド・アルバムだっけ、とにかく大集成の予感。
と思ったら2曲目の「ハンマー・トゥー・フォール」で一気にライブ・エイドの1985年まで10年余の時間が流れる。フレディ現役時代のクイーン史にてもここの年月は長い。ボヘミアン・ラプソディのずっと前とずっと後という感じ。
などと時間軸をゆすぶられ、
「ストーン・コールド・クレイジー」初のアメリカツアー行ったんだね
「ファット・ボトム・ガールズ」アメリカ娘のお尻に驚くブライアン
「ドント・ストップ・ミー・ナウ」ノリノリ絶好調のフレディを軽く歌うぞアダム
ここでステージの前に大きい椅子が置かれ、毛皮にハイヒールをまとったアダムがしゃなりしゃなりと登場、椅子に収まる。ロッキー・ホラー・ショーみたいだけど、アダムは最も簡単に70年代を丸めて放り投げて、自分の個性に取って代え、そう、曲は
「キラー・クイーン」
自然すぎて自分の曲のように歌っているけど、私のクイーンのイメージを裏切ってもいない。若いってこういうことかもしれない。大好きで尊敬していて、でも思い出すと辛くなる過去は持っていない。どうりでブライアン&ロジャーが指名し続けているシンガーだなあ。ようやくわかった。とここで(たぶん)、アダムのトーク。確かこんなことを言ってた。
「僕はここで歌えて幸せ者だ。だってフレディが大好きだもん。君達も大好きでしょ?彼は偉大なものを残した。ブライアンやロジャーという尊敬するロッカーと一緒にフレディの歌を歌えて光栄だ。彼は愛に生きた人だったね。僕を愛してくれる人もいるかな?」(うろ覚えなので違ってたらごめんね)・・・もちろん曲は、
「愛にすべてを」
今度はブライアンが前に出て座ってギターを抱えている。そして語り。日本語もかなり頑張ってる。「みなさん、元気ですか?東京に戻って来られて嬉しいです。なんと今回で20回目の武道館です。」そしてブライアンが座ってギターを持ったらこの曲ね、
「ラブ・オブ・マイ・ライフ」これは観客もみんな声を出して歌う前提の、チョッピし苦しい曲。私は必死で歌ったけど、全然周りの人の声聞こえなかったな。音響のせいかな。この歌だけでなく、私はなんとかしてステージで演奏してくれる人に反応したい性質で、静かな日本の観客は辛い。私は声が通らないので叫んでるんだけどどれだけ貢献できているか・・・その点海外(ロンドンしか知らないけど)は男性が皆反応するから声が通って助かる。
続く「手をとりあって」も、これこそ、日本語部分を日本のファンが歌わずしてどうする?世界でここでしか反応できないのよ?ブライアンにどれだけ聞こえたかなあ。
次はロジャーが前に出てきた・・・はず。あれ?記憶がない。でも曲は
「輝ける日々」
これはロジャーの曲だからたぶんそう。これはオリジナル・クイーンの正式なラストアルバム(生きたフレディが参加したという意味で)からの、当時の中年ロッカーの心情を歌った歌。若くてキラキラしてた自分たちを振り返って今の自分のことも静かに認めている歌詞なんだよ。1991年発売だったから今に比べたらあの時でさえ若かった、とロジャーは思ったりするんだろうか。
そのロジャーが今度は後ろでドラムを叩いていた若者を「息子なんだ」と紹介した。パパ似で金髪のイケメンではないか。うおー。うちの娘いかがですかあ!うちの娘ロジャーのファンです。お付き合いしてください、家族ぐるみで。
ロジャーが最初叩いていたドラムセットを息子さんが受け持ち、前にもう一つセットされたドラムのところにロジャーが座って、親子ドラム・バトル。
「アンダー・プレッシャー」フレディとデュエットしたボウイも今年はじめにフレディのところへ行ってしまった。けど、あの二人は同じ次元にいても一緒に歌ったりしないきがする。。。。そう思うと、奇跡の曲だな。
「愛と言う名の欲望」この曲のフレーズ「Ready Freddie」のTシャツを娘には着せた
「地獄へ道連れ」 ノリノリダーンス
「アイ・ワント・イット・オール」 このへんはごめんノれない
「リヴ・フォーエヴァー」あ、これ映画「ハイランダー」の不死族の歌でしたな
ブライアンのギター・ソロ ステージに立った「Q」の文字の中にブライアンが入って、ステージと対角面からのレーザー光線の光の輪に囲まれてとってもきれい。初期からクイーンはステージのライティングにはこだわったけど、21世紀には21世紀の美しい舞台を見せてくれている。そして、どの曲の前だったか覚えてないんだけど、ブライアンは語りの時にセルフィー棒を出して、武道館の客席をぐるぐると撮影してました。博士はツイッターやインスタもやっているからUPしてくれないかな。過去のヒット曲を演奏しながら同時にこんなことをするので、もう「過去の」の部分はどうでもよくなりました。クラシックやシェイクスピアと同じに考えればいいんだわ。名作は時を超えて輝き進化するのだ。
「タイ・ユア・マザー・ダウン」ははは、1970年代には若者が楽しむにはママを縛り付けておかないといけなかったのね、それが今や・・・
「ブレイク・フリー」このPVのピンクのニットフレディのコスプレしたお客さんみました
「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」これはフレディのソロの曲だからやらないんじゃない?と娘に言ったものの、のちにクイーンバージョンも出た曲だったんでした。愛あるもん、カップヌードル!!
「ボヘミアン・ラプソディー」今でもパロディされまくっている世界初のPVの本物を、本物のクイーンライブステージで見られるとは〜〜!!!ちゃんとQの字の中のスクリーンに切り取られているあたりが、今の、本物だね、クウウ。。。。。。
「RADIA GA GA」私は娘とずうっとペンライトを振り続けながら、手だけで参加するこの曲を待っていた。以前1度だけ見たクイーンのライブの時はまだこの曲は存在してなかったので初めてだったのですもん。これぞ宗教の祭典だけど、布教もほとんどしないし「これを信じないと幸せになれない」なんて脅かすこともないからまあ許せい。
ここでみんなが「THANK YOU, TOKYO!」と挨拶して行ってしまった。
セットリストは見ないで臨んだけど私は知っている、あの曲とあの曲なしでは終わらないことをW もちろん
「WE WILL ROCK YOU」
「WE ARE THE CHAMPIONS」
アンコールには、アダムがアダムバージョンの王冠を被って現れてくれました。フレディの赤いぽってりとした王冠とは違って、シルバーの、シャープながらもデコラティブでアダムらしい王冠。かっこいいよ!
確かに「フレディ追悼」の部分もあるにはあったけれど、今のブライアンとロジャーとアダムとロジャー・ジュニア、キーボードやベースの人が作り上げたステージだったのも確かだった。追悼は過去を見つめる行為だけれど、ブライアンとロジャーと(ジョンもね)フレディが作ったものを未来に残していく活動がライブなんだと思いました。
今回の「日本武道館」公演というのも私にとっては過去と今を同じ場所で繋ぐのに大切なきっかけでした。クイーン+アダムは2014年にサマーソニックのヘッドライナーとして来日していますが、その時はスタジアム。私は閉所恐怖症のくせしてスタジアムというのも苦手です。行きたい時にトイレに行けず、帰りたい時にもすぐには帰れないという恐怖があるのです。だから、今回の武道館、どうもありがとう、主催の方!
クイーン公式サイトによると、2016年は、「SUMMER FESTIVAL TOUR」として5月~
6月ヨーロッパ15か国で1回ずつ、そして東京を含む「ASIAN TOUR」は9月にイスラエル、シンガポール、台湾、東京、そしてこれから、上海、香港、タイへと続く。
こんなにたくさんアジアの都市を回ることにまず21世紀なんだなあ〜と感慨深く思ったけど、なんと!3回も同じ場所でやってるのは、東京のみですよ!!!あとは本国UKでさえ1回なのに・・・昔からクイーンは日本にえこひいきだと海外ファンには言われてましたが、やはりそうであったか。
これは心して答えねば。次も行きます。
長〜い文をお読みいただきありがとうございます。

2016/9/23
マシュー・ボーンの「眠りの森の美女」 その他の映画・ドラマ・舞台
映画に撮られたこの作品を見た時(その時のブログ)に、「もしもこれが日本で公演されたら絶対に見に行く!」と心に誓いました。

誓いを守ってよかった、生の迫力と面白さはお芝居と同じだけれど、バレエの場合踊りがカンタンそうに見えて超絶技巧、しかもマシュー・ボーン振り付けはいわゆる古典よりも振りが大げさで動きが激しいので、その緊張感で見ている方は身動きができなくなるくらいでした。
パンフレットを参考に幕ごとの感想
第1幕 The Baby Aurora 1890年 オーロラ姫の誕生
むかしむかし、国王夫妻が闇の妖精カラボスのおかげで授かった姫は、家来たちが手を焼くほどの元気な赤ちゃんでした。
ここで黒子が操る姫の赤ちゃん人形がなかなかちょっと恐ろしいのですが、原題のサブタイトルは「とあるゴシック・ロマンス」なので雰囲気がセットにもぴったり。翻弄される家来たちの芝居も笑える中にも、ヴィクトリア調の使用人の衣装も完璧なので、もうここで夢の国!もちろんセットも重厚で舞台用にデザインされていても学芸会ぽい観客の想像力に頼るところがない。完璧です。
ベビー・オーロラが眠っていると現れるライラック伯爵たちの「いい妖精」も、一見変。目の周りにマスクのような黒いシャドウをつけてるし、衣装がワーストドレッサーで有名なヘレナ・ボナム・カーターのプライベートを思い出させるようなゴテゴテさ。この時は装飾過多なヴィクトリア時代だから時代設定は正しいのだけど、妖精にしては毒々しいのです。でもそこがマシュー・ボーンなのかな・・・とこの時点では思う。
しかしカラボスが出たら妖精たちはやはりかわゆしと思える悪役オーラが。ライラック伯爵が小柄なのにカラボスまずでかい。パステルカラーの妖精に比べ、深紅と黒。カラボス役のアダム・マスケルは下に写真もチラ見えしてるけどイケメンなんですがとにかく大柄なんですよ。
第2幕 Aurora's Coming of Age 1911年 大人になったオーロラ姫
Coming of Ageとは成人のことですが、それが21歳なのが現代のイギリスだと思い出します。ヴィクトリア女王は18歳で摂政なしで戴冠だったけど。いやオーロラはそもそもイギリスの姫じゃないか。
姫のお誕生会が繰り広げられるガーデンパーティー、映画「眺めのいい部屋」風。特にオーロラにくっついてくる花婿候補が、眼鏡で堅物でダニエル・ディールイスが演じたセシルにそっくり!踊ると汗だくで役柄にぴったりで演技でも一生懸命汗をぬぐっていて、あれは本人が考えた演出なのかとおかしくなってしまいました。
この2幕でヒロインの姫と、狩猟番レオが出るんですが、姫はかなりぽっちゃりだし、レオは本当に森が似合う植物系の男の子で、本来なら姫&王子の役柄のはずがぜんぜんロイヤルじゃないふたり。でも可愛い。この舞台の一番の美男美女は王と王妃だった。欲を言ったらレオはコリン・モーガンのマーリンで行って欲しかったが、ダンサーじゃないとこの舞台には出られないし。
2幕のクライマックスはレオに噛み付いたライラック伯爵のヴァンパイアの牙でした。どうも毒のある妖精たちだと思っていたら!そういうことだったのか。おかげでレオは不死となりオーロラを100年待つことができるのですね〜
ここで休憩、下りた幕に「休憩100年」と出る演出が憎い。
第3幕 Aurora Wakes Up 2011年 オーロラ姫の目覚め
100年経って、お城の外では観光客がピースサインして写真を撮っていますが、中には100年前のパジャマとコルセットで眠りながら踊る人たちが。女性のレースの付いたアンダーパンツはストレッチ生地に見えないけど大丈夫なのかがやけに気になりました。後ろにジッパーやボタンのようなものが見えて、ということはやはり伸びない生地?お尻ばかり見てしまった女性に比べ、男性は股引みたいなのを履いて上半身は裸のボーンお得意というか、いや時代劇のジャケット着て踊るより涼しくていいよねーとか、ダンサーというと筋肉の彫刻のよう人も多いけど、彼らはそうでもなくてそこが可愛い、とか真剣な美しい踊りを見ている私の頭の中の下世話さよ・・・
第4幕 The Wedding 昨日 結婚式
カラドックは、実はオーロラのことを好きなのか?とも頭にかすりましたが、やはりそうじゃなかったのが衣装に書かれた「リベンジ」の文字でハッキリしました。無理矢理姫と結婚して、犯して刺して殺す・・・すごい・・・復讐のフルコース。
カラドックは中の人はハンサムなのに、カラボスの面影があるので熟女というか美魔女にも見えてすごい色香が。眠った姫との踊りが悪魔フェロモン全開でした。
で、ここでもライラック伯爵が、仲人さんのように、時には寝ている間に靴をつくってくれる小人さんのように、レオの後押しをして、レオが走る姿が健気で憎めない。
過程は思いっきりマシュー・ボーン式なのに、最初と同じで「いつまでも幸せに暮らしました」で終わるのが拍子抜けもちょっぴりあるけど、古典としてのバランスをとったとても愛らしく頭のいいまとめ方でした。
映画版をけっこう後ろの席で見ても良かったので、ふつうのS席よりもちょっとお値段の高い席を奮発して2列目中央で見られたのですが、なぜか私の前の席は前半空いていて、この上ない眺めながらも最前列真ん中が空いてるって何???と思ったら後半席に座った人はなんと劇場に来る時エスカレーターで私の前にいた人だったんです。早く来てたのに席に着かないなんて、関係者かと思うけど空席をダンサーが見たら気にならないのかしら。
久しぶりに生のバレエを近くで見たので、また自分でもバレエがやりたくなってしまいました。休日に通えるところ探してみようかなあ・・・美容と健康のための運動くらいにしかできないけど。それよりも生まれ変わったら男の子になりたい!と初めて思ったかも。そして子供の時にバレエを始めて舞台に立ちたいなあ。そのためには才能だけでなく容姿にも恵まれないとなあ。神様、ライラック伯爵様、お願いします。
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誓いを守ってよかった、生の迫力と面白さはお芝居と同じだけれど、バレエの場合踊りがカンタンそうに見えて超絶技巧、しかもマシュー・ボーン振り付けはいわゆる古典よりも振りが大げさで動きが激しいので、その緊張感で見ている方は身動きができなくなるくらいでした。
パンフレットを参考に幕ごとの感想
第1幕 The Baby Aurora 1890年 オーロラ姫の誕生
むかしむかし、国王夫妻が闇の妖精カラボスのおかげで授かった姫は、家来たちが手を焼くほどの元気な赤ちゃんでした。
ここで黒子が操る姫の赤ちゃん人形がなかなかちょっと恐ろしいのですが、原題のサブタイトルは「とあるゴシック・ロマンス」なので雰囲気がセットにもぴったり。翻弄される家来たちの芝居も笑える中にも、ヴィクトリア調の使用人の衣装も完璧なので、もうここで夢の国!もちろんセットも重厚で舞台用にデザインされていても学芸会ぽい観客の想像力に頼るところがない。完璧です。
ベビー・オーロラが眠っていると現れるライラック伯爵たちの「いい妖精」も、一見変。目の周りにマスクのような黒いシャドウをつけてるし、衣装がワーストドレッサーで有名なヘレナ・ボナム・カーターのプライベートを思い出させるようなゴテゴテさ。この時は装飾過多なヴィクトリア時代だから時代設定は正しいのだけど、妖精にしては毒々しいのです。でもそこがマシュー・ボーンなのかな・・・とこの時点では思う。
しかしカラボスが出たら妖精たちはやはりかわゆしと思える悪役オーラが。ライラック伯爵が小柄なのにカラボスまずでかい。パステルカラーの妖精に比べ、深紅と黒。カラボス役のアダム・マスケルは下に写真もチラ見えしてるけどイケメンなんですがとにかく大柄なんですよ。
第2幕 Aurora's Coming of Age 1911年 大人になったオーロラ姫
Coming of Ageとは成人のことですが、それが21歳なのが現代のイギリスだと思い出します。ヴィクトリア女王は18歳で摂政なしで戴冠だったけど。いやオーロラはそもそもイギリスの姫じゃないか。
姫のお誕生会が繰り広げられるガーデンパーティー、映画「眺めのいい部屋」風。特にオーロラにくっついてくる花婿候補が、眼鏡で堅物でダニエル・ディールイスが演じたセシルにそっくり!踊ると汗だくで役柄にぴったりで演技でも一生懸命汗をぬぐっていて、あれは本人が考えた演出なのかとおかしくなってしまいました。
この2幕でヒロインの姫と、狩猟番レオが出るんですが、姫はかなりぽっちゃりだし、レオは本当に森が似合う植物系の男の子で、本来なら姫&王子の役柄のはずがぜんぜんロイヤルじゃないふたり。でも可愛い。この舞台の一番の美男美女は王と王妃だった。欲を言ったらレオはコリン・モーガンのマーリンで行って欲しかったが、ダンサーじゃないとこの舞台には出られないし。
2幕のクライマックスはレオに噛み付いたライラック伯爵のヴァンパイアの牙でした。どうも毒のある妖精たちだと思っていたら!そういうことだったのか。おかげでレオは不死となりオーロラを100年待つことができるのですね〜
ここで休憩、下りた幕に「休憩100年」と出る演出が憎い。
第3幕 Aurora Wakes Up 2011年 オーロラ姫の目覚め
100年経って、お城の外では観光客がピースサインして写真を撮っていますが、中には100年前のパジャマとコルセットで眠りながら踊る人たちが。女性のレースの付いたアンダーパンツはストレッチ生地に見えないけど大丈夫なのかがやけに気になりました。後ろにジッパーやボタンのようなものが見えて、ということはやはり伸びない生地?お尻ばかり見てしまった女性に比べ、男性は股引みたいなのを履いて上半身は裸のボーンお得意というか、いや時代劇のジャケット着て踊るより涼しくていいよねーとか、ダンサーというと筋肉の彫刻のよう人も多いけど、彼らはそうでもなくてそこが可愛い、とか真剣な美しい踊りを見ている私の頭の中の下世話さよ・・・
第4幕 The Wedding 昨日 結婚式
カラドックは、実はオーロラのことを好きなのか?とも頭にかすりましたが、やはりそうじゃなかったのが衣装に書かれた「リベンジ」の文字でハッキリしました。無理矢理姫と結婚して、犯して刺して殺す・・・すごい・・・復讐のフルコース。
カラドックは中の人はハンサムなのに、カラボスの面影があるので熟女というか美魔女にも見えてすごい色香が。眠った姫との踊りが悪魔フェロモン全開でした。
で、ここでもライラック伯爵が、仲人さんのように、時には寝ている間に靴をつくってくれる小人さんのように、レオの後押しをして、レオが走る姿が健気で憎めない。
過程は思いっきりマシュー・ボーン式なのに、最初と同じで「いつまでも幸せに暮らしました」で終わるのが拍子抜けもちょっぴりあるけど、古典としてのバランスをとったとても愛らしく頭のいいまとめ方でした。
映画版をけっこう後ろの席で見ても良かったので、ふつうのS席よりもちょっとお値段の高い席を奮発して2列目中央で見られたのですが、なぜか私の前の席は前半空いていて、この上ない眺めながらも最前列真ん中が空いてるって何???と思ったら後半席に座った人はなんと劇場に来る時エスカレーターで私の前にいた人だったんです。早く来てたのに席に着かないなんて、関係者かと思うけど空席をダンサーが見たら気にならないのかしら。
久しぶりに生のバレエを近くで見たので、また自分でもバレエがやりたくなってしまいました。休日に通えるところ探してみようかなあ・・・美容と健康のための運動くらいにしかできないけど。それよりも生まれ変わったら男の子になりたい!と初めて思ったかも。そして子供の時にバレエを始めて舞台に立ちたいなあ。そのためには才能だけでなく容姿にも恵まれないとなあ。神様、ライラック伯爵様、お願いします。
