2015/11/9

春画展 に思った  異文化

春画展に行きました。
「世界が、先に驚いた」というコピーがついてて、「大英博物館特別出品」とも。なんか世界に認められたアートだから、という言い訳に聞こえなくもないけど、まあそういう経由で祖国の一般人にも届きまして、おまけに簡素な都心にある永青文庫というすばらしい古い洋館にも入れる良い体験ができました。

春画で性愛の営みを大量に見たら、そういえば西洋画はヌードのオンパレードだというのに、それでもやっぱり肝心の大切なところは公には隠されてきたのだなあと気がつきました。そして絵には美意識のこだわりとか、興味の対象が表れてるものだと思いますが、日本人ってあんまりヌードには興味なかったんだなあ・・・っても。

だって性行為の最中も着物はほとんど脱いでないし、見えている胸やお腹、腰回りは太ももなど、西洋画にはさんざん登場するパーツがとても素っ気ないんですもん。逆に着物から出ている手指、足指の表情はとても豊かなんです。それと同じで性器の描写もこと細かく観察して描き込んであるの。おそらく、西洋では油絵がメインだから面の立体化にこだわって胸やお腹やお尻の起伏は描き甲斐があっただろうし、逆に浮世絵は線が基本なので細部になればなるほど絵師のやる気がアップしたのでしょうね。

それと、気がついたのは、春画に描かれた女性がほとんどあの浮世絵の美人なのですが、男性の方は、うりざね顔の美男子ももちろん多いけれど、よく見るとオッサンやじいさんまで登場してて、気分が悪いのです。今のヌードでも芸術から場末の変なのまであるように、春画も幅広い世界だったので、ターゲットによりバリエーションがあるのでしょうけれどもね。やはり春画の注文主は男だったのだから美女なのね。おそらく昔の女性も、今の私達と同じで春画は興味こそあれ1度見たらそれでおしまい、萌えの対象は二枚目役者のアップや立ち姿の錦絵とかだったはず♡


ところで、先日画家の藤田嗣治ついて記事を書きましたが、彼にまつわる本を以前読んだ時に、藤田と同時代にパリに住んでいたほかの芸術家についての話もありまして、春画でそのひとつを思い出してしまいました。

当時1920~30年代のヨーロッパでは、今東京に帰って来ている春画が大英博物館に収められているように、パリにも当然散らばっていたと見え、絵描き界隈ではすでに知られている浮世絵の春画のイメージを利用して、パリの女性にもてようとした日本男児がいたそうなんです。つまり春画では誇張して事実よりも大きく描かれている大事な部分のサイズを売りに女性を渡り歩いていた日本人画家がいたと・・・(笑)名前も忘れてしまったので、画家としては大成しなかったのでしょう。

↓この「世界が、先に驚いた」の文字でそんなこと思い出してしまいました・・・
下の「ブリティッシュ・カウンシル後援」という文字にも、いつもお世話になっておりますが、ここでもすみません、という気持ちに。


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タグ: 異文化 外国

2015/11/8

NTLive 「ハムレット」字幕なし先行上映  ベネディクト・カンバーバッチ

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8月にバービカンで見た時には、生「ハムレット」も初めてなら、舞台で演技するベネさんも初めだったための緊張と興奮で冷静に見られなかったので、この映画館上映がとても楽しみでした。

先行を優先し、異例の字幕なし。でも逆に私にとっては、落ち着いて生のベネさんに舞い上がらずに、日本語時幕を読む必要もなく、演劇と音響照明セットに集中できるいいチャンスで嬉しかったです。

それでも生の時は音声が聞きにくくて英語のわからないところが多くて辛かったので、今度は英語原作も読んで(間に合わなくて前半だけでその時が来てしまいましたが!)望んだので、もはや趣味の娯楽を越えて、受ける必要もない試験の勉強を自分に課したようなものでした。高校の定期試験前のような追いつめられた数日間、はい、それはもう逃避もしましたし、ヤマをかけるようにローゼンクランツや劇中劇の台詞は飛ばしてハムレットとオフィーリア、母王妃のの台詞だけ読んだり・・・(笑)

いざ、上映が始まってみたら、音響の違いで、まったく聞こえ方が違ってかなり聞き取りやすくなってました!生声は劇場内で拡散されたり反響するのかわかりませんが、とにかく録音された音声のありがたみよ!

さらに、NTLiveはアップの表情もばんばん映してくれるので、ベネさんの表情もよ〜くわかってありがたかった(涙)。

台詞のない芝居=バレエをよく見に行ってた時も、「1番いい席は真ん中の後の方」とされているにもかかわらず、私はダンサーの筋肉や顔の演技がよく見える1番前の席が好きだったので、やはり同じなんだな・・・好みでしょうけど、私は細部が見えれば見えるほど作品が理解できるような気がします。

そして細部がもっと見えたのと、プレビューからの変更もあり、やっとのことでベネさんのハムレット像が私なりにわかってきました。

実は見る前、ハムレットは悲劇なのだからと、ベネディクトのこれまでのキャリアを見渡して、暗く影のあるシリアスな人物像を期待していました。ところがフタを開けてみたら、正反対・・・ど、どちらかと言うとチューリングさんくらいすっとぼけていたりする・・・なんだろなんだろ・・・

「かわいらしく純真なハムレット」という声をよく耳にしても、素直に同調できないわだかまりがありました。どうもそれでも1人の人格として統合されてないような・・・

それが、やっと腑に落ちてきた。
というのは、ベネさんはハムレットを演じるにあたり、ハムレットの行動を彼が理解・共感できるように解釈したのじゃないかとやっと気づいたからです。ベネさんって現実的でとってもいい人だと思うから、シャーロックやカーンのようなキャラを演じる時は、彼なりの様式を自分で作ってそこに入るんだと思います。それは極端なのでわかりやすい。

でもハムレットって行動に意味不明の部分が多いキャラでもあるので、そこを埋めて行くのに、自分ならこういう気持ちならこの台詞を言うだろうと、作り上げる部分よりも内省して見つけた人格があのハムレットだったのか、と思ったらものすごくスッキリしました。

と私が思ったきっかけは、最初のシーンで(上の写真)死んだ父王に想いを寄せている姿を見ていて、ベネディクトの実のお父さんの顔が浮かんでしまったからです。成人した男性の父への想い、って想像しにくかったのですが、ベネさんがプロモーション仕事中に父ティモシーさんに携帯で電話して嬉しそうにしていたり、シャーロックでも仲良く親子3人でお仕事されてる図を思い出したら、もしも、ベネさんがお父様を亡くしたら、それはそれはハムレットのように嘆くんだろうし、父と仲よかった母があっという間に再婚などしたら、お母さんどうしちゃったの?って聞くだろう、と想像できました。

そうだよ、ハムレットはベネさんのような人だったらこの話が成り立つぞ!とキャラクターに一貫性が見えました。あ〜私にとってこの道程長かった・・・・

いい成人男性が何を・・・と思うとハムレットの話には感情移入できなかったのですが、いい成人男子がこんなかわいいよ的ないつもの目線でよかったのか。なんだ。
そう思うと、こんなに隙だらけのキャラクターを書いてくれてありがとうシェイクスピア、と生まれて初めて思えたりもするのでした。ケネス・ブラナー版を、シェイクスピアを恨む全ての人に見せてあげたいとも思う、歴史的な解釈じゃないですか。
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2015/11/5

男子カーディガン  ファッション

最近、私のファッションマイブームは男子系です。パンツやトレーナー、モンクシューズにローファーとかばかり買っていますが、今日はついにホントのメンズ服を買ってしまったです!

ニットが欲しくて、当初はシェットランドセーターのイメージで探していたのに、これを見たら胸がキュンとなりまして…

どことなくスカイフォールのQぽいと思ったような。スペクター見た後にはまた別のが欲しくなりそうで怖いです。

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R.NEWBOLDというPaul Smithのカジュアルブランドです

同じ刺繍が入ったシェットランドクルーネックセーターもあって、そっちも欲しかったから両方買えばよかったのかも。

ご招待いただいたサンプルセール終了の10分前に着いたので、それにしては上出来のお買い物と思うことにしよう。

そうそう、夫には、シンプルなテイラードジャケットを買ったのですが、本人いなくて試着なしで清水の舞台だったのになんとピッタリ!!!夫は腕がすごく長いのでいつも日本の服は袖が短くなるのですが、パーフェクトで喜ばれました。
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2015/11/4

London Spy トレイラー2と記事  London Spy



トレイラーなのか何なのか、もうこんな地味な会話をよくも切り取りましたな、自信のほどが伺えるBBC2。バランスとって喋って向き合ってるだけなのに、Dannyくんがバランスとれないもんだからついつい見守ってしまう罠。

イギリスでの放送は11月9日(月)9pmから5回のシリーズ。
と言うことは、日本時間は火曜の早朝6時!!

いくつか記事が出ています。

その中でThe Sunday Timesに、脚本のTom Rob Smith(「チャイルド44」すみません、見てません)が本編を書くきっかけになったニュースのことが書かれていたのが興味深いです。

そのニュースとは;

Gareth Williamsの死体が、ロンドンの自分のフラットのお風呂で鍵のかかったスポーツバッグに入れられて発見された。Williamsは英国政府通信本部からMI6に出向中のスパイだった。非合法に殺されたようだったが警察は事故死であろうと片付けた。

元KGB諜報員による「ロシアに二重スパイを拒否したため殺された」などの通告もあったが、すでに彼の死に関する中傷は拡散され、彼の見ていたボンデージサイト警察により明かされた。彼はゲイだった可能性もある。私生活は謎だった。
「殺害されたMI6員には実は女装癖があり、同性の愛人に手にかけられた」のような記事の見出しが出回った。

脚本家が興味を持ったのは、事件の事実そのものではなく、当事者不在の状況で噂が出回ることだった。(ニュース抄訳ここまで)

ふむふむ。
記事の続きの抄訳;ネタバレになると思われる方はストップしてね

エピ1は、unexpected romance(思いがけない恋か・・・くうう)
主人公が恋におちた相手Alexが突然の失踪をする。ヒッチコック・スリラーが始まり、残りのエピでDannyは、Alexに何が起きたのかを探し続ける。彼も視聴者も未知のスパイの世界に放り込まれてしまう。

ウィショーによれば「不思議の国のアリスのような物語」
「Dannyは自分の体験を他人の言葉によって再査定しなくてはならなくなる。人生でもっとも大切な人だと信じていた時に、その人について何も知らなかったのだから」

DannyはAlexの死体を秘密のSM部屋と思われる所で袋に入れられて発見する。この様子は再びSmithの調査による。60年代に書かれたCIAハンドブックには、ターゲットの殺し方についての記録が本当にあった。

後日Smithが語ったことにによれば「暗殺のベストな方法というのは・・・その人の日常に事故を紛れ込ませることだ。アル中にはアルコール。スピード違反常習者には、スピードの出し過ぎ。食べ過ぎの人間には喉を詰まらせる。誰もが信じるだろう。」
(*これってAlexがSM趣味だという意味か?)

London Spyの一部はSmith自身の人生でもある。彼は1979年生まれのゲイだ。「ゲイとして成長し、カミングアウトにまつわるあらゆる問題は経験した。と同時にエイズ危機をくぐり抜けて来た。僕の頭の中ではセックスと死とは一体化している。僕がママにカミングアウトした時はそれは悲しいことだった。彼女は僕がエイズになるんではと心配したんだ。彼女の頭の中でも一体化していたんだね。モラルの観点でというのではなく、子供を失うという恐怖だ。」

Gareth Williams事件で彼は似たパターンに気がついた。「死んだ気の毒な少年を目にして、人々は「む、セックスか」と言いつつも頭の後の方ではそれが死に繋がると知っている。そこに興味を惹かれた。」
(記事の抄訳おわり)


うーむむむ・・・
BBCメディアセンターにもベン・ウィショーとジム・ブロードベントのインタビューが掲載され、Dannyの相談相手Scottie(ジム・ブロードベント)もゲイで世代のまったく違うふたりの会話も見どころとのこと。ロンドンのスパイという未知の世界を見て行く楽しみとともに、ロンドンのゲイ世界のことも出て来るに違いない。イギリスのドラマにはキャラ化したゲイがお約束の今日このごろだが、ゲイ本人が脚本を真面目に書いたドラマというのはマイナーセクシュアリティにおいて大きな1歩ではないか。月曜の夜9時、すごい!


あとThe Scotsmanでは、最後のウィショーさんの発言のところで、「Dannyの心をより描いている。すべては彼の頭の中と経験のこと。興味深いロンドンの姿を見せられると思う」

同じスパイでも派手なボンドとはまた違う「憂鬱で厳しい」ロンドンの姿が見せてもらえる。それは、登場人物達にとってのロンドンの姿なのかな・・・楽しみですね?!





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2015/11/3

お参り  家族のこと

神社にお参りに行きました。特に悪いことが起きてるわけでもないのですが、茨城県の実家方面に宇宙からも光の柱が見えるという噂のある神社があるので。(笑)

このような個人的なブログにお越しいただく方ともご利益を分かち合えたらなあと思ってUPします・・・^^

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雨のあとに陽の光が差して木の表面から白い湯気が出ていました。
水の気化って100度ですよね・・・?そんな熱い?

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こらこら。こんなかわいいところにお賽銭箱を置かれてはなあ。
しかし神社で兎とはいと珍し。

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直径1m以上ある切り株。トトロが座っていそうだ。

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この狛犬のパグ感が半端ない。狛犬に萌える日が来ようとは。

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最後のこの写真に斜めに見える溝、実は小川です。同行した母が言うには、私が小学生の時にピクニックに来てここでお弁当広げて水遊びしたと。このすぐ近くには、この神社では有名な太い3本杉がありまして、その杉にはまったく覚えがないのに、この小川の形状は記憶に残っているのです!残像ではもっと明るかったのですが、かれこれ何10年もたって木も伸びて茂ったのかもしれません。

日本でも有数のパワースポットらしい神社で幼少のころに遊んだなんて、きっと私の身に起こったいいことは、ここに祀られている神々のおかげかも知れませんよね?

ありがとうございますありがとうございます。
南無阿弥陀仏。
(珍しい神仏混在の社なのであります)
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