2015/2/24

Days and Nights/ブロークン・ポイント 感想  ベン・ウィショー

2015/10/13追記:朗報!10/15(木)WOWOWで「ブロークン・ポイント」というタイトルで放送されます!楽しみですね〜

先日、見られなかったアメリカのDVD、わが家にあったもう1台のプレイヤーで見られました。お騒がせしてすみません。アメリカの田舎に大家族が集まってひと騒動、って解説とトレイラーで「8月の家族たち」を思い出した私でしたが、まったく違ってました。(そりゃそうです)

『「8月」の方は舞台の映画化でしたが脚本がしっかりばっちりできててわかりやすかったな』と、こちらのDays and Nightsを見始めて、登場人物の関係もわかりにくいし、人物の行動の意味もエキセントリックでようわからん!と思ってDVDの後を見たら「チェーコフ」の「かもめ」が原作で、調べてみたら「かもめ」も戯曲でした・・・つまり、こちらも舞台の映画化・・・!

嬉しい驚きは、11人の登場人物のうち、ウィショー君はカバーの写真でも最下段、クレジットでも最後だったので出番があまりないんだろうと思っていたら、なんと主役らしく出番はずっとありました。

舞台は1984年のニューイングランド(米国北東部)。ウィショー君の役エリックは、原作ではコンスタンチンといい、大女優エリザベスの息子です。物語は、その女優である母と彼女の愛人ピーターがニューヨークから電車に乗って田舎の彼女の兄の家に来るところから始まります。その兄の家は小学校かと思われるようなステージまである大きな家で、そのステージの幕の中でエリックは彼のミューズの金髪美人エヴァと演劇の練習をしています。

で、その家には人が大勢いてその関係がわからず混乱したのですが、原作「かもめ」のあらすじを読んだらロシアの話だからか家族の中には家主や医者なども含まれ、同じ食卓を囲み、戸外でも同じ陣地でピクニックのように一緒にだらだらと過ごしているので血のつながった一族と思ったのです。ロシアでは共同体意識が強いの?

話の大筋は、エリックのミューズをめぐって彼とピーターとの緊張と闘いです。残念なのは、ウィショー君がその闘いのために本当に迷彩の戦闘服を着て顔も黒く塗って登場するのでせっかくの顔がよく見えないシーンが長い!ああ、もったいない。恋愛だけでなく、ピーターは作家で、エリックは作家志望なので、芸術の闘いでもあります。ちなみにエリックは前衛的で、原作でチェーコフが自己を投影したのはピーターの方で、本物チェーコフの写真を模した、このDays and Nightsのキャスト&スタッフによる写真が興味深いです。

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本物のとの比較はコチラの記事に

女優達、レッドカーペットなどで見慣れた引き締まったボディではなく、みんなプヨプヨしてて、母世代は仕方ないけど、ミューズの美女でさえ素人っぽい体型だな・・・と、調べたら監督・脚本・ピーター役のクリスチャンという人の奥さんだったので、贔屓のヒロイン役か、と思ったら、またまたどっこい彼女はイギリス生まれのシェイクスピア俳優でした(!)。

他にも、ウィリアム・ハートやジャン・レノ、ケイティ・ホームズなども出演してインディー映画にしては豪華キャストです。ウィリアム・ハート演じるエリックの叔父ハーブがとても良かったです。重病人だけどヒョウヒョウと元気で、若くて前途がありながら鬱気質のエリックと好対象だったと思います。


DVDには削除シーンと舞台裏、キャスト&スタッフインタビューがついていました。(クリスチャンのコメンタリーも入っていて、製作裏話が聞けるかと再生しようとしたら、どうも何かの調子が悪く音声が出なくなってしまいました。こちらは聞けたらまたの機会にアップします。)

そのインタビューでウィショー君が「かもめの同じ役をまた演じるのは2006年の繰り返しになると思ったが・・・」と言っていて、彼は舞台で「かもめ」をやっていたのですね。その時のプロモ用インタビューが中国の動画サイトにありました。→ コチラ 
「Come and see Seagull... cause, it..er...I think it'll be really surprising, ...and just funny ...and moving...strange....come and see gorgeous people, check it out.」
ええ、こんなかわいいウィショー君にこんなこと言われたらできるものなら行きたいですが、9年前じゃあね。・・・あ!だけどその時私ロンドンに住んでたんじゃないですか?!なんて惜しいことを・・・



2/25追記

*エリザベスと愛人ピーターは、物語冒頭から倦怠ムードでした。落ち目の女優のステレオタイプのようなプライド高く我が儘な女と、愛の情熱は無くしたけどまだ離れてはいない男。その男とエヴァの会話を見て、ふたりに親密になるチャンスをけしかけたのはエリザベスなんですよ。彼女の狙いは何だったのかわからないな。

*上のウィショー君の2006年のインタビュー、顔があまりにかわいいので何回も見たので内容を書いておきます。
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「2年前にやったハムレットと『かもめ』のコンスタンチンはとても似ていて、ふたつが共鳴して面白いのと同時に難しかった。でもやりたいと思ったのは、Katie Mitchellの作品の大ファンだからかな。2003年の『三姉妹』を見て圧倒されたんだ。リアルさが半端じゃなく、心に訴えて来て、見たことがないものだった。それでファンレターを書いた。一緒に仕事をしたいって。そしたらやることになって、夢が叶ったんだ。これは『かもめ』でも興味深い作品になった。Martin Crimpが脚色、Katieは戯曲の19世紀的要素、扇情的で情緒的な演劇の形式をなくしてモダンな劇にした。今の観客が距離を感じるような台詞も大幅にカットして。だからコンテンポラリーでキャラクターが分かりやすいと感じてもらえるといいな。みんなが自分の生活にもあると思えるように。それに舞台の特別な雰囲気もある。Katieはダンスや音楽を面白い方法で使ってチェーホフから解放されてる。魅力的で斬新だと思う。普通じゃない効果音もあるし、印象的なヴィジュアルの作品だよ。キャラクターが巨大な空間で漂流しているような感覚があるんだ。」ここから、上の英文の「見に来てね!」につながる。
(私としては、このブログで1個前でハムレットについて書いたばかりだったので、そこに1番反応しました!ふむ、このふたつのキャラは同じ種類か!)

それで、今度はDays and NightsのDVD特典インタビューでは、「『かもめ』の繰り返しはしたくなかった。」と今回も監督&脚本のクリスチャンに引かれたことを語ってました。
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2015/2/20

100分de名著「ハムレット」  その他の映画・ドラマ・舞台

NHKEテレで放送中のシリーズ「100分de名著」。1回25分×4回=ひと月で100分で名著を解説します。去年の12月が「ハムレット」でした。ちなみに今月2月は「フランケンシュタイン」です。

ハムレットを見たのはNTLiveのニコラス・ハイトナー演出が私には初体験でした。その時の腑に落ちない物語だという私の感想がコチラ。その後戯曲も読み、デヴィッド・テナント主演のBBCTVドラマ版ハムレットも見てみたけど疑問はとけません。そこに回答してくれたのが、この番組でした。

正確に言えば、番組は1回しか見られなかったので、河合祥一郎著のテキストを読んでやっと納得が行きました。

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疑問@ ハムレットはなぜ実の母に失礼なほどに不貞だと責めたのか
疑問A ハムレットはなぜ求愛した女性であるオフィーリアをも謎の心変わりで死においやったのか


現代イギリスを見た私の先入観と、中世以来の騎士道精神から考えて、「ハムレットはなんて女性に意地悪なのか」と思いましたが、実は書かれた当時のイギリスは女性蔑視の社会だった。「妻は夫に従うべし」と聖書にあり、女性の貞節が重視された。男を惑わす女の肉体それ自体が罪だとさえ考えられていた。

は〜〜!こんな思考回路のハムレットを私が理解できないのは当然でした。
疑問@への答えには、この女性の不貞を悪とする(正確に言うと母は元の夫が死んだ後に結婚したので不貞でも何でもないんだけど!)社会風潮がひとつ。
プラス、復讐を誓ったハムレットは、人が人を裁く建前として「ヘラクレス」という当時の人間(男)としての理想像へ自分を近づけようとした、と言うのです。それは戯曲中にも出てきます。復讐=父の仇を討つだけでなく、「世の不正を正す」神の仕事である大事業を亡霊から引き受けてしまったとのことです。

「そんな身勝手な?!」と私は思いましたけど、父の幽霊に命じられた中世のデンマーク王子の考えることですから、当時の社会通念や理想像を知ったら、理屈ではパズルの凸凹がはまって行った感じがしました。

疑問Aのオフィーリアへ「尼寺へ行け」と言い放ったのも、彼女が魅力的なのでハムレットが性的対象として人間の欲望にかられてしまい、ヘラクレス理想像から遠ざかるので、自分の目の前から消えろという意味だそうで。

つまり叔父殺しを正当化するために、自分は神の存在にならねばならない、そのためには母の罪を正さねばならないし、罪そのものである女の肉体も避けなければならない、悩んで、女性を傷つけ死なせた末に復讐をとげ、自分も滅ぶ・・・・という、ギリシャ神話と聖書による理想を追求して闘った男の物語のようです。


これはテキスト著者の解釈です。シェイクスピアにとっては当時当たり前だったことは書かなかったのでこのような研究が必要なのですね。他にも多くの解釈がありましょうが、私にとってはありがたい疑問解消となりました。

ハムレットの心境をふまえて演技を見れば、役者さん達の解釈を推測したり表現の仕方に注目するという楽しみがやっとできます。

そうそう、ハムレットがオフィーリアの父ポローニアスのことを「魚屋」という謎の台詞があります。狂ったふりでの戯れ言かと思っていたら、「魚屋」が当時の隠語で「女郎屋」だったとのことです!自分がオフィーリアに恋してるからって、それで彼女を女郎呼ばわりはひどいと思いますけど、納得がいきました。

まったく、女の肉体に欲情してその対象を悪者扱いするとは、金に目がくらんで金の亡者となりあげくに金を責めるようなもの。弱きもの、汝の名は男。

色に惑わされる当代きっての色男達が演じる王子達、というのがハムレットの魅力だったのですね。(違います)


21:39追記
本日タイミングよく、バービカンのハムレットがNTLiveにてストリーミングされるというニュースが発表されましたね!ヨーロッパが10/15で日本は下旬とのこと。10/30金曜日スタートあたりかな?字幕は大体準備できるけど15日にどういう舞台になるか当日までわかりませんものね。イギリスではチケット発売や詳細は3/16からって、そんな前に・・・日本ではこれから発表されますので楽しみですね!しかし劇場や上映回数はいつもより増やして欲しいなあ。できたら夜の回だけでなくマチネも。最初のフランケンシュタインが完売という前例を作ったことだし、賢いナショナルシアター・ライブさんならきっと期待に応えてくださると思うのですがハート
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タグ: ハムレット

2015/2/19

AーZ到着です  Cabin Pressure

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やっと来ましたBOX CD!!
こ〜んなにみっしりとCDが詰まってますよ!
この状態では1番下のボーナスが入ったCDはぬいているので、実際はあと1枚分の厚みがあります。


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*ブクレット内容

・写真上のガーティー俯瞰図
・過去のCDに入っていた各クルーのノートやダイアリーの写真の再録
・ジョンの変なイラスト入りのエピソード紹介
・ドラマに出て来たゲームの紹介
・ジョンの脚本製作ノート
・そしてもちろんキャストの録音シーンの写真


*ボーナス内容

・MJNクルーの自己紹介スピーチ
・ジョンのインタビュー(プロデューサーDavid Tylerとの対談)
・本編からの削除シーン


対談は今だから明かす製作秘話も入っていておもしろかったです。
もしや?と思っていつも和訳をつけてる英文テキストを掲載してくれてるファンサイトへ行ってみたら、既に書き起こしてくれていましたので、ご興味のある方はご参考までに。

和訳もつけようかな?


2/20追記
昨夜アップした時には英文テキストへのリンクをはったのですが、ちょい考え直して外しました。というのは、発売されたばかりのCD著作権との関係がよくわからなかったので。
すでにネット上に存在してますし、私達英語ネイティブ以外のファンのために、と著者も善意でやってくれてますし、これまでにもお世話になりました。ただ今回は、発売されたばかりのCDボックスセットの特典で、ラジオ放送された音源じゃないところが、著作権を持つジョンにBBCにどうなんだろ?と思ったわけです。

そんな事を言い出したら、ブクレットの一部の写真だってどうよ?ということなんですけれども。それに、テキストはあくまでテキストですので、俳優さん達の声は楽しめませんし。

でも私達はちゃんとCDを買ったことでジョンにBBC にお布施は払ったというのに、英語がよくわからないからって楽しめないというのは、じゃあフェアなの?楽しむ権利は買ったはず。

ということで、テキストの存在だけお知らせしてリンクははずす、という中途半端な書き方になってしまいました。



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2015/2/16

ベネディクトご成婚おめでとう  ベネディクト・カンバーバッチ

一昨日はベネディクト&ソフィーさんの結婚式&披露宴が、イギリス南部のワイト島にて行われたと英各紙が報じてました。婚約発表のように本人からの報告や写真が公開されたら「おめでとう」を言うつもりでしたが、今日になってもないので、プレスのキャロルさんの発表にて当面はそれを正式発表と考えていいのかな。

Happy Wedding to a great couple!!

Best of luck in married life

   and Sweets are forever!!

(素敵なお二人へ結婚おめでとう!!幸せにあふれた結婚生活を送って下さい。そしていつまでもお幸せに!! )


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勝手に仮想恋愛で充実していた胸のうちが、すっかり癒えたわけではないんですが、
公の場で見せた二人揃って輝いた顔を見れば、ずっと結婚して子供が欲しいと言ってた
坊ちゃん、本当によかったね、と思う気持ちも本当です。

婚約までは、新聞広告という期待通りのカッコいい発表を見せてくれたので、
結婚後初めての出演となるであろうアメリカのTVでも
「これぞ英国俳優!!」とアメリカと世界のコレクティブが惚れ直すような姿を見せてくれるのを
またまた勝手に期待しますですよ!



ところで、まったくの余談ですが、2/14バレンタイン・デーは、私の義理の両親の結婚記念日でもあります。

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2015/2/14

Happy Valentine's Day  近況

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愛の日だから〜ハート 
皆様にもパディントンちゃんから愛のお届け。
パディントンちゃん日本でも早くPLAYINGになってね〜ハートハート




パディントンの公開日も待ち遠しいですが、ベン・ウィショーの「Lilting」は5月に日本でも公開されるらしいので早く詳細を知りたいですね。

Lilting以前書いた感想 →  

「THE HOUR/裏切りのニュース」もDVD-BOXが5/13に発売とのこと。
ハピネットというサイトでは20%割引価格になっていますよ。
アマゾンさんも今のところは定価の表示になっていますが、これから値下げしてくださるかも知れませんね。今予約しても下がった価格で買えるシステムいいですよね。

「007/SPECTRE」は年末だし、楽しみ楽しみハート




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