2013/9/30

Fishcake  Cabin Pressure

キャビン・プレッシャー0201Helsinkiは、ずっとfish cakes/フィッシュケーキが伏線となってアーサーのキャロリンへのサプライズのオチになっていましたね。ケーキはケーキでもお菓子ではない、ってところは英語でも日本語でも同じで和訳もそのままで楽でした。

これはfishing cake=お菓子のケーキですね。例外でしょう。釣りマニアのための特注でしょうか。
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冗談はさておき、フィッシュケーキと言われて思い出すのは、こんなスーパーのお惣菜。

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魚肉を少しほぐしたものに、チーズやジャガイモや野菜などのつなぎを加えてハンバーグのような形状にしたもので、私の知る限り衣がついてます。がついてないのもあるようです(wiki)。フィッシュ&チップス屋さんのメニューをよく見ると置いてる所が多いです。スーパーやフィッシュ&チップス、つまり庶民の定番と言いたいところですが、定番の中では、ややマイナーな存在な気がします。と言うのは、フィッシュ&チップスのレストランで食べるなら、大きな切り身の魚フライを食べたくなるし、家で冷凍やお惣菜ですませちゃおうという時には、同じ魚でも1品料理の雰囲気のするフィッシュパイ、アドミラルパイ(Limerickに出て来ましたね)か、または、子供にはフィッシュ・フィンガーという魚を長方形に形成したフライを出すような気がして、フィッシュケーキはなんとなく宙ぶらりんな存在なのです。

とは言え、スーパーでも肉に比べて魚は選択肢が少ないのに、フィッシュケーキはいつでも売っているので、やはり一定の需要と知名度もあるのですね。しかし新鮮な魚が豊富なフィンランドにもフィッシュケーキがあるとは知りませんでした。北欧とのプレゼント交換にこれが含まれていたのは、お話の都合上ジョン・フィネモアさんが入れた・・・と思ってよろしいですか???

Limerickで、アーサーの疑問だったアドミラルパイとフィッシュパイの違いに触れたので思い出しましたが、最近話題の(どこでだ?)カンバーランドパイとコテージパイの差も確認しましょう。まずコテージパイとはシェパーズパイの牛肉バージョンです。シェパーズとは羊飼いの意味ですのでラム肉というのが通説です。そしてカンバーランドパイは、コテージパイの上にパン粉を乗せて表面をカリカリに焼いたものを言います。

・・・お腹すいてきました?それとも、読んだだけでお腹いっぱいになっちゃったでしょうかw


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2013/9/29

スペアミント  イギリス

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先日うちに泊まっていたTちゃんからのお土産の、いかにもロンドン土産シリーズ。キャンドルとキャンディー、どっちもロンドン名所の絵がついてます。

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このキャンディー、スペアミントでも歯磨き味はしなくておいしいのです。イギリスのよくあるチョコミントのミントは、私の大好きなチョコレートがミント味で台無しと密かに思ってますが、このミント味のハイチュウみたいなのは、トフィー好きの私には、極甘いネチネチ系ということで、ヌガーと共にお気に入りの殿堂に。

さらにこの袋の裏に描かれたロンドンは、ロンドンアイとガーキンこと30セント・メリー・アクス。シャーロックで21世紀のロンドンもいいんじゃ?と思った私にも訴えるものがあります。

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お行儀のよい兵隊さんですね。ゴミはゴミ箱に。ロンドンでは誰も聞いてないけど。
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2013/9/27

0201 Helsinki  Cabin Pressure

キャビンプレッシャー0201ヘルシンキの和訳です


FITTON AIR TRAFFIC CONTROL: Golf Tango India, I’m gonna clear you to start after Golf Echo Echo.  ゴルフ・タンゴ・インディア、ゴルフ・エコー・エコーの後に開始を許可します。


DOUGLAS (into radio): Thank you, Karl. Ready to go after Golf Echo. ありがとう、カール。ゴルフ・エコーの後の着陸準備完了。


KARL: That’s Golf Echo Echo. ゴルフ・エコー・エコーです。


DOUGLAS: Sorry, Tower. I thought the second ‘Echo’ was an echo. すみません、管制。2番目の「エコー」は反響という意味のエコーかと思いました。


KARL: What? 何です?


DOUGLAS: I thought you said ‘Golf Echo’ … ‘echo’ – when in fact you said, ‘Golf Echo Echo’. That is to say, I thought the first ‘Echo’ was ‘Echo’ and the second ‘Echo’ was an echo of ‘Echo’; whereas in fact both ‘Echo’s were ‘Echo’s and neither ‘Echo’ was an echo. 「ゴルフ・エコー」・・・「(反響)エコー」だと思ったんです。「ゴルフ・エコー・エコー」と言った時にね。つまり、最初の「エコー」が「エコー」、2番目のは「エコー」の「(反響)エコー」だと。ゆえに、実は両方とも「エコー」は「エコー」であり、どっちの「エコー」も反響ではなかった。


KARL: Then perhaps I’d better put you right to the back of the queue while you check your radio equipment, shall I? それじゃお宅を列の最後尾にしてその間に無線機器を点検してもらった方がいいでしょうかね?



DOUGLAS: … Golf Tango India ready to follow Golf Echo Echo. ・・・ゴルフ・タンゴ・インディアはゴルフ・エコー・エコーに後続準備完了です。

This week, Helsinki!

(ダグラスの鼻歌♪)


MARTIN: Oh! Hello Douglas. Good lord! あ!やあ、ダグラス。なんだこれ!


DOUGLAS: Ah. Morning, Martin. I wasn’t expecting you just yet. あ、おはよう、マーティン。まだ来るとは思わなかった。


MARTIN: Evidently not! そうだろうね!


DOUGLAS: Have you picked up the weather? 天気もう調べた?


MARTIN: Er, yes. North Sea turbulence; clear skies at Helsinki. あ、うん。北海は乱気流;ヘルシンキは晴れ。


DOUGLAS: Oh, jolly good. おお、上々だな。


MARTIN: Douglas, I can’t help but notice you’ve filled the flight deck with orchids. ダグラス、君、操縦室を蘭の花で埋めつくしてるようにしか見えないんだけど。


DOUGLAS: Yes. Yes, I have done that. Yes. うん。まさしく、したよ。うん。


MARTIN: Are you about to propose to me? 僕にプロポーズしようとしてる?


DOUGLAS: It pains me to break your heart, Martin, but no. These are for another man – a Finnish customs officer named Milo, to be exact. 君を傷つけるのは僕も辛いよ、マーティン、だがノーだ。別の男がいるんだ ーフィンランドの税関員でマイロと言う、詳しく言うと。


MARTIN : And what does he have that I don’t have?! それじゃ彼が持ってて僕にはないものって何?!


DOUGLAS: Fish cakes. フィッシュケーキ。(イギリスでは魚肉入りのコロッケのようなものを言う)

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MARTIN: Really?! そうなんだ?!


DOUGLAS: Also salmon, turbot and langoustine. それに、サーモンとヒラメ、ロブスターも。


MARTIN: Oh, Douglas, you’re not smuggling again? あー、ダグラス、また密輸しようってんじゃないよね?


DOUGLAS: Absolutely not. Perish the thought! A simple exchange of gifts. You see, a friend gave me these orchids when we were in Cyprus, as a token of appreciation for the sixteen jars of Béarnaise sauce I gave him; which were in turn an unwanted gift from a friend in Marseilles. The orchids are lovely but not quite my thing, so I shall pass them on to my friend in Helsinki and – who knows? – he may wish to show his gratitude by presenting me with assorted fish and fish products, which will be just the very thing for a friend of mine in Zurich. They’re rather short of fresh seafood in Switzerland – don’t know why(!) とんでもない。やめて欲しいな!ただのプレゼント交換だ。いいか、ある友人がこの蘭をくれた。キプロスに行った時に。ベアルネーズソース16瓶をあげた感謝のしるしだった;そのソースはマルセイユの友人からの贈り物だったが僕はいらなかったんだ。蘭は美しいけれど僕がもらっても仕方ない、そこでヘルシンキの友人に譲るんだ ーもしかして彼は水産製品で感謝の気持ちを表してくれるかもしれない、それこそ正にチューリッヒの友人が欲しいものなんだ。スイスには新鮮な魚が少ないそうだ ー理由は知らないけど!


MARTIN: I see. But if you just keep bartering each thing along, what’s the point? ふうん。でもそうやって物々交換し続けて、結局どうしたいの?


DOUGLAS: Well, put it this way: I have here about five hundred Euros’ worth of flowers, and I shall exchange them for about five hundred and sixty Euros’ worth of fish; and I started three months ago with a cheese sandwich. Right – that’s most of them hidden away. Could you put this bunch under your seat? まあ、これ片付けて:ここに500ユーロ相当の花を持ってて、それを560ユーロ相当の魚に替える;これは3か月前にチーズサンドイッチから始まった。よし ーこれでだいたい隠せたな。この束は君の椅子の下に置いてくれる?


***

ARTHUR : Good morning, good morning, good morning, gents! Teas, coffees? Keys, toffees? おっはよう、おはよ、おはよ、皆さん!ティーやコーヒーは?キーとトフィーかな?


DOUGLAS: Morning, Arthur. You seem a little low-spirited.  おはよう、アーサー。ちょっと元気ないようだね。


ARTHUR: Do I? 僕が?


DOUGLAS : No. いや。


MARTIN: What is it this time? Have the numbers you would have picked in the Lottery come up again? 今度は何なの?宝くじで選ぼうとした数字がまた出たの?


ARTHUR: Oh, that was a great day, wasn’t it? Sixty thousand pounds! ああ、あれはすごい日だったよねえ?60,000ポンド!


MARTIN: That you didn’t win. が当たらなかった。


ARTHUR: But that’s what my numbers were worth! Brilliant! No, no, nothing like that. No, er, let’s just say I’m really looking forward to meeting our passenger today. でも僕の数字は当たってたんだよ!ブリリアント!あ、いや、そういうのじゃない。じゃなくて、えー、言うなれば、今日の乗客に会うのをすごく楽しみにしてたんだ。


DOUGLAS: Ooh, who is it? Let’s see … へえ、誰なの?そうだな・・・

(ダグラス紙を拡げる)
DOUGLAS: Mr. Arthur Milliner. A stockbroker. Yes, he sounds enormous fun. ミスター・アーサー・ミリナー。株式ブローカー。うん、楽しそうな人だな。



CAROLYN : Oh, you’re here already. What are you doing in here? あら、もう皆来てたのね。それで何をしてるの?


MARTIN: Arranging flowers. フラワーアレンジ。


CAROLYN: Don’t get sarcastic with me. そんなに皮肉にとらないでちょうだい。


MARTIN: Sorry, Carolyn. ごめん、キャロリン。


ARTHUR: Scusey. Back in a minute. スミマセン。すぐ戻るね。


CAROLYN: Right, you’ve got clear skies at Helsinki; your alternate is Stockholm; Douglas, you operate out. さあて、ヘルシンキは晴れ;代替はストックホルム;ダグラス、とりかかって。


DOUGLAS: Wilco. Who’s this Milliner chap we’re flying, then? Arthur seems very keen to meet him. 了解。ところで、このミリナーさんを乗せるって誰?アーサーが妙に乗り気のようだね。


CAROLYN: No idea. Internet booking. Payment’s gone through fine, though, so, er … さあ。オンライン予約よ。支払いは通ってるけど、だからって、んー・・・



ARTHUR: Happy birthday! お誕生日おめでとう!


CAROLYN: Oh! まあ!


MARTIN: Oh. おー。


DOUGLAS: Oh, yes! ああ、そうだ!


CAROLYN: You remembered! 覚えてたのね!


DOUGLAS: Happy birthday. 誕生日おめでとう。


MARTIN: Yes, happy birthday. うん、おめでとう。


ARTHUR: You thought I’d forgotten, didn’t you?! 僕が忘れてると思ってたんだね?!


CAROLYN: Well, I-I wasn’t sure. まあ、どうだったかしら。


ARTHUR: Of course not! Not a special birthday like this one! そんなわけないよね!こんな特別の誕生日をね!


CAROLYN: What’s so special about sixty-three? 63歳の何がそんなに特別なの?


ARTHUR: Well, you know, because of the song. (Singing to the tune of When I’m Sixty Four) ♪ Do you still like me? / Can you still see me? / Now I’m sixty-three! ♪  だって、ほら、歌にあるじゃない。(ホエン・アイム・シックスティー・フォーのメロディで)♪まだ僕のこと好き?/まだ僕のこと見てる?/今63歳なんだよ!♪

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DOUGLAS: Ah, that song. Carolyn, you’re aware I had forgotten, aren’t you? あ〜、その歌。キャロリン、君は分かってた?僕が忘れていたと。


CAROLYN: Yes! Don’t worry. I forgot to put any money on your expenses card. Paying for your own hotel room can be your present. ええ!ご心配なく。私あなたの経費カードに入金するのすっかり忘れてたから。自分のホテルの支払いをプレゼントにしてもいいわよ。


DOUGLAS: That’s … that’s a very big present! それは・・・かなり高額なプレゼントだ!


CAROLYN: I know! I’m such a lucky girl! You shouldn’t have(!) そうよね!なんてラッキーな私かしら!そんなことしなくていいのに(!)


MARTIN: I didn’t forget. 僕は忘れてないよ。


CAROLYN: Didn’t you? あなたが?


DOUGLAS: Didn’t you? 君が?


MARTIN: No – I … hid my present under my seat. It’s … うん・・・プレゼントは椅子の下に隠してた。これ・・・

(花を出して)

MARTIN: … these. ・・・だけど。


CAROLYN: Oh, orchids! How lovely! まああ、蘭の花!素敵ねえ!



DOUGLAS: Gosh. How generous of you, Martin. なんと。気前がよろしいね、マーティン。


MARTIN: Not that generous. それほどでもないよ。


DOUGLAS: Pretty generous. Orchids are very expensive. 大判振る舞いだ。蘭はかなり高価だからな。


MARTIN: Quite expensive – not all that expensive. まあ高価ではあるけどー 全部が全部じゃないよ。


DOUGLAS: You’d be surprised. 驚くほどだよ。


MARTIN: No I wouldn’t. 驚かないよ。


DOUGLAS: Yes you will. 驚くだろう。


ARTHUR: My present, though – time for my present. 僕のプレゼント、ねえ ー 僕の番だよ。


CAROLYN: Yes, I’m sorry, dear. What is it? ええ、ごめんなさいね。何かしら?


ARTHUR: Well, it’s a pretty special one, and it’s in the cabin. So, are you ready? うんっ、特別に特別なんだ、客室に用意してある。じゃあ、準備いいかい?


CAROLYN: Yes. ええ。


ARTHUR: Mum, it’s been fifteen years since you’ve seen her, but today, for your birthday, get ready to meet … ママ、15年間会ってないでしょ、でも今日は、誕生日だから、会えるんだよ・・・

(ドアを開けて)

ARTHUR: … your sister Ruth! ・・・ルースお姉さんに!

(沈黙)


CAROLYN: Oh. ああ。


ARTHUR: And her husband Philip, and her grandson Kieran! それから旦那さんのフィリップ、それから孫のキーラン!


(また沈黙)


ARTHUR: Hooray! イエーーイ!


KIERAN : Aren’t you going to say anything to her, Granny? 彼女に何も言わないの?おばあちゃま?


RUTH: Well, Kieran, when a lady is asked to drive a hundred and fifty miles to meet her sister, she naturally assumes it’s because her sister has something to say to her. いい?キーラン、女性が150マイルの距離を妹に会うために運転するように頼まれた時はね、当然ながら、彼女の妹が何か言う事があるからだと思うでしょうよ。

(間)


RUTH: But evidently not. でもそうではないようね。


CAROLYN: Arthur, during your no doubt meticulous planning of this occasion, did it occur to you that if two sisters haven’t spoken for fifteen years, there might be a reason for it? アーサー、こんな綿密にこの機会を計画していた間に、はたして姉妹が15年間話をしていないのには、何か訳があるとは思い浮かばなかったの?


ARTHUR: No. ううん。


CAROLYN: Ah. Well, regrettably, you’ll have to tell your aunt she’s wasted her time. We’re about to leave for Helsinki and I have much to do. まあ、そうね、残念だけど、あなたの叔母さんには時間の無駄だったと言ってね。私達はこれからヘルシンキに出発するところで、私は忙しいから。


ARTHUR: A-ha! That’s the second part of my present. ふふん!それが僕のプレゼント第2部だよ。


CAROLYN: What? 何ですって?


ARTHUR: I booked the trip! So we can all go together! 僕が予約したんだ!だから皆で一緒に行くんだよ!


MARTIN: You booked the trip? 君が予約した?


DOUGLAS: You’re Arthur Milliner? 君がアーサー・ミリナー?


ARTHUR: Yes! うん!


MARTIN: ‘Milliner’? Why ‘Milliner’? 「ミリナー」?どうして、「ミリナー」?


ARTHUR: Because it’s not my name, but it sounds like a name that someone might have. だって、僕の名前じゃなくて、でもいかにもそういう名前の人がいそうな感じがしたからだよ。


MARTIN: And ‘Arthur’? それで「アーサー」は?


ARTHUR: That was the clever bit! It’s the last name you’d expect me to use, because it actually is my name! そこがちょっと賢いとこ!だって僕が一番使いそうにない名前だろ、本当の名前なんだから!


DOUGLAS: To be honest, Arthur, I think the moment you decided to book your aunt on a fake flight to Helsinki, you had us on the back foot, expectations-wise. 正直言って、アーサー、君が叔母さんをヘルシンキへ連れて行く企みの予約を決心した瞬間、君は僕達に防御の体勢をとらせたな、その期待は賢いよ。


CAROLYN: Arthur, a word with you in the galley. アーサー、話があるわ、キッチンで。


ARTHUR: … I don’t want to. ・・・僕はしたくないな。


CAROLYN: I want you to. 私がしたいのよ。


***


DOUGLAS: Oh dear. This is a little awkward, isn’t it? やれやれ。ちょっと気まずいことになったな。


RUTH: It’s not awkward for me. 気まずくないわ、私には。


DOUGLAS: Oh good(!) Just the rest of us, then. そりゃよかった(!)じゃ残りの我々だけがだ。


RUTH: No! No, it’s not awkward for my husband; it’s not awkward for my grandson. We’ve nothing to feel awkward about. We accepted an invitation in good faith. いいえ!主人には気まずくないし、うちの孫にも気まずくないわ。私達が気まずくなることは何もないの。ただ誠実にご招待を受けただけよ。


DOUGLAS: … So, Philip, what line of work are you in? ・・・ところで、フィリップ、仕事はどういった方面です?


RUTH: My husband’s deaf. 主人は耳が聞こえません。


DOUGLAS: Ah. That explains much. ああ、なるほどごもっとも。


RUTH: What does it explain? 何がもっともなの?


DOUGLAS: Why he can’t hear me. なぜ僕の言ってるのが聞こえないか。


KIERAN: Are you the captain? あなたは機長ですか?


DOUGLAS: No, I’m the first officer. This is the cap… いや、僕は副操縦士。こっちが機・・・


MARTIN : I’m the captain. 僕が機長です。


KIERAN: You’re very young to be a captain. あなたは機長にしては随分と若いですね。


MARTIN: Oh, for goodness’ sake! You’re an actual child! ああ、よしてくれ!君のような子供に言われることじゃない!


KIERAN: No, I mean, wow! You’re very young to be a captain! Did you display exceptional leadership skills and goal focus? いえ、つまり、わあ!若いのに機長なんですね!異例のリーダーシップ能力や目標への集中力を発揮したんですか?


MARTIN: Ah, well, it’s, er, not for me to say. あ〜、いや、そ、そんなものは特に。


DOUGLAS: And yet, and yet. さりとて、それだのに。


KIERAN: Because I also displayed exceptional leadership skills and goal focus, and that’s a verbatim quote from my report. Are you prepared to share the techniques of your success? 僕も異例のリーダーシップ能力や目標への集中力を発揮したので、あ、これは成績表からの言葉通りの引用ですけど。あなたは成功術を教える気はありませんか?


MARTIN: Oh, well. Yes, there’s probably a tip or two I can pass along. What do you say we have you up on the flight deck once we get underway, eh? ああ、まあ。そうだな、お伝えできる些細なことはひとつやふたつはあるかな。航行に入ったら操縦室に入れてあげようか、どう?


KIERAN: I am delighted to accept! 喜んでお受けします!



DOUGLAS: And the small matter of the anti-terrorism laws, Captain? この際、防テロリズム法なんて些末なことですよね?機長?


MARTIN : Oh, let’s not get too hidebound let’s not get too hidebound by rules and regs,, eh, Number One? ああ、ルールや規則で保守的になりすぎるのはよそうよ、ね、ナンバー1?


DOUGLAS: ‘Number One’? 「ナンバー1」?


MARTIN: … Douglas. ・・・ダグラス。


RUTH: And when will we be getting under way, might I ask? それでいつ飛ぶのかしら、ぶしつけでなければ?


DOUGLAS: Ah. Of course, not having seen your sister for so long, it’s possible you may have missed certain subtle signs just now that would warn the experienced Carolyn-watcher not to bank on seeing Helsinki today. Sorry to rain on your parade, Martin. ああ。とんでもないです、妹さんの姿がしばらく見えないことをみると、可能性としては、微妙ないくつかの兆候がちょうど今警告してるのを見逃したのかも。熟練したキャロリン研究者が今日ヘルシンキを見ることはないだろうとね。すまないね、計画がだめになって、マーティン。


MARTIN: No-no-no, my parade’s fine. Bone dry. Bad news for the import/export parade, though, I’d have thought. I wonder how long fresh orchids keep? いやいや、僕のはいいんだ。なんでもない。輸入/輸出方面にはよくないニュースだなとは思ったけど。蘭の鮮度はどれくらい保つんだろうね?


DOUGLAS: Ah. Excuse me for a moment. ああ。ちょっと失礼して。

***


CAROLYN: And how did you even pay for it? それでそもそも支払いはどうしたの?


ARTHUR: With a credit card online. クレジットカードをオンラインで使ったよ。


CAROLYN: You don’t have a credit card. あなたカード持ってないでしょ。


ARTHUR: Your credit card. ママのカードだよ。


CAROLYN: My credit card?! 私のカードで?!


ARTHUR: No, no, because it doesn’t matter, because it’s your plane, so you’re just paying yourself! It’s free! ううん、だって平気だよ、ママの飛行機なんだから、自分に払ったってことだよ!ただだよ!


CAROLYN: The fuel’s not free. The landing fees are not free. The business we would have had if Mr. Arthur ‘Idiot’ Milliner hadn’t been hogging the plane isn’t free! 燃料はただじゃないわよ。着陸料はただじゃないわよ。アーサー「愚か者」ミラーさんががめようとしなければ成立していた仕事はただじゃありません!



CAROLYN: Ah, Douglas, good. Arthur, go and tell Ruth and her hangers-on to sling their collective hook. あら、ダグラス、いいところに。アーサー、行ってルースとその一味に荷物をまとめてと言って来なさい。


ARTHUR: Okay. Sorry, Mum. わかったよ。ごめん、ママ。


CAROLYN: And Douglas, cancel the flight plan. そしてダグラス、飛行計画は中止して。


DOUGLAS: Are you sure? いいのかい?


CAROLYN: Of course I’m sure! I’m not spending time and fuel taking my rotten sister on a jolly to Finland. もちろんです!時間と燃料をあきれた姉に費やすなんて。フィンランドへのお楽しみなんて。


DOUGLAS: You know best … but she did come all this way. それはそうだが・・・でも彼女はわざわざここまで来たんだよね。


CAROLYN: Because she smelled a freebie! それは無料の何かを嗅ぎ取ったからよ!


DOUGLAS: Maybe. She still came, though. And then there’s Arthur – internet booking, pseudonyms, secret phone calls to Lancashire. That’s a lot of work he put in – especially for an idiot. そうかもね。それでも彼女は来た。それにアーサーのネット予約、仮名、ランカシャーへの秘密の電話。彼は頑張ったよ ーとくに愚か者にとっては大変な仕事だ。


CAROLYN: Douglas, call me a cynical old bat … ダグラス、私をひがんだ古蝙蝠と呼びたければ・・・


(ダグラスの息を吸い込む音)


CAROLYN: Don’t even think about it – but is it entirely without the bounds of possibility that you have an ulterior motive for this trip going ahead?  下手なこと考えるのはやめなさい ーでも、それにはあなたがこの旅を遂行したい下心を持ってる可能性はまったくないのかしら?


DOUGLAS: Carolyn, I hope you know me better than that. At any given moment I never have fewer than seven ulterior motives under way; but even so … キャロリン、僕のことを見くびってないといいけど。いつ如何なる時でも7つは思惑を進行中なんだ;ま、それにしても・・・


CAROLYN: Would I have to talk to her? 姉と話さなくちゃいけない?


DOUGLAS: Flying her to Finland in silence might seem a little eccentric. フィンランドまでの航路中ずっと沈黙というのもちょっと異様かもね。

***

RUTH: … and not just for the petrol, mind; there’s Philip’s loss of earnings to think of; there’s general wear and tear … ・・・ガソリン代だけじゃないのよ、思い出して、フィリップの収入の損失もあるし;色々とかかってる・・・



CAROLYN: So. Ruth. では、ルース。


RUTH: I’m sorry – is somebody talking to me? すみません ー 誰か私に話しかけてるかしら?


CAROLYN: Yes. I’m talking to you. ええ、私があなたに話してます。


RUTH: Well. Thank you. ええ、ありがとう。


CAROLYN: For what? 何が?


RUTH: For accepting you were in the wrong. あなたが悪かったと認めたから。


CAROLYN: I didn’t! 認めてないわ!


RUTH: Well, you implicitly did by being the first to speak. でも、話を切り出すことで婉曲的に認めたわ。


CAROLYN: No I didn’t! いいえ!


RUTH: Well, you did, so apology accepted. とにかく、したから、謝罪は受けとくわ。


CAROLYN: Apology not given. 謝罪してないのに。


RUTH: Apology still accepted. Now, what did you want? 謝罪は受付ました。さて、用は何だったの?


CAROLYN: All I want is to tell you exactly where you can go, Ruth, and that is … 用件はあなたがどこへ行けるのかを正確に伝えによ、ルース、それは・・・


DOUGLAS: Carolyn. キャロリン。


CAROLYN: … to Helsinki. Would you … would you like to go to Helsinki? ・・・ヘルシンキです。あなたは・・・ヘルシンキに行きたいですか?


RUTH: Well, I suppose now we’re here – and you’ve apologised … ああ、やっと本題のようね ーあなたも謝ったし・・・


CAROLYN: I haven’t. 謝ってません。


RUTH: All right, then. あら、そう。


CAROLYN : Good. そうです。


RUTH: Yes. ええ。


ARTHUR: Hooray! やった〜!


MARTIN: Incidentally, Arthur: why on earth Helsinki? ところで、アーサー:一体なんでヘルシンキなの?


ARTHUR: Oh, I’ve just always wanted to go to Helsinki. It sounds really fun! ああ、ずっと行きたいと思ってたんだ。ヘルシンキには。すごく楽しそうだよ。


MARTIN: What have you ever heard about Helsinki? ヘルシンキの何を聞いたことがあるんだい?


ARTHUR: Nothing! I mean the name! Helsinki! How could you not have fun in Helsinki! It’s like half-helter-skelter and half-twinkly! 何にも!名前だよ!ヘルシンキ!なんでヘルシンキで楽しめないってことがあるかな!半分が滑り台(helter-skelter)で半分が瞬き(twinkly)みたいじゃないか!


DOUGLAS: I’ve always thought it sounds like a sink in hell. 僕はいつも地獄の流し(sink in hell)みたいに聞こえるけど。


ARTHUR: Oh, now you’ve spoiled it.  ああ、もう落とすなあ。

*** 

FITTON ATC : Golf Tango India, join the visual circuit at three thousand feet; turn left, follow your nose, and if you get lost, stop and ask.  ゴルフ、タンゴ、インディア、有視界サーキットに3000フィートで入って下さい;左折、そのまま直進、もしも迷ったら、止まって聞いて。


DOUGLAS: Yes, thank you, Karl. Roger. はい、ありがとう、カール。了解。



ARTHUR: Er, chaps. Er, little chap here said, er, you said he could come up. えー、みんな。えー、このちっこいのが、えー、君達から入っていいと言われたって。


KIERAN: I’m not a little chap! 僕はちっこいのじゃないぞ!


ARTHUR: Yes you are. そうだよ。


MARTIN: Oh yes! Come on in, Kieran. ああ、そうだ!入って、キーラン。


ARTHUR: Er, Skipper says you can go in. あー、スキッパーが入っていいって。


KIERAN: Yes, I heard him. ん、聞こえた。


ARTHUR: Um, it’s my job to tell you. うむ、それを言うのが僕の仕事なんだ。


KIERAN: What a stupid job! アホらしい仕事だな!


ARTHUR: No, you’ve got a stupid job. いや、君がやってるのがアホな仕事だよ。


KIERAN: I’m at school. 僕は学生だ。


ARTHUR : … Yeah. ・・・うん。



MARTIN: Kieran! Hello. Sit yourself down there. We call that the jump seat. キーラン!ハロー。そこに座りたまえ。補助席だ。


KIERAN: Yes, I know. はい、知ってます。


MARTIN: Okay. So, this array of screens and dials might look very imposing, but it’s actually not so very different … さてと。このスクリーンとダイアルの整列はすごい眺めかも知れないが、実際にはそう違いがない・・・


(キーラン笑い出す)


MARTIN: … from your … dad’s … car. What? ・・・お父さんの車と。何だ?


KIERAN: I’m sorry. It’s just I have Microsoft Flight Simulator X Deluxe edition. I do three to four hours’ training every day. すみません。まるでマイクロソフト・フライト・シュミレイター・エックス・デラックス・エディションみたいだ。毎日3、4時間は練習してるものですから。


DOUGLAS: Playing, you mean. 趣味なのかな。


KIERAN: No – I use it as a training tool. いえ ー練習用機器として使ってるんです。


DOUGLAS: Mmm, but it’s a game, so … playing. うむ、だがあれはゲームだから、ま、趣味だよね。


KIERAN: Anyway, I’m-I’m probably familiar with more flight instrument layouts than you are. とにかく、ぼ、僕はたぶんフライト機器の配置にはあなた達より精通してるんです。


MARTIN : Well, I doubt it, actually. I’ve also got Flight Simulator. まあ、それはどうかな、実際には。僕もフライト・シュミレイターは持ってるけど。


KIERAN: Oh, which edition? へえ、どのエディションです?


MARTIN : … Ninety-five. ・・・95。


KIERAN: And how often do you train on it? よくそれで訓練するんですか?


DOUGLAS: Play on it. あれは遊びだよ。


MARTIN: Most days. ほぼ毎日。


DOUGLAS: Hang on, hang on, Martin. You come home after ten or twelve hours’ flying an aeroplane and then, to wind down, you sit in front of a computer and pretend to fly an aeroplane? 待て、待てよ、マーティン。君10〜12時間飛行機乗って家に帰って、それで、ゆっくりするのに、パソコンの前に座って飛行機乗る真似をするってこと?


KIERAN: Perfectly sensible procedure. Allows you to revise infrequently-met hazards. 完全に賢明な順序です。頻度の低い危険要因の復習ができる。


MARTIN: Yes! Exactly! You see, Douglas? そう!その通りだ!わかるだろ、ダグラス?


DOUGLAS: I see that your life meets with the approval of the obsessive fourteen year old boy. 君の生活は、その妄想狂の14歳の少年に認証されたようだ。


KIERAN: “Obsessive” is just a word the disorganised use for the focussed. 「妄想狂」は「集中力のある」の秩序が欠如してることを言う言葉だ。

DOUGLAS: It’s not the only word they use. その用途にだけ使うわけではない。


MARTIN: Ignore him! Just ignore him. Now then: what did you want to ask me? 放っといて!彼のことは放っといていい!さてと:僕に何を聞きたかったのかな?


KIERAN: Er … … well. Let me start by getting an idea of your hinterland. What are your outside interests? え・・・あの。あなたの背景から始めさせてください。本業以外の趣味はなんですか?


MARTIN: Outside of what? 何以外だって?


KIERAN: Outside flying. 飛行機以外です。


MARTIN: Outside flying? 飛行機以外?


KIERAN: Yes. はい。


MARTIN: You mean, what else am I interested in apart from flying? つまり、僕が飛行機以外に興味を持っているものは何か?


KIERAN: Yeah. Like, er, for instance, I have grade seven lute, and I’m not even gonna take grade eight, ’cause my tutor says I’d be better off spending the time getting to concert standard. ええ。例えば、僕はリュートは7段で、8段とるつもりはないんです、先生がコンサートレベルをとるのにもっと時間かけた方がいいっておっしゃるから。


MARTIN: W-well, no, I don’t play the lute … え、えっと、いや、僕はリュートはやらない・・・


KIERAN: And I’m an orange belt in karate. それに空手はオレンジの帯です。


DOUGLAS: Orange! Scariest of all the colours. オレンジ!1番恐ろしい色だ。


KIERAN: Yeah, well, it’s scary enough that I’m classified as a deadly weapon, and actually forbidden by law from using my skills except in self defence. ええ、まあ、僕が凶器として分類されるほどには恐いです。それに実際法律で禁じられてるんです。自己防衛以外に能力を使うことは。


DOUGLAS: Goodness! How you must long for someone to clip you round the ear. それはそれは!誰かが君の横っ面に一発お見舞いするのをさぞかし待ち望んでるんだろうね。


MARTIN: Douglas! ダグラス!

***

RUTH: So: this is your husband’s famous executive jet. じゃあ、これがあなたの旦那の有名な重役専用機というわけ。


CAROLYN: It’s not an executive jet; he’s not my husband; and it’s not his – but otherwise, spot on. これは重役専用機じゃないし;彼は私の夫でもないし;彼のものでもありません ーその他の点では、大正解ね。


RUTH: Mmm. Queer little thing, isn’t it? Is the wing supposed to be doing that? ふーん。妙な小さいものだわね? あの羽はあんなことしてていいの?


CAROLYN: Yes, it is. ええ、いいんです。


RUTH: And this noise is normal, is it? それでこの騒音は正常なのよね?


CAROLYN: Perfectly normal. 完璧に正常です。


RUTH: And … is this supposed to come off? それで・・・これはとれるものなの?


CAROLYN: Yes … No. Give it to me. ええ・・・いや。それこっちに頂戴。


RUTH: How is your ex-husband, anyway? 元旦那はお元気なの?ところで。


CAROLYN: You know very well I don’t talk to him. ご存知のように連絡はしてないのよ。


RUTH: Oh, I’m sorry. I didn’t mean that ex-husband. I meant your other ex-husband. あら、ごめんなさい。その元旦那じゃなくて。もう1人の元旦那のことだったわ。


CAROLYN: He’s fine – I believe. 元気でしょうよ ーきっとね。


RUTH: Oh good. I always liked Ian. ああ、良かった。私イアンのことはいつも好きだったの。


CAROLYN: Yes, I remember. ええ、覚えてます。


RUTH: Sorry to put my foot in it. I forgot you have such a complicated life. ぶちこわしを言って悪かったわ。あなたの人生がかくも複雑だって忘れてて。


CAROLYN: I wouldn’t call it a complicated life. 複雑な人生なんて呼ぶほどじゃないわ。


RUTH: Oh, wouldn’t you? What would you call it, then? あら、そうなの?じゃあ、何て呼ぶの?それなら。


CAROLYN: A life. 人生。



ARTHUR: Hello, Ma! Hello, Aunty Ruth! Catching up? Great. Er, would you like a drink? Orange juice? Coke?  ハロー、ママ!ハロー、ルースおばさん!お互い色々思い出した?えっと、何か飲む?オレンジジュース?コーラ?


CAROLYN: I would like a triple Scotch, and I would very much like to be the one that fetches it. スコッチのトリプルをもらうわ、それにどうしてもそれを取りに行く役になりたいの。


ARTHUR : Oh, that’s-that’s brilliant, actually. Um, Aunty Ruth, where’s the cake? ああ、これでブリリアントだな、案の定。うん、ルースおばさん、ケーキはどこ?


RUTH: What cake? なんのケーキ?


ARTHUR: The birthday cake. Mum’s birthday cake. 誕生日ケーキだよ。ママの誕生ケーキ。


RUTH: Well, I don’t know. そんな、知らないわよ。


ARTHUR: But didn’t you get my email asking you to bring a cake? でもケーキ持って来てって頼んだ僕のeメール届いたんでしょ?


RUTH: Yes, I got it. I didn’t reply, though, did I? ええ、それは受け取ったけど。返事はしてないわ、でしょ?


ARTHUR: I just thought you might like to bring a cake. 僕はおばさんが持って来てくれるかもと思ってた。


RUTH: Why – because I’m just some stay-at-home housewife who’d be only all too ever so pleased to do the baking for Little Miss Businesswoman Carolyn? どうして ー私が家にいる主婦だからってちっちゃなビジネスウーマンのキャロリンちゃんのためにケーキを喜んでせっせと焼くの?


ARTHUR: No! I-I don’t know! I’m sorry! I-I just wanted to surprise Mum with a cake. 違うよ!わかんない!ごめんよ!ぼ、僕はただケーキでママを驚かせたかったんだ。


RUTH: Then you should have bought a cake, shouldn’t you? そしたら、あなたが買って来るべきじゃなかったの?


ARTHUR: Yes I should! そうだった!


RUTH: Well, then! そうでしょうとも!

***

MARTIN: And that, I think, basically, is-is-is the, er, the-the-the situation in broad terms. そしてそれは、たぶん、基本的には、え、えっと、えー、広範囲の状況だよ。


KIERAN: Right. In future, it’s fine just to say you don’t know. Okay, next question … そう。これから先、分からないって言ってくれて構わないです。じゃあ、次の質問は・・・


DOUGLAS: No, I don’t think so. Time for you to pop back off to your granny, I rather think. いや、それはなしだ。おばあちゃんのところへさっさと戻る時間だと思うよ。


KIERAN: But I haven’t finished! でも僕まだ終わってない。


MARTIN: Yes you have. Douglas is quite right. We’re very busy up here. 終わりだよ。ダグラスの言う通り。僕達は忙しいんだ。


KIERAN: But, Captain, I wanted to ask the secret of your enormous success. でも、機長、僕はあなたの大成功の秘訣を聞きたかったんです。


MARTIN: Er, would you say enormous success? え、大成功と言った?


KIERAN: Of course! Command position by thirty-two – that’s remarkable! And there’s always something to learn from the remarkable. もちろんです!司令官に32歳で ー驚くべきです!そしていつも学ぶべきことがあるんです。驚くべき人達からは。


MARTIN: Yes, well, I suppose that’s true. I-I wouldn’t say it myself but, um … well, that’s the English disease, isn’t it? We don’t celebrate our success; we don’t blow our own trumpet. うん、まあ、それは本当のことだろう。僕がそうだとは言わないけれど、だがしかし、んー、イギリス病だな?自身の成功は褒めない;自分が成功者などとは言わない。


DOUGLAS: Can I just say, sir, how inspiring it’s been to watch you fight that disease? 言ってもいいでしょうか、機長、その病気と闘うのを見るのは実に勇ましいです、と。


KIERAN: Er, so: first things first. Which flying school did you go to? えっと、では:大事なことをまず先に。どの航空学校へ行きましたか?


MARTIN: Ah, you see, my story’s even more remarkable than that. I actually put myself through my PPL and CPL. ああ、いいですか、僕の話はいっそう驚くべきだ。僕は実に自力でPPL(自家用操縦士)とCPL(事業用操縦士)に受かった。


KIERAN: Interesting. You didn’t even think it was worth applying? 興味深い。入学申請は意味がないと思った?


MARTIN: Oh, well, I did apply. いあー、いや、申請はした。


KIERAN: And turned down their offer? それでオファーを却下したんですか?


MARTIN: I didn’t – I didn’t get an offer as such, at the time. 僕は ーオファーとかそういうものは受けなかった、その時は。


KIERAN: Not “as such”?  そういうもの?


MARTIN: … All right, not at all! So what? I did it the hard way. I did menial jobs and night shifts for years to save up for the flying hours and the instrument rating and … then I saved up all over again to do the re-take. ・・・わかった、全然だ!だから何だ?辛い道程ではあった。つまらない仕事を夜間しながら数年間、飛行機に乗ったり計器飛行の時間をつくり、そして・・・ついには全部再試を受けるだけは用意できた。


KIERAN: You failed your instrument rating? 計器飛行に落ちたんですか?


MARTIN: I passed it eventually. 受かったよ、ついには。


KIERAN: Good for you. Anyway, um, I’m sorry to have wasted your time. I’ll leave you in peace now. 良かったですね。それでは、えっと、お時間とらせてすみませんでした。もう邪魔しませんから。


MARTIN: What? No! Don’t be like that! I’m a captain at thirty-two! We just agreed that was impressive! 何?なんだその態度は!僕は32歳で機長なんだ!それは驚くべきだと合意しただろ!


KIERAN: Hmm – it’s just your career template isn’t a close fit with my own. んー、あなたのキャリアパターンは僕のには合わないので。


MARTIN: Oh? And what’s your career template? そう?で、君のキャリアパターンとは何なんだ?


KIERAN : Christ’s College, Cambridge; RAF scholarship; two tours of duty; conversion course at Oxford Air Training; twenty years with major airline; retire at forty-five; enter politics; reach Cabinet level within six parliamentary terms. クライスト・カレッジ、ケンブリッジ;イギリス空軍奨学金;任務を2期、会話コースをオクスフォード・エア・トレーニングにて;大手航空会社に20年、45歳で引退、政界入り、6議会中に内閣に昇進。


DOUGLAS: And when will it be our pride and privilege to have you as Prime Minister? それで僕達が君を総理大臣として迎える誇りと栄誉に預かれるのはいつかな?


KIERAN: I assure you I have no Prime Ministerial ambitions – unless my colleagues insist that that is where my duty lies. 言っておきますが総理大臣になる野心はありません ーもっとも同僚がそこに僕の果たすべき義務があると主張すれば別だけど。


DOUGLAS: Oh God. You’re probably gonna make it, aren’t you? それはそれは。きっと達成するつもりなんだろうね?

***


DOUGLAS: Ah, hello, Arthur. Kettle on? ああ、やあ、アーサー。お湯湧いてる?


ARTHUR : Oh, er, you should’ve rung. I’d have-I’d have made it. ああ、電話してくれたらよかったのに。そしたらやっといたんだけど。


DOUGLAS: No, I wanted a little respite from Junior Mussolini. What on earth are you doing? いや、ムッソリーニ小僧の独裁から逃れたかっただけ。いったい何をしてる?


ARTHUR: … I’m making a cake. ・・・ケーキ作ってる。


DOUGLAS: Are you? Right. Out of … mud and gravel. そう?わかった。材料は…泥と砂利か。


ARTHUR: Chocolate mousse. We had six individual chocolate mousses left over from Cyprus. I thought if I kind of ground up these amaretto biscuits in them and then put it in a dish on top of the toasted sandwich maker, it would make a sort of …  チョコレートムースだよ。キプロスからの残りのチョコレートムースが6人分あったから。このアマレットビスケットを入れたら土台みたいにできるかと思って、それからこれをサンドイッチメーカーの枠に入れたんだ、そしたらなんとか・・・・

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DOUGLAS: Ah. It didn’t though, did it? ああ。ならなかったんだね。


ARTHUR: No. うん。


DOUGLAS: And what’s behind this sudden enthusiasm for patisserie? それでいきなりパティスリーに熱中したわけは?


ARTHUR: Mum’s birthday! I really wanted to surprise her with a cake. ママの誕生日だよ!僕ホントにママをケーキで驚かせたかったんだ。


DOUGLAS: I think you’ll definitely surprise her with that one. それ見たら必ず驚くと思うな。

***

CUSTOMS OFFICER: Er, hello, please, sir, welcome to Helsinki. Your passports, please. あ〜、ハロー、どうぞ、こちら、ヘルシンキへようこそ。パスポートをお願いします。


RUTH: Good lord! This is Helsinki Airport? I didn’t realise Helsinki was some two-bit town in the middle of nowhere. I wouldn’t have come. あーらやだ。これがヘルシンキ空港なの? ヘルシンキがこんなお粗末な町でなんにもない所とは知らなかった。


CUSTOMS OFFICER: Madam, I can assure you Helsinki is a super-fabulous modern city with two international airports. 奥様、私が保証します。ヘルシンキは超ステキなモダンな都市で国際空港もふたつあります。


RUTH: Oh? And this is the smaller one? あら?それでこっちは小さい方なの?


CUSTOMS OFFICER: This is neither of them. This is Rautavaara Airfield. どちらでもありません。ここはロッタバーラ飛行場です。


MARTIN : Er, Carolyn, I, er, I-I-I assumed you’d want the cheapest landing fees, and Mr. Milliner didn’t specify – well, no, obviously “Mr. Milliner” didn’t specify … あー、キャロリン、僕、あの、ぼ、ぼ、僕きっと着陸料は1番安いのがいいと思って、それでミリナーさんは特定しなかったから ーいや、ミリナーさんが特定しなかったのは明白で・・・


CAROLYN: No, it’s fine! ええ、いいの!


RUTH: So, you brought us all this way to sit in an airport for four hours? それじゃ、あなたははるばると私達をここまで連れて来て、空港に4時間座らせるつもり?


CAROLYN: Look, it wasn’t my idea in the first place! いいですか、そもそも私が考えたことじゃないのよ!


RUTH : I’ve seen everything now, I really have. もう見るものもないわ、全部見た。


CUSTOMS OFFICER: Who is next, please? お次の方、どうぞ?


ARTHUR: Has she gone? Hi. もう行ったかな?どうも。


CUSTOMS OFFICER : Okay, in you go … Oh! Oh-ho, oh. What is this strange leaky box? はいヨシ、さあ入って・・・おお!おおお〜〜おおお。この不思議な液漏れしてる箱は何です?


ARTHUR: It’s a secret. 秘密なんだ。


CUSTOMS OFFICER: Okay – you know an airport is not a good place to bring secret things into? Let us have a little look inside … そうか ー 空港は秘密の物体を持ち込むのにはいい所じゃないですね?ちょっと中を見ても・・・

(開けてびっくり)


CUSTOMS OFFICER: Herra Isä! What is this, please?! ヘーラ イッサ!(「主よ、父よ」という意味だが英語なら「Good God!」)コレは何ですか?!


ARTHUR: It’s a cake.  ケーキです。


CUSTOMS OFFICER: It does not look like a cake. ケーキのように見えません。


ARTHUR: I know. I added powdered milk to make it less runny .. and it didn’t make it less runny. It just made it bigger, and gave it a funny sort of smell. But it is a cake. そうなんです。粉ミルク足して固めるつもりが・・・固まらなかった。ただ大きくなっただけで、それでちょっと妙な匂いもしてきて。でも、これはケーキです。


CUSTOMS OFFICER: Sadly, er, this cake is not welcome to Finland. 残念だが、うーん、このケーキはフィンランドに歓迎されていません。


ARTHUR: What? なんて?


CUSTOMS OFFICER: You can’t bring it in. We have very strict rules about importing foods, and this definitely does not fit into any category we have – or will ever have. 持ち込めません。食品の輸入には非常に厳しい規則がありますし、これはどうしても現在制定されているどのカテゴリーにも入りません ーどんなカテゴリーを追加しても無理です。


DOUGLAS: Milo! マイロ!


CUSTOMS OFFICER/MILO: Ah, Dooglass! あ、ドゥーグラス!


DOUGLAS: My dear old friend! You don’t look a day older than when we first met on that English/Finland school exchange. 親愛なる古き友よ!ちっとも変わってないね、イングランド/フィンランド交換留学で始めて会った時から。


(Milo の笑い)


DOUGLAS: And to celebrate those dear old days – and because luckily I am enormously confident in my masculinity – I have bought you a bunch of flowers. 輝ける日々を祝うために ーそれと幸運にも僕は男らしさにかけては自信があるので ー君に花束を買ったよ。


MILO: And, er, for my part, I have remembered how much you loved our various fishes of the sea and, er, I have brought you fourteen boxes of them. 僕の方は、君がここの豊かな海の幸をいかに愛しているか覚えてる、えー、魚14箱を買ってある。


DOUGLAS: What a thoughtful gift! Now, what’s the problem with young Arthur here? なんて思いやりのあるプレゼントだ! さて、何か問題でもうちのアーサーにあったかな?


MILO: Er, the boy is trying to bring in this bowl of … this mainly chocolate thing with … This we do not allow. あー、この子はこのボウルを・・・この主にチョコレートと何やら・・これは許可されてない。


DOUGLAS: Ah, I see. But surely if he pays the new Anglo/Scandinavian Mainly Chocolate Thing import tax I heard about on the news … ああ、なるほど。しかしながら、もし彼が払ったら?新英国/北欧州主にチョコレートの物体税というのをニュースで聞いたけど・・・・


MILO: Ah, yes, yes, yes, of course. Er, one hundred Euros, please. あ〜、はい、はい、はい、もちろんですよ、100ユーロになります。


DOUGLAS: One hundred? I heard it was about fifty. 100?聞いてたのは50くらいだったけど。


MILO: No, no, it is a hundred. いやいや、100です。


DOUGLAS: Well, I was surprised when I heard it, so the next time it was mentioned, I listened really hard, and I definitely heard that it was seventy-five. いやあ、それを聞いてすごく驚いてね、それで次にその話が出た時は、必死で聞いて、確かに75と言ってたよ。


MILO: Okay, seventy-five Euros, please. 了解、75ユーロです。


ARTHUR: Thanks, Douglas. ありがとう、ダグラス。


DOUGLAS: My pleasure. 喜んで。

***

MARTIN: Why, Douglas? Why do we have to go in the café? なんで、ダグラス?なんでカフェに行かなきゃならないんだ?


KIERAN: It’s not even open. 開いてもいないのに。


DOUGLAS: It’s for Arthur’s surprise. He’s hiding behind that counter. He’s going to leap out with his sort-of a cake. アーサーのびっくり計画だ。彼はあのカウンターの後。ケーキもどきを持って飛び出すつもりなんだ。


ARTHUR: Hi, chaps! やあ、みんな!


DOUGLAS: So you two wait here and start singing when I bring Carolyn in. じゃあ、君達ふたりはここで待って僕がキャロリンを連れて来たら歌い始める。


MARTIN: So, Kieran. Suppose while we wait, d’you have any other questions for me? では、キーラン。どうせ待ってるんだったら、何か別の質問はないかい?


KIERAN: Thanks. I’m fine. ありがとう。でもいいです。


MARTIN: You sure? 本当に?


KIERAN: Mmm, yes. I’m afraid I rather miscalibrated your utility as a resource. うーん、ええ。僕リソースとしてのあなたの有用性をとんだ計算ミスしてしまったと思います。


MARTIN: No you didn’t! You said yourself, being a captain at thirty-two is “remarkable”. That’s the exact word you used. いやしていない!自分で言ったぞ、32歳で機長というのは驚くべきだと。君の使った言葉そのままだ。


KIERAN: Well, that does puzzle me. How old are the other captains? そうだ、それがわからないんですよね。他の機長達は何歳なんです?


MARTIN: What other captains? 他の機長?


KIERAN: In the airline. 航空会社の。


MARTIN: I’m the only captain. 僕が唯一の機長だ。


KIERAN: But … how does that work? You’d have to go on every flight. でも・・・どうやってるんですか?全ての便に乗らなくてはいけない。


MARTIN: Yes, of course. We’re the pilots. ああ、当然だ。僕達がパイロットだから。



DOUGLAS: All right? Everyone ready? どう?皆いいかい?


KIERAN: So when you say that you’re the captain, you mean you’re the captain out of the two of you? それじゃ君が機長だと言うのは、それって君達ふたりのうちの機長ってこと?


MARTIN: Yes. What’s so funny about that? そうだ。何がそんなに可笑しい?


KIERAN : Nothing, nothing. I’m … Of course, that makes sense of everything. なんでも、ないです。僕・・・そうだったのか、それで全て話が合った。


MARTIN: What do you mean, “everything”? どう言う意味?全てって?


KIERAN: Well, the flying school rejection, the instrument rating failure, just the general … way you are. だって、航空学校からの却下、計器飛行の不合格、まさしく全部・・・あなたの存在の。


MARTIN: You little … 子供の・・・


DOUGLAS: Martin! マーティン!


KIERAN: Imagine, though: all this time I actually thought you were a proper captain! 考えてもみて:ずっと僕実際にあなたがちゃんとした機長だと思ってたなんて!


MARTIN : Right! わかった!


DOUGLAS: Martin, no. マーティン、だめだ。


(パチン!)


DOUGLAS: Oh dear. That’s really bad. やった。まずいな、これは。


MARTIN : Oh no. I-I’m sorry. I’m s… I’m really sorry. なんてことだ。す、すまない。ほんとに・・わるかったよ。


KIERAN: You hit me! 僕をぶったな!


DOUGLAS: Ah, come on. It was just a little clip round the ear. あー、まったく。ちょっと横っ面にパチンとされただけで。


KIERAN: Which means I can do this. Ki-ya! じゃあ、これをしてもいいんだな。アイヤーっ!



MARTIN: No! やめて!


KIERAN: Ki-ya! イヤアア!


MARTIN: Ah, no, please! だめだ、頼む!


KIERAN: Ya! ヤア!


MARTIN: Ahh, please! Stop! I’m sorry! I’m so sorry! あー、お願い!やめてくれ!悪かった!僕が!


KIERAN: Ya! ヤーっ!

CAROLYN: What on earth is going on?! 一体なんの騒ぎなの?!


RUTH: Kieran! Not again! Stop that this instant! キーラン!だめよ!すぐにやめるのよ!


(マーティンの泣き声)


KIERAN: No-no, Granny, it’s all right, it’s all right. He hit me first, honest! 違うよ、おばあちゃま、いいんだよ、大丈夫なんだ。あっちが先にぶったんだ、ホントだよ!


RUTH: Of course he didn’t hit you first! Your Great-Aunt may put on a lot of airs about this tuppenny-ha’penny little outfit, but even she wouldn’t employ pilots who hit children. 彼が先になんてありえないでしょ!おまえの大叔母様がこのお粗末なセット揃えて大見栄をはってるとしても、まさか子供をぶつパイロットは雇わないでしょうに。


CAROLYN: Oh God. なんなの。


KIERAN: He did! He did! He hit me! Douglas, didn’t he hit me? やったよ!やったよ!僕をぶったよ!ダグラス、彼が僕をぶったよね?


DOUGLAS: He may have given you a little clip round the ear. 横っ面にパチンとは行ったかも。


KIERAN: Yeah! He hit me! He gave me a hit in the ear! イエイ!彼がぶった!横顔を殴ったんだ!


MARTIN: Clip round! Not-not a hit in; a clip round! たたいた!そんな強打じゃない;パチンだよ!


RUTH: You! You hit my grandson? あなた!あなた私の孫を殴った?


MARTIN: He seems okay. 彼は大丈夫みたいです。


RUTH: You hit a defenceless child? あなた無防備な子供を殴った?


MARTIN: He’s not defenceless! He’s definitely not that. 彼が無防備なもんか!明らかにそんなわけない。


RUTH: Right. You can expect to hear from my solicitors. けっこう。あなたには私の弁護士から連絡させます。


CAROLYN: Oh, don’t talk rot. The boy’s absolutely fine. ああ、ばかな話はやめて。その子全然平気じゃないの。


RUTH: This is child abuse! This could go to the Court of Human Rights! 子供虐待だわ!人権裁判所ものよ!


DOUGLAS: I really don’t think it could. そんなことがあり得るとは思わないですが。


CAROLYN: You can’t sue me. I should sue you for what your little boy’s done to my pilot. あなたが訴えるなんてできませんよ。私の方がその子がうちのパイロットに何をしたか訴えるべきだわ。


MARTIN: No, please, don’t do that. I-I really don’t want you to do that. いや、たのむ、それはしないで。君にそんなことして欲しくないよ。


RUTH: You’ve done it again, haven’t you, Carol? またやったわね、キャロル?


CAROLYN: Carolyn. キャロリン。


RUTH: You’ve done what you always do. You’ve bitten off more than you can chew. Run an airline? You couldn’t run a sweet shop! またいつものをやらかしたんだわ。自分の手に負えないことに手を出して。航空会社の経営?飴屋だってあなたには無理よ!


CAROLYN: I didn’t want to run the sweet shop. And I never said it was an airline. It’s a charter plane, and I can run it. I’ve run it for twelve years. 飴屋なんて経営したいと言った覚えはないわ。それに航空会社なんて言った覚えも。これはチャーター機です。私に経営できます。もう12年間続けてるのよ。


RUTH: Yes, and look at the state of it. Your plane’s falling to bits; you’ve a Nissen hut for an office; and you’ve a daft pilot who fights children. You’ve messed it up, Carol. You’ve made a muck of it, just like at school, and with the shop, and with both your marriages. ええ、それでこの状態はどうなの。バラバラになりそうよ;組立式かまぼこ形兵舎が事務所だっていうし、子供とケンカするようなまぬけなパイロットを使って。あなたが滅茶苦茶にしたのよ、キャロル。あなたはヘマをしたんだわ、いつもと一緒、学校でも、お店でも、結婚も両方ともね。


CAROLYN : I-I-I don’t … You can’t … わ、わ、私はそんな・・・あなたなんかに・・・


ARTHUR : Hey! Shut up! You … horrible aunt! おい!黙れ!この・・・むかつく叔母だな!


RUTH: Er, what are you doing here? And what on earth is that bowl of mud?! あら、あなたここで何してるの?それで一体そのボウルいっぱいの泥はどうしたの?


ARTHUR : It’s … a … cake! これ・・・は・・・ケーキだ!

(ガチャーン)


(ああああ〜〜〜)


DOUGLAS: And he’s just surprised you with it. 君もあのケーキには驚かされたね。

***

SWEDEN AIR TRAFFIC CONTROL : Roger, Golf Tango India, continue as cleared. 了解、ゴルフ・タンゴ・インディア、許可を継続します。


MARTIN: Thank you, Sweden. ありがとう、スウェーデン。



DOUGLAS: So, what do we think of Helsinki, on balance? Twinkly helter-skelter, or sink of hell? それで、ヘルシンキをどう思った?すべて含めて。Twinkly helter-skelter(ピカピカすべり台)?それとも sink of hell(地獄の流し台)?


MARTIN and CAROLYN: Sink of hell. 地獄の流し台。


DOUGLAS: Oh, come on. It wasn’t that bad. おお、そうかい。それほどでもなかったよ。


MARTIN: Carolyn abandoned her sister and great-nephew in an airfield; Arthur paid seventy-five Euros for a bowl of sludge and threw at his aunt. キャロリンはお姉さんと甥っ子を飛行場に置き去りにした;アーサーは泥のボウルに75ユーロ払い、それを叔母さんに投げた。


DOUGLAS: And you hit a child. そして君は子供を殴った。


MARTIN: Yes. うん。


CAROLYN: And were beaten up by a child. そして子供に叩きのめされた。


MARTIN: Yes. うん。


DOUGLAS: The same child. 同じ子供に。


MARTIN: All right, Douglas! I was there. もういいよ、ダグラス!僕もそこにいたんだから。


DOUGLAS: Yes you were … on the ground, squealing for mercy. そうだね・・・這いつくばって、慈悲を請って悲鳴をあげて。


MARTIN : All right! もういいってば!



ARTHUR: Are you ready?  もういいかい?


DOUGLAS: Ready! Martin, dim the lights. いいよ!マーティン、灯りを消して。


MARTIN: Right. わかった。



ARTHUR : ♪ Happy birthday to you … ♪ ハッピバースデー トゥー ユー♪



ARTHUR, MARTIN and DOUGLAS: ♪ Happy birthday to you! Happy birthday, dear Carolyn/Mum! Happy birthday to you! ♪ ハッピバースデー トゥー ユー! ハッピバースデー、ディア、キャロリン/ママ!ハッピバースデー トゥー ユー!♪


CAROLYN: Oh, my goodness! Well, you certainly have surprised me with a cake. ああ、びっくりだわ!ねえ、確かにこのケーキには驚いたわよ。


DOUGLAS: Thought we might. そうだと思った。


CAROLYN: Perhaps what’s most surprising about it is that it’s a fishcake. 何に驚いたかって、それはこれがフィッシュケーキだってことじゃないかしら。


ARTHUR: Yes! You see, Douglas said you actually probably were expecting a normal cake a bit, weren’t you? うん!ほらね、ダグラスがママはたぶん普通のケーキはちょっと期待してるだろうって言ってたから。


CAROLYN: A bit, maybe. ちょっとはしたかも。


ARTHUR: Yeah! So even if we had one – and we don’t have one – it wouldn’t be a proper surprise, whereas this would be. うん!だから、たとえあったとしても ーないんだけど ーそれじゃ本当のサプライズにならないよね、これはなるよね。


CAROLYN: Yes, it is! And-and these … ええ、そうね!そして、これは・・・


ARTHUR: They didn’t have candles in the airport shop. Er, they only had … 空港の売店にはキャンドルはなかくて、だけどあったのが唯一・・・


CAROLYN: … cigarettes. ・・・煙草。

ARTHUR: Yeah, yeah. And there’s only twenty because … うん、うん。20本しかないけど、だってね・・・


CAROLYN: … they come in packs of twenty. ・・・20本入りだから。


ARTHUR: Well, partly that, but also, as it turns out, that’s as many cigarettes as you can stick in a fishcake. まあ、それもある、だけどね、やってみたら、ちょうどフィッシュケーキにはそれしか刺せなかったんだ。


DOUGLAS: Every day a new nugget of knowledge. 毎日、新たな知識の金塊が。


CAROLYN: It’s lovely, Arthur. Thank you very much indeed. すてきよ、アーサー。本当にどうもありがとう。


ARTHUR: You’re welcome. どういたしまして。


CAROLYN: And thank you for my orchids, Martin. They’re beautiful … though not quite as plentiful as the ones I saw Douglas giving that customs officer he’s in love with. そして蘭の花をありがとう、マーティン。とても奇麗ね・・・ダグラスが恋してる税関員にあげたほどの量ではないけれどね。


DOUGLAS: Though, interestingly, about the same price. Oh, and here’s my present. ただ、興味深い事に、値段は同じなんだけどね。あ、そうだ、これが僕からのプレゼント。


CAROLYN: I thought you’d forgotten. あなたは忘れたのかと思ったわ。


DOUGLAS: Oh, you didn’t fall for that, did you? No – my present can be seen if you look out to your right.  ああ、騙されてた?いや、僕からのプレゼントは外に見えるよ、右を見て。


MARTIN and CAROLYN : Ohhh! おおお〜!


CAROLYN: They’re beautiful! きれいだわ!


MARTIN: Wow! I’ve never seen them before. わあ!こんなの見たことないな。


DOUGLAS: Pretty, aren’t they? 見事なものだよね?


ARTHUR: What? What are we looking at? 何?みんな何見てるの?


DOUGLAS: Your other right, Arthur. 反対の右をごらん、アーサー。


ARTHUR: Oh, wow! Brilliant! あ、わあお!ブリリアント!


CAROLYN: Though I’m not sure you can claim to have arranged for the Northern Lights to be switched on for me. でもあなたが手配しておいたと主張できるのかは定かじゃないわ。オーロラのスイッチを私のためにつけるなんてこと。


DOUGLAS: All I’m saying is: if anyone you knew could, who would it be? そうは言ってないけど:君の知ってる人ができるとしたら、それは誰だろう?


CAROLYN: Well, thank you very much. とにかく、どうもありがとう。


ARTHUR : They’ve rather put my fishcake in the shade. これじゃ僕のフィッシュケーキもかすんじゃったな。


DOUGLAS: It is, of course, a joint present from the two of us. これは、もちろん、僕達ふたりからのプレゼントだよ。


MARTIN: Hey! ねえ!


DOUGLAS: All right, the three of us. わかった、僕達3人。



PHILIP : Erm, hello. あの、こんにちは。


CAROLYN: Philip! We … we didn’t know you were back there! フィリップ!あら・・・あなた乗ってたとは知らなかったわ!


DOUGLAS: Rigorous cross-check of the cabin, was it, Arthur? 厳しい客室の点検だったね、アーサー?


CAROLYN: Philip, I-I don’t know how to tell you this. We-we’ve left Ruth and Kieran in Helsinki. フィリップ、な、なんて言っていいのか。ルースとキーランはヘルシンキにおいて来ちゃったのよ。


PHILIP: Oh. Well done you.  おお、よくやってくれた。


DOUGLAS: Hang on: I thought you were deaf? 待てよ:君、耳が聞こえないんじゃ?


PHILIP: Shh. It’s a secret. シーッ。それは内緒だ。










スクリプトはこちらからお借りしました。Many thanks!!
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2013/9/24

Johannesburgトリビア  Cabin Pressure

キャビンプレッシャー和訳のJohannesburg、実は欲張ってもっと解説を盛込もうとしたのですが、なんと文字制限を越えてシステムに拒否されてしまいました。字数制限があると今まで知りませんでした。んんん・・・やはりポアロの動画まで貼ったのもいけなかったのかな、その解説も長くなってましたしねー いつもただの和訳のつもりで作業を始めるのに、単語や表現を調べてるうちに芋づる式に出て来るネタを、自分だけニヤニヤするのももったいないですし(笑)。

たとえば・・・

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1 Cumbria/Barrow ダグラスがお菓子爆撃をした元妻の家は、スコットランドとの境、イングランド最北端の西の州Cumbriaで、Barrowはその州にある町です。その町は第二次世界大戦時にドイツ空軍から爆撃をされ深刻な打撃を受けたそうです。攻撃の数年前に有名なドイツの飛行船ヒンデンブルグ・ツェッペリン号が、町を低くゆっくりと飛んでたそうで、ドイツはそれを贅沢な観光旅行客を乗せていると報告していたそうです。ガーティーも低くゆっくりと飛び、「安全は予算面で妥協しない」と言ったマーティンにキャロリンが「バロー爆撃機から来た金持ちのような発言」と返した背景はそれなのですね。

それで、それでね、実はカンブリア州というのは1974年にいくつかの地域が統合されてできたんですって。その昔の地域のひとつがね・・・

クリックすると元のサイズで表示しますカンバーランド!!

2 (Not) a Happy Bunny 英語の成句です。警告ライトがついてるのをダグラスが「ウサちゃんはご機嫌斜め」と今回は直訳してみたのですが、なぜBunnyなのかはわかりません。兎はいつもハッピーに見えるのかな?今回はOne man and his dog went to mowでしたがキャビンプレッシャーには頻出する子供の歌にも、Sleeping Bunniesという曲があります。兎が身近な存在なんでしょうかね。

3 Top Gear vs Top Gun アーサーのよくある似た言葉の取り違えも、8月にベネディクト出演でトップギアを知る人が増えた今、解説なしで笑いについて行けますね!クラークソンはあの時ベネディクトをインタヴューした人。マーティンはファンなのかな? アーサーが「トップギアに出て来る人みたい!」と話題を出しましたが、途中からトップガンになって、ラスト近くのダグラスの台詞まで引きずるのには驚きました。洗車で気分の落ちてるダグラスがマーティンにきびきびと「we have to get a move on.」と言われて返した台詞「you feel the need – the need for speed.」はトップガンの名台詞なんだそうで、トップガンを見たことない私は調べて「へええ!!」となりました。

4 You’re a demon with that chamois leather1番辛かったは訳はコレだったかも。シャモアという山羊みたいな動物の皮は柔らかく、ヨーロッパでは19世紀には手袋(そう言えば高級手袋の素材で山羊革ってあるけど、もしや山羊ではなく正確にはこの動物? )を初めとする服やバッグになったり、宝石や靴を磨く布のように使われ、そして掃除にも一般に使われて来たようです。ま、それでダグラスが洗車に使ってたはこの革で間違いないけど、何でDemon ??屈辱に耐えながら掃除布を持ってると悪霊のように暗い??実はドラマ「The Outer Limits/ アウターリミッツ」に「A demon a with glass hand/ガラスの手を持つ男」というエピがあり、シリーズ中最高傑作と言われているらしいので、これと関連あるのかずっと迷ってました。でもそのエピの内容との関連は見つけられないので、やっぱり関係ないみたいですね。

5 Desert Island Discs/ Luxury 和訳中にも書いたようにBBCの最長寿ラジオ番組ですって!キャビンプレッシャーも終わらないで欲しいけど、1942年から続いてるこの番組は去年70周年を迎えたとのこと、そんなにキャビンプレッシャーが続いたら、マーティンの、アーサーのそっくりな子孫が出て来そうですわw  あ、話がまたそれた・・・番組の内容は、毎週ゲストが「もし無人島に漂着するとしたら持って行きたい曲を8つ、本を1冊、贅沢品をひとつ」選ぶというものです。本に関しては、シェイクスピア全集と聖書またはそれに準ずる他宗教の書物は自動的について来るそうです。すごいなイギリス人にとってのシェイクスピア!聖書より優先!・・・・さらに余談ですが、ウィキのこの番組を扱った創作物リストに、キャビンプレッシャーは書かれてませんが、パレーズエンドの脚本トム・ストッパードの作品「The Real Thing」が出ていました。
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2013/9/23

パレーズエンド字幕感想求む!  パレーズ・エンド

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たった今からWOWOWで放送しているであろう「パレーズエンド」字幕一挙放送は、しましまは見られません。諸事情で家族が旅行で外出しなくなったからなんですが・・・・ 見られた方、ぜひ感想を聞かせてくださいませ!!楽しみに待っております。

9/24追記 もしや・・・と思ってWOWOWのオンデマンドを覗いてみたけどなかった!もはや何のために字幕を見たいのか自分でも忘れかけてたけど、吹替えと同じなのかが気になりました。でもそれももうなぜ知りたかったのか?英語版で見逃したことがあると残念だから?あるものは全部見ておきたい?STIDの2D、3D、IMAX、吹替えを全部見たいという欲求とほぼ同じ。w
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