2012/2/29

スウェーデン人ランナーの涙  家族のこと

東京マラソンのゴールは、東京ビッグサイトです。
そこに、ランナーと応援した人たちのミーティング・ポイントがあります。

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ゴールした選手は、出発地点の新宿で預けた荷物をここで引き取り解散します。

最寄りの「ゆりかもめ」か「りんかい線」の駅を目指して歩く大人数の中
私達一家と、友人一家も歩いていました。

そこに「Do you speak English ?」と話かけてきた女の人がいました。

その人は、このマラソンのためスウェーデンから来ていた人で
新宿の出発地点すぐ近くのホテルに泊まっているので、
バッグはホテルにおいたまま走り、ゴールしてみたら一文無しだったのです。

それを聞かされたJは、すぐにお財布から1000円札を出して渡しました。
「あ〜、もうこれで今日泣くの何回目かな〜」なんて涙を流していました。

言葉の通じない、知らない土地でひとりぼっちでお金がないのは心細いことですよね。

だらだらとゆっくりとしか歩けない最寄り駅までの途中、Jは、
「このあと渋谷で打ち上げパーティーがある、よかったら参加したら?」
とうちの連絡席やパーティー会場のバーの名前などを教えました。

たったひとりで日本に来ていたその人、42キロ走った後とは言え、
Tシャツに短パン、生脚に、マラソン参加賞のタオルを肩にかけたままでした。
そりゃスウェーデンは北国ですけど、その格好で手ぶらで参加するとは・・・
1歩日本を出たら、自分の常識は他人の常識とは限らない。

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打ち上げのバーにあった、ニュージーランドのお酒。おいしかった!


パーティーは渋谷と表参道の間、つまり、けっこうどっちの駅からも歩く
Pink Cowというお店でした。
青山通りから入ってけっこう歩く、わかりにくい場所の地下。

そこに、生脚でホテルに帰った彼女はやって来ました。
1000円をJに返しに。

Jはそんなつもりでパーティーに誘ったわけでもないですけど、

差し出した1000円。
返って来た1000円。

プラスマイナスはゼロではなく、
寛容と感謝のあたたかい気持ちが残りました

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