傑作怪奇映画登場!
今回紹介する作品は、東宝が送る名作怪奇映画
「マタンゴ」です。
ヨットで太平洋旅行を楽しむ7人の男女。しかし、突然の嵐に遭難し霧深い無人島に漂着する。食料を始めとするサバイバルを強いられる彼らの前に謎の生物が現れる!
冒頭から
不適切用語が連呼されるが、公開が昭和38年(1963年)と古い為致し方ない所だ。
謎の島から生還した男の
独白から物語は始まる。ホラー映画の常套だ。無人島でのサバイバルを通し、極限状態の人間の本質を抉り出す展開。そこに特撮技術を駆使した謎の怪物「マタンゴ」が絡む。サバイバル+怪物。これは、
ゾンビ映画の手法そのものだ。
マタンゴは謎のキノコ。それを食べた人間が次第にキノコへと変化して行くという恐怖。肉体の変化より、人間が誘惑に負け自滅する姿が実に恐ろしく描かれている。理性的な行動で自分を律してきた者が、食欲という根源的な欲求に呑まれ怪物へと変化する。正に人ではなくなるという事を判り易く活写しているのだ。
和製ホラー、というか
怪奇映画独自のジメっとした(舞台もジメジメしているが・・・)雰囲気が不気味さをよりクローズアップさせている。
さて、私はこの作品を、夜中に衛星放送か何かでやっていた
円谷英二特集で初めて観た。それ以前から名作である事を聞いていたので期待して観た記憶がある。果たして、期待通りの作品だったわけだが、先程、映画の手法自体はゾンビ映画のようだ、と述べた。しかし、ゾンビ映画にのめり込むのはこの作品を観た後なので、もしかするとこの作品の影響でゾンビ映画が好きになったのかもしれない・・・
この作品を始め
「美女と液体人間」等、東宝怪奇映画には佳作が多い。是非ご覧になって頂きたい。
「マタンゴ」 1963年 日本映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★★☆ 物語もそうだが、合成を始めとする特撮技術も素晴らしい。
女優度数(5点満点)
★★★★☆ ヒロインは2人居るが、何と言っても妖艶美女
「水野久美」が良い!キレイだねぇ〜。と、思ったら我が故郷
新潟生まれの方でしたゾ。

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