ちょっと
無理ある?
今回紹介する作品は
「サイレン」です。
病気療養で「夜美島」を訪れた天本親子。娘のユキは島に伝わる奇妙な言い伝えを聞く。サイレンが鳴ったら家を出てはいけない・・・鉄塔には近付かない事・・・
ある日ユキは、島の廃墟で半分にちぎられた手帳を見付ける。そこに書かれたメモを見てユキは得体の知れない恐怖を覚えるのだった。
そして、サイレンが鳴り響いた。島の住民が異形のモノに変化しユキ達に迫る。必死に逃げた先は鉄塔だった・・・鉄塔から出るサイレンを止めようとするユキ。サイレンを止めた時に全てが終わるのか?
同名のゲームを映画化した作品。ゲームをプレイした事は無いので、ゲームに忠実かどうかは
不明だが、こんなストーリーのゲームだったら
面白くないと思うので、恐らく映画オリジナルのストーリーと思われる。
以下
ネタバレ。
オチが、言ってみれば
「夢オチ」の変化球。ハッキリ言えば主人公の
妄想だったというオチ。まぁ、これについては良いでしょう。ホラー映画ではよくある設定だし。
しかし、オープニングで語られた数年前に起きた事件の生き残りと、全く同じ妄想を主人公が見ていたというのは、
強引な設定ではなかろうか?この設定で行くと、島の行方不明事件は生き残りの人物が全ての人を殺したからと言う事になるが、いくらなんでも
無茶だろ?死体をどうしたんだ?という素朴な疑問もあるし・・・とはいえ、島に纏わる人魚伝説とかサイレンの語源とか、島の不気味さを演出するギミックが散りばめられていたので、それに引きずられて何となく納得してしまうかもしれない。
弟の「ヒデオ」もユキの妄想だったという設定は、ヒデオが
一言も喋らない演出で合点がいくものだっただけに、メモを絡めたドンデン部分が要らなかった気がする。ホラー映画は、「終わった〜」と思ったら
「ええっ?」的なドンデンが付きものだが、必ず入れなければならないモノではないと思う。この作品に関しては、完璧に
蛇足だ。
救いは主人公「ユキ」を演じたのが
「市川 由衣」さんという事。かわいいです。ホラー映画なのにホッとして観れるのは彼女のお陰だろうか?
「サイレン」 2006年 日本映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★☆☆ 変化した島の住民の恐ろしさがもっと出ていれば良かったのだが・・
・ヤル気の無いゾンビみたいでしっくりこなかった。
女優度数(5点満点)
★★★★☆ 主演の「市川由衣」さんに限る!彼女だけで観る価値あり!

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