「地獄に落ちろぉ!」
今回紹介する作品は、平松伸二原作の
「ブラックエンジェルズ」です。
普段は自転車便で働く冴えない青年「雪藤」。しかし、その裏の顔は法で裁かれない悪を処刑する仕事人「ブラックエンジェルズ」だった。ふとした事で知り合ったクリーニング店の娘の誘拐事件を追い、とある組織へと潜入する雪藤。彼ははそこで自分と同じ闇を持つ女性「麗羅」と出会う。やがて2人は共通の敵と対峙する事になる・・・
原作は1981年から85年に連載されていた
漫画。私はリアルタイム世代だが、平松氏の画がとにかく暗く(黒く)怖い印象しか無かった。雪藤は尖らせた自転車の
スポークで相手を串刺しにして行くのだが、とにかく残酷で見ていられなかった事を思い出す。まぁ、今見ればそれ程でもないのだろうが、子供の身には
空恐ろしいインパクトがあった。
そんなわけで原作は殆ど読み飛ばしていたのだが、クラスでは流行っていたし、キメ台詞
「地獄へ落ちろ!」も当然覚えている。
ストーリー展開も昔の漫画そのもので展開が
全て読めてしまうのだが、逆に安心して観れる。何よりも勧善(?)懲悪の判りやすい話なので、考える必要がない。
シリーズ化されるかは不明だが、昔のファンは観て損は無い作品ではなかろうか?しかし、連載から30年経って映画化されるとは、原作者も驚いているのでは?漫画家冥利につきますな。
「ブラックエンジェルズ」 2011年 日本映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★☆☆ 佐藤二郎演じる怪キャラが、原作の持つ雰囲気を出していると思われる。原作も合わせて読み直してみる事をお薦めする。
女優度数(5点満点)
★★★★☆ ヒロイン「麗羅」は
矢島舞美。チャイナドレスがイカしてます。そして、竜騎士一押しの
「市道真央」さんも登場!序盤に殺されちゃいますが・・・

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