人間の尊厳を問う
今回紹介する作品は
「ミリオンダラー・ベイビー」です。
ボクシングジムを経営するカットマン(止血のプロ)の「フランキー」(クリント・イーストウッド)そのジムに女性である「マギー」(ヒラリー・スワンク)が無理矢理入門してくる。
最初は女性を教えるつもりは無い、と相手にしなかったフランキーだが、マギーの直向さにコーチを買って出る。
プロデビューしたマギーは連勝を重ね、遂に100万ドルが掛かったタイトルマッチに出場するが・・・
物語の語り部はフランキーとジムを経営する「スクラップ」(モーガン・フリーマン)彼の語りで最初にボクシングは、尊厳を賭けたスポーツだと説明される。
その後、マギーやフランキーそれぞれの境遇が語られ、2人の絆が深まっていく過程を丁寧に描き出している。ただ、丁寧すぎて、途中話のオチが見えてしまう。
伏線自体は良い具合に張られているが、その全てが、
何処で現れるか読めてしまうのだ。
しかし、ヒラリー・スワンクの
体当たり演技(ボクシングシーンだけではなく)は素晴らしい!これがあるおかげで、ともすると後味の悪い作品テーマが「考えさせる」テーマに
昇華されている。
この主役2人と淡々とした語り部のモーガン・フリーマンの演技だけで、
観る価値は十分にある。
「ミリオンダラー・ベイビー」 2004年 アメリカ映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★☆☆ ボクシングが題材ですが、ボクシングメインではありません。
女優度数(5点満点)
★★★★☆ 「ヒラリー・スワンク」良いです。しかし、
「ベストキッド4」とか格闘技好きなんでしょうか?

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