さて、娯楽として映画を観続けてきているが、その観方が時代に合わせ変わってきている。
最初は当然ながら基本である
TVの洋画劇場と
映画館での観賞だった。前のコラムでも書いたが、中学生位までは、映画館に行くというのは一つの
イベントだったので
気合を入れて観に行ったものだ。地方の映画館の運命である
2本同時上映、しかも
休憩無しのぶっ続け上映の為トイレにもうかうか立て無い状況の為、余計に(違う所に)力が入ったモノだ。
高校からは
ビデオの登場で洋画劇場+劇場を基本としながらも、
レンタルでの自宅観賞が主流になる。曜日に縛られず毎日の様に映画が観れたわけだ。ここで
B級作品に目覚めた事も既に記した。
DVD登場から更に環境は変化。TVに繋がずDVDを
PCで観る様になって来るとTVを観無くなり、自然と洋画劇場も観なくなった。これは、劇場公開作品がそれ程待たずにTV公開より先にDVDソフト化されていた事が大きい。しかもDVDは安価であった為、爆発的に普及した。(PS2の影響も大きい)
PCの利用=
インターネット接続時間が増えてくると今度は作品を
ネット配信で観る様になって来る。ソフトすら無くなり、
データのみで観ている訳だ。この頃になると、気合を入れて観ていた映画が、時間を問わずPCの前でコーヒーがぶ飲みしながら、好きな時に一時停止でトイレに行く程
気軽なモノに変わってきている。
心構えが変わっても娯楽としての映画観賞は続いている。ただ、最近は映画館へ足を運ぶ回数がメッキリ
減ってきた。これは
マズい兆候だ。映画は劇場の大スクリーンで不特定多数の人と共有して楽しむモノ・・・しかし、この考えも古い考えで、これからはもっとフランクに使い捨ての様に楽しむ事が当り前になるのだろうか?
まぁ、例えそうでも映画の娯楽としての力は
褪せる事はないのだが。

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