今回紹介する作品は
「緯度0大作戦」です。
海底火山の爆発に巻き込まれた、科学者等3人が国籍不明の潜水艦「α号」に救出される。その後彼等は緯度0地点の海底にある高度な科学力を持つ世界へ案内される。彼等を救出した「マッケンジー」艦長は、この世界では世界中の科学者が日夜平和の為の研究を行っていると話す。次にこの世界へ招待されるのは「岡田博士」。しかし悪の科学者「マリク」もまた岡田博士を狙っていた・・・
昭和の東宝特撮映画作品。怪獣は少し出てくるがメインは
冒険活劇。都合の良い設定(免疫風呂とか、手袋が武器とか)が古さを倍増させるが、時代なので仕方がない。
メインの特撮は
流石の出来。今観ても(スピード感は無いが)十分観れる。冒頭での海底火山の爆発シーンで、実際の
熱水噴出孔の様なカットがあり実に驚かされる。水中での潜水艦同士の戦闘も(都合良くカメラで相手が見えるのはご愛敬だが)緊迫感が出ている。
怪物は思いっきり着ぐるみ(出来もあまり良くない)だが、怪物自体
おまけなので気にならない。
思わせぶりなラストが難解に感じるかもしれないが、冒険小説には良くあるオチ。実際冒険活劇なのでこちらも問題ない。
この時代の特撮は、本当に良く出来ていて純粋に
感動出来る。CG漬けの今の世代にこの
アナログの意地は、是非見て頂きたい!
「緯度0大作戦」 1969年 日本・アメリカ映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★☆☆ オープニングは緊張感があるが、直ぐに
のんびりした展開が続く事になるので人によっては耐えられないかもしれないが、特撮技術だけは目に焼き付ける事!
女優度数(5点満点)
★★★☆☆ α号の看護師(アン 演・
リンダ・ヘインズ)が一応ヒロインだろう。ちょっとオバさんチックだ。その他の女優さん(日米共に)もオバさんクサくて華は無い。

0