あれ?
意外にまとも?
今回紹介する作品は、
B級の帝王「ロジャー・コーマン」御大の
カルノサウルスシリーズより
「ダイナソークライシス2」です。
”2”という事で前作
「ダイナソークライシス」の続編なわけだが、話的な繋がりは
無い。
軍の運営するウラン鉱山で、バイオテクノロジーにより誕生した恐竜(ラプトル)が大繁殖した為
(事情を知らされず)調査に出張った特殊部隊が次々に恐竜の餌食になる・・・という
捻りも何もないストーリー。
ただ、その捻りの無さが演出にも及んでいて、全てが
何処かで観た雰囲気になっている。それが、B級独自のアクの強さも平均的に薄めた状態となっていて、ただの
凡庸な作品に仕上がっている。B級好きがどんなB級かと構えて観たら、普通じゃん?という感想になってしまうが、普通の方が観れば
ただのつまらない作品という感想になるだろう。
まぁ、いくらまともといっても
B級にしてはという注釈付きなわけで、CG慣れしている現代人(?)には
ショボ過ぎ感だけが残る作品だろう。いや、CG慣れしていなくてもかなり
ショボいです。恐竜の着ぐるみうんぬんよりも、ラストのT−REX(らしき恐竜)が前作からの(フィルム自体)
使い回しという、知らない人が観たら怒りだしかねない代物である。そもそも、恐竜モノのラスボスがT−REXというのは判りやすいが、いい加減飽き飽きしている。B級はその辺りもB級に徹して欲しいモノだ。
さて、この作品は「カルノサウルス」シリーズの1作品なのだが、シリーズは3作品創られている。その全てのラストボスがT−REX(勿論1作目の使い回し)という
金掛けないゾという想いがふんだんに溢れかえる内容。更に恐ろしい事に、前3作をつなぎ合わせ、新しい作品と
錯覚させようとする
「ジュラシック・シティ」も創られている。ここまで来ると。怒るというより
失笑するしかない。しかし、この感覚が
B級魂を騒がせるのだ。
便乗にも
程がある!怖いもの見たさに1〜3そしてシティまで一気に観て見るのもお薦めですよ。(ただし、観ると
知能指数が半分になる可能性有り)
「ダイナソークライシス2」 1994年 アメリカ映画
竜騎士採点(5点満点)
★★☆☆☆ B級として観れば普通の作品だが、冷静にみれば
B級はB級だ。
女優度数(5点満点)
★★★☆☆ ジュラシックシティで結構カワイイと思っていたヘリのパイロットが、かなり長時間出張っているが、よ〜く見たら
それ程可愛くはなかった・・・ラスト近くで喰われる女兵士も
微妙・・・

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