竜騎士の映画魂

　モンスターパニックの佳作
　
　今回紹介する作品は、何も考えずに楽しめるモンスターホラー「フィースト」です。
　
　テキサスの片田舎にあるとあるバーが、正体不明の怪物に襲われる。客達とモンスターのサバイバルが始まった！
　
　以上がストーリーで、物語性はありません。まぁ、ホラーアクションなんで良いでしょう。ただ、展開はＢ級、というかお笑い？
　
　冒頭のキャラ紹介がキャプション付き。名前も「バーテンダー」とか「ばあさん」やら「ヒロイン」といった感じで、おまけに趣味や特技まで披露されるのは、どこかゲームを想像させる。
　
　個人的に気になる怪物のデザインは、可も無く不可も無くといった感じ。何種類か居るらしいが、メインはデカい口に深海魚のような鋭い歯が並んだデザイン。低予算らしい（？）デザインだ。
　怪物は食欲（と性欲）のみで動いている感じで、見ようによってはゾンビモノの変化球。殺戮シーンもＣＧを使ったゲーム的演出でどこかマイルド。おバカな乗りで何も考えずに楽しめる。
　
　以下ネタバレあり
　
　ストーリー展開も癖があり、ヒーローがいきなり死ぬ（ホントに出てきてすぐ死ぬ）とか、死んだヒロインに変わって新たなヒロインが誕生する（ゲームのジョブチェンジみたいに）とか、笑える要素あり。もう、創ってる人が悪乗りしてる感じがひしひしと感じられます。
　
　ただ、主人公達が退治した怪物が少なくないか？以外にあっさりしてた気がする。
　
　ちなみに本作はＨＩＴしたらしく、続編が２作創られている。　
　
　「フィースト」　２００５年　アメリカ映画
　
　竜騎士採点(５点満点）　★★★☆☆　時間潰しに最適。Ｂ級好きならば楽しめる事請け合い！
　
　女優度数(５点満点）　★★★★☆　みんな薄着で良い感じ。Ｂ級っぽい方々ばかりです。

　

　　

　

　都市伝説も色々
　
　今回紹介する作品は、都市伝説をモチーフにしたホラー「テケテケ」です。
　
　上半身と下半身とに切断された死体が発見される。子供達は「テケテケ」の仕業と噂し合う。「テケテケ」とは、上半身のみの女の姿をした妖怪（？）で、歩道橋で”テケテケ”という物音が聞こえ、振り向くと追いかけて来て身体を切断される。その時逃げ切っても３日後に必ず殺される、という都市伝説。同級生が犠牲になった「カナ」はそのテケテケを見てしまう。その時はうまく逃げたが、３日後再びテケテケが現れる・・・
　
　「リング」が巻き起こしたＪホラーの流れ、というかそのままの展開。テケテケって初めて聞きましたが、如何にもな都市伝説。
　このテケテケの正体を引っ張って行くのかな？と思ったら序盤にすぐ登場。その正体は上半身だけの女。女のデザインがまんま貞子。その後元になったと思われる事件を追って行く所などリングまんまです。
　
　見れば見る程リングの変化球にしか見えないが、それだけリングの衝撃が大きかったわけだ。原作小説はホントに怖かった。
　
　このテケテケ以外にも、面白い都市伝説はあると思うので、ネタには事欠かないだろうが、どれもリングの変化球では寂しい限りだ。オリジナリティ溢れる都市伝説と、それを元にした映画が作られる事を願う。
　
　「テケテケ」　２００９年　日本映画
　
　竜騎士採点(５点満点）　★★★☆☆　可もなく不可もなくといった所。レンタルで十分だが、観て損はないだろう。
　女優度数(５点満点）　★★★★☆　主人公「カナ」の姪役で「山崎　真実」が出演。相変わらず良い女です。

　　

　

　深読みすると面白いかも？
　
　今回紹介する作品は、ＣＧを駆使した透明人間モノ「インビジブル」です。
　
　政府の要請で極秘研究されていた、生物の透明化と実体化計画を動物実験の段階で成功させた「セバスチャン」（ケビン・ベーコン）は、人体実験として自らを透明化させる。しかし、実体化は失敗し、透明のままとなった彼の精神は徐々に蝕まれていった・・・
　
　透明人間をモチーフにした作品。透明になったら何する？まぁ、悪戯を繰り返してしっぺ返しを食らうという「ドラえもん」程度のお話ならば可愛いのですが、自分の欲望とエゴを出しっぱなしにすると恐ろしい結末を迎える事に・・・というのが、この作品のキモでしょう。
　
　最新（当時）のＣＧで表現された透明化（実体化）のプロセスは、従来の様に透けていくというものではなく、人体の表面から消えていき、筋肉、内臓と消え、最後は骨が消えるというリアル人体標本形式。グロいけど、面白い表現だ。
　透明になった後は包帯ではなく、シリコン（？）で作った皮膚を装着するというのも現代的で良い表現だ。
　
　気になるのは透明になったら怪物並みの動きや力が出てる事。まぁ、長時間の透明化の副作用で人間本来の獣性が出現している、と考えれば納得。透明＝全て見えるで、人間の本来の姿は獣、という３段落ちで考えると、奥が深い気がする。
　
　「インビジブル」　２０００年　アメリカ映画
　
　竜騎士採点(５点満点）　★★★☆☆　冷静に観るとそれ程捻った話ではないが、深読みで面白くなる。
　女優度数（５点満点）　★★★☆☆　ヒロイン「リンダ」を演じるのは「エリザベス・シュー」バック・トゥ・ザ・フューチャーのイメージが強いです。良い女になってます。（結構巨乳）

　

　

　どうにもＢ級・・・
　
　今回紹介する作品は「制服サバイガール�U」。以前紹介したトラッシュ作品の続編です。
　
　前回の事件から生き残った「葵」は、サバイバルランドに残された仲間の救出と、事件の謎を探る為再びサバイバルランドを訪れた。葵を心配する恋人「勇平」も合流し、２人で園内をさまようが・・・
　
　開始早々勇平がウイルスに感染。その後ノン気にＳＥＸなどかましてくれるので、その後の展開がラストシーンまで一瞬で目に浮かびました。そして期待を一寸も裏切らない展開。

　・・・もう、コメントしようがありません・・・
　
　過去のゾンビ映画でやってる事をそのままトレースという、ひねりの無さ。しかも遥かにショボい。
　男の演技がどこか素人。まだヒロインの「仲村　みう」の方がまし。仲村　みうも、ちょっとカクゼツが悪くてイラっとくる所もあるが、今時の娘という事で許す。
　
　日本映画特有のジメっとした空気は感じられるが、怖くない、グロくない、エロくないでトラッシュとは言い難い。普通に（？）つまらない作品だ。
　真面目に評価すれば、前作よりはまし。Ｂ級評価ではつまらない。当ブログ的にはどっち付かずでコメントに困る作品だ。
　
　「制服サバイガール�U」　２００８年　日本映画
　
　竜騎士評価（５点満点）　★★☆☆☆　実際は１・５点。このストーリー・演出はオリジナリティ無さ過ぎ。�Tほどの華やかさも無く、ホントどうでもいい。
　女優度数（５点満点）　★★★☆☆　「仲村　みう」は結構演技頑張ってます。映画向きのルックスですね。