名前で
ゴリ押し?
今回紹介する作品は、名作ゲームが原作の
「ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」です。
幼い頃、目の前で犯罪組織「シャドルー」に父親を拉致された「チュンリー」は、成長後「ゲン」という人物に出会い、シャドルーを倒す運命を知らされる。ゲンの元で修行した彼女は、シャドルーのボス「ベガ」に戦いを挑む。
対戦格闘ゲームの礎となった
「ストリートファイター」シリーズより、キャラクターを借りた
オリジナルストーリー。
原作ゲームからの登場キャラは
「春麗」「元」「ナッシュ」「ベガ」「バイソン」「バルログ」の6名。これにインターポールの女刑事として
「マヤ」というオリジナルキャラが登場。気になるのはベガの娘として登場するキャラの名前が「ローズ」となっているが、これは同シリーズの
「ZERO」に登場する
「ローズ」から取られたものだろうか?
元々、格闘ゲームを映画にする事は難しい。その名の通り戦う事がメインであり、ストーリーは
後付けされているケースが多いからだ。キャラクターも奇抜なコスチュームであり、設定通りに映画化すると
トンデモないものになってしまう。
この作品は、随所にゲームをイメージしたカットがあるが、物語は主人公「チュンリー」の成長を描く事に集中している。格闘シーンはワイヤー+CGという流行りモノで、特に見るべき所はない。
チュンリーのコスチュームが、ゲーム内のイメージカラー
「青」をイメージしたものがあり、上手くまとめてある。その分、その他のキャラは原作の特徴がほぼ
皆無。(あるのはバイソン・バルログ位だ)まぁ、原作通りの奇抜なコスチュームでは真面目なストーリーは展開出来ないですが・・・
つまり裏を返せば、ストリートファイターという冠がなければ
普通のアクション映画なわけだ。
何故今頃ストリートファイターが映画になったのか?(
「ストリートファイターW」発売という大人の事情もあったのか?)正直不思議だが、対戦格闘ゲームブームの牽引に一役買った事は間違いないキャラクター「チュンリー」を主人公にした事は、正解だろう。
ゲーム映画という知識が無くても普通のアクション映画として楽しめる作品だ。
「ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」 2009年 アメリカ映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★☆☆ 原作を遊んでいた身としては、物足りない感じ。映画としては普通だ。レンタル・TV放送で十分である。
女優度数(5点満点)
★★★★☆ チュンリー
(クリスティン・クルック)はイメージに近く良い感じ。「マヤ」がセクシーキャラで、個人的にはこちらが好み!

0