この世界観は
堪らんッス!
今回紹介する作品は
「士郎正宗」原作
「アップルシード」の続編
「エクスマキナ」です。
サイボーグが起こしたテロ事件を鎮圧中に、デュナンの相棒ブリアレオスは重傷を負う。ブリアレオスの治療中に、新たにデュナンの相棒となったのはテレウスというバイオロイドだった。デュナンを驚かせたのは、彼がサイボーク化する前のブリアレオスの姿をしていた事だった。
安全保障会議の最中、サイボーグES.W.A.T隊員の暴走事件が発生。怪電波でサイボーグが操られている事が判る中、ブリアレオスにも異常が発覚する・・・
アップルシードは、士郎正宗原作の
サイバーパンク漫画。人と機械の
共生する世界で、人としての尊厳を求めたのが前作「アップルシード」で、今作は、その世界観を踏襲した後日譚的作品。
舞台となる都市「オリュンポス」には「人間」「バイオロイド」「サイボーグ」が共に暮らす世界。主人公達もそれぞれ「デュナン」「テレウス」「ブリアレオス」と、それぞれの属性を代表する構成で、テーマを判りやすくしている。
機械による世界的危機を救うのは主人公3人で、ストーリー展開が良く判らなくとも、3人が力を合わせて世界を救うという関係が読み取れれば、テーマを伝える事が出来るので、スゴク判り易いキャスティングである。
主人公達は
「ランドメイト」という強化装甲を纏い戦う。このデザインが正に士郎正宗テイストと呼ぶしかなく、好きな人はホントに好きな設定なのだ。
今作は、巨匠
「ジョン・ウー」がプロデューサーとして参加しており、彼の持ち味である
「二丁拳銃」「横っ飛び撃ち」「バラバラ落ちる薬莢」等がセンス良く登場。
トゥーンレンダリングで描かれる世界は、新たなリアルアニメーションのスタンダードとなるクオリティーであり、サイバーパンクの世界観をもっともらしく魅せる事に成功している。この世界観は、士郎正宗氏が漫画で表現しているイメージに近く、原作(士郎正宗)ファンは、すんなりと入っていける物だ。
登場人物のアクションはモーションキャプチャーで取り込まれており、極自然な流れ。口パクもセリフに合わされており、臨場感は否が応でも高まってくる。
リアルに描かれた人物(全体的に前作より大人びている)と、SFメカのフィクションが見事に融合された世界が堪能出来る、
お勧めの作品である。
「エクスマキナ」 2007年 日本映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★★☆ 原作好きは満足の内容。ただ、もう少しデュナンとブリの関係が語られても良かったかな?
女優度数(5点満点)
★★★★☆ これは、キャラクターデザインの点数。リアル系でキリっとした女性キャラが多い。好み!

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