秀作ゾンビ映画登場!
今回紹介は、ブラックユーモア溢れるゾンビ映画
「バタリアン」です。
とある医療品倉庫に保管されていた軍の極秘タンク。中には「トライオキシン245」という薬品を浴びた死体が保存されていた。倉庫で働く従業員が誤ってタンクを開けた事からバタリアンと呼ばれる死体が町に溢れる事に!人々は、生き残る事が出来るのか?
死人が甦って人々を襲うという設定だけ見れば、いわゆる
「ゾンビ」モノに括られるだろうが、この作品に登場する生きる死人は、姿こそゾンビだが、根本的に違う。彼らは
「バタリアン」なのだ。
先ず、
知能がある。言葉を喋れるし、簡単な道具も使用できる。また、彼らはある理由で人間の
「脳」を食べる為に行動している。更に、頭を破壊しても死なない(元々死んでいるのにこの表現はおかしいが)し、切り刻んでも動いている。そして、極め付けは焼いてもその煙が死人を甦らせるガスとなる。ガスは、死人だけではなく生きた人間も
バタリアン化させる効果があるのだ。
作中では、ガスが雨と共に墓地に降り注ぎバタリアンが大量に発生していた。
この途切れる事の無い連鎖が絶望感を煽るが、登場キャラ(バタリアン含む)のコミカルさでブラックな笑いとなっている。
以下ネタバレ!
この作品のラストシーンは、最初に観た時に衝撃を受けた。事態を知った軍が全てを焼き尽くすべく戦術核を用いて町を殲滅するのだが、結局ガスが発生して、
以下同・・・というもの。
先にも述べたが、普通に見れば
救いの無い話なのだが、キャラクター、演出、音楽と、作品全体がコメディータッチの為、面白い作品に仕上がっている。
最近のリアル系ゾンビ映画はどれも似たような物語・・・というか「ゾンビ」から基本は一緒だ。そんな中、コメディー路線を貫いた今作は、評価されるべきだろう。
「竜騎士採点」(5点満点)
★★★★☆ 最初に観た印象が強過ぎる。
走るゾンビ(バタリアン)の初体験で衝撃!
「女優度数」(5点満点)
★★☆☆☆ 襲われるメンバーに何人か居るが、どの娘も時代を感じさせるコスチュームだ。そして全く統一性が無い。

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