竜騎士の映画魂

　今回は、雑誌情報より気になる作品をピックアップ。

　　

　左の作品は「ＵＮＤＥＲＷＯＲＬＤ　ラスト・セクト」右はご存知「アンダーワールド」　似てるけど、全く関係無い作品だそうです。出会い系サイトで男を漁る女吸血鬼って、ちょっと面白いけど、このパッケージはいただけないだろ。

　吸血鬼モノでもう１本。

　

　タイトル通り「ブラッドレイン」の続編。役者は代わったが、観てもいいかも。


　
　↑ナント！１・２パックが存在！微妙・・・

　
　
　タイ産エンジェル系「マッハ！エンジェル」って単純なタイトル。エンジェルは５人居るようなので、期待感は高まる！

　

　ラストはエロス！プレイメイト系作品（と思われる）ソソるジャケですなぁ。

　大体私が気になるのは、エロスかパチモンである。パチモンは、ゆる〜い感覚が好きなのだが、たまに鋭いツッコミも入れたくなる作品（っていうかタイトル）に出会う。

　それも楽しみと言えば楽しみなんですけどね・・・

　広告・宣伝に踊らされたか？
　
　今回紹介する作品は「プラネットテラー」です。
　
　軍の開発した特殊ガスにより街の住人がゾンビ化。生き残った人々は、町を脱出する為力を合わせるが・・・
　
　ストーリー自体は、何の変哲も無いゾンビ映画。
　前宣伝から、片足マシンガン女が活躍！という印象を植え付けられていたので、いざ本編を観るとやや拍子抜け。
　
　デザスタームービーのような展開で、登場人物それぞれの物語が同時進行しながら全体のストーリーが進んでゆく。それぞれのストーリーも特に変化球というわけではない。ゾンビ映画の王道だ。
　
　まぁ、作品全体がＢ級ゾンビ映画へのオマージュもしくはパロディーであるから、これはこれで良いのだが、やはり、主人公である片足マシンガン女の活躍をもっと観たい、というのが正直な感想。
　
　物語は、突然関係ない映画の予告編から始まり軽く面を喰らう。この予告編が古いＢ級作品丸出し（言ってみれば東京１２チャンネルのお昼に放映されていた作品を髣髴させる）で、フィルムの傷を再現する本格派。
　物語本編も徹頭徹尾古いフィルムの再現を目指している。
　
　その劇中劇のような予告編と、物語中突然フィルムが燃え、「１巻消失。ご迷惑をお掛けします」のアナウンスが流れるという演出をみれば、この作品の目的が自ずと判るという物だ。
　
　それが判ったとしても、あの宣伝からは期待ハズレな内容。レンタルで十分だ。
　
　「プラネットテラー」　２００７年　アメリカ映画
　
　竜騎士採点(５点満点）　★★★☆☆　マニア向け作品と言える。普通に作品として観れば、ホントに普通。ちょいグロいけど。
　
　女優度数(５点満点）　★★★★☆　主人公「片足マシンガン」の冒頭のＧＯ・ＧＯダンスは見所。濡れ場もあり。途中でフィルムが消失するけど(笑）。その他セクシーナース、性悪双子ベビーシッター等、良いキャラでルックスもイケてる娘が多数登場。

　

　これは、もう１ジャンルか！？
　
　今回紹介する作品は、ロシア製バイオハザード「バイオソルジャー」です。
　
　軍の秘密施設より謎の信号を受け、特殊部隊が派遣される。その施設ではウイルス兵器の研究が行われており、感染した隊員達は軍の規約により隔離される事に・・・
　
　さて、この作品、ＤＶＤパッケージに書かれていた「コマンドサンボ」＋「ＧＵＮ＝ＫＡＴＡ」のコピーに惹かれて、鑑賞してみたのだが、感想は・・・まぁ、微妙・・・
　
　ＧＵＮ＝ＫＡＴＡは、「リベリオン」初出の１アクションジャンル。拳銃を持ち、接近戦で打ち合いながら格闘するというモノ。カッコ良いんですよ！これプラスロシアの軍事格闘術「コマンドサンボ」なのだから、さぞかし凄いアクションなんだろうなぁ、と期待したが、ストーリーの暗さからか、垢抜けない内容。
　
　ＧＵＮ＝ＫＡＴＡも、サンボもちゃんと出てくるが、物語後半であり、更にそれぞれ独立した描写である為、何か騙された感じ。プラスじゃなくて「と」だよ。
　
　ストーリーも少し腑に落ちない。
　感染を広げない為部隊が施設に閉じ込められるわけだが、どうせ死ぬなら、と仲間同士で殺し合うって、何考えてるんだ？しかもルールありって？意味不明だよ。
　
　話自体は要するに、部隊内の愛憎劇だったわけだが、主人公は誰？生き残るヤツは、全然主人公らしくないんですけど？
　ストーリーの展開は、その辺の伏線も含め、丁寧に創られているのだが、前半と後半で趣が全く異なるので少し面を喰らう。前半の「バイオハザード」っぽい展開は、スゴク期待感を持って観れるのだが、後半のバトルロワイヤルな展開は、やはり納得出来ない。
　アクションまで引っ張り過ぎで、肝心のアクションも期待した程では無い。これは、厳しい。
　
　元祖ＧＵＮ＝ＫＡＴＡを知ってるだけに、酷評となったが、知識が無く観れば、中々良いアクション作品として観れるだろう。ただ、ストーリーの理不尽さに眼を瞑れればだが・・・
　
　「バイオソルジャー」　２００７年　ロシア映画
　
　竜騎士採点(５点満点）　★★★☆☆　かなりキャッチコピーと喰い違う内容ですが、何も考えずボケ〜っと観る分には問題無いでしょう。
　女優度数(５点満点）　★★☆☆☆　リプリー系のワイルドなキャラクターのみ登場。色気無し。

　　　

　ビキニチームって何？
　
　今回紹介は、久し振りのエンジェル系レビュー「ブラックエンジェル〜ロンドンより愛をこめて〜」です。
　
　コードネーム「ビキニチーム」なるイギリスの諜報部員が、やわやわとテロリストを懲らしめるお話。イギリスの諜報部員だけどメンバーはスウェーデンのビキニチーム・・・？

　コードネームだけど、実際コンテストが行われているので混乱しているが、そもそもビキニチームって何？物語中行われるビキニチームコンテストは何の茶番だろうか？（失笑モノで楽しいですが）
　
　まぁ、エンジェル系のお話なのですが、露出・演出共におとなしめ。
　
　ビキニチームという割にはビキニ率は低い・・・と思ったら、ビキニの上にシースルーの黒いコスチュームを身に付けていたんです！（だから基本的にビキニは付けている）このコスチュームは良いセンイッてます。
　
　身に付けているのは例によってセクシーな美女。そこそこイケてます。これでビキニ満載だったら、言う事無かったのになぁ。
　身体の方は、ダイナマイト！で見応え十分！真エンジェル系に比べると、スタイリッシュだが、露出不足。
　
　作品のサブタイトルや、オープニングから某「殺しのライセンス」作品を髣髴させるが、オープニングで身体をくねらせる美女達は見応えあり。
　
　謎の秘密兵器（ゲロを吐かせる）とかで戦うが、一応アクションもヤリます。長い脚を絡ませる男子には嬉しい関節技とか。でも、殆ど戦ってません。
　爆弾解除が主な仕事だが、全て遠隔操作。しかも衛星からのビームで起爆装置解除って緊張感無さ過ぎ。まぁ、向こうのＴＶシリーズっぽいので、この程度で良いのでしょうが・・・逆に、こういった作品がＴＶで観れるのは、羨ましい気もします。
　
　一つだけ。ＤＶＤパッケージには大爆発を背景にヘリコプターとか写っていますが、作中は、両方無し！さすがエンジェル系！
　
　「ブラックエンジェル〜ロンドンより愛をこめて〜」　２００１年　イギリス映画
　
　竜騎士採点(５点満点）　★★☆☆☆　「００７」＋「チャーリーズエンジェル」÷５位の作品。４人の美女が登場するが、キャラクター分けが成されていない為感情移入度は低い。もっと個性が欲しい。
　女優度数(５点満点）　★★★★☆　みなさん彫が深いですが、竜騎士的には好み。デフォルトコスチュームと、ワンポイントのベレー帽に１点。

　　　

　このメッセージを受け取り、生きろ。
　
　今回紹介する作品は「明日、君がいない」です。
　
　オーストラリアのハイスクールを舞台に、一人の生徒が自殺する間に起こる様々な人間模様を描いた秀作。
　
　物語はある生徒の自殺から始まる。
　
　登場人物は全て、それぞれ深刻な悩みを抱えて学生生活を送っているので、誰が自殺してもおかしくない状況だ。誰が、自殺したのか？謎のまま、物語はそれぞれのキャラクターの抱える問題を、淡々と浮き彫りにして行く。
　
　それぞれの物語はシーン的にもリンクしており、時間的統一が成されている為、観る者を無理なく惹き付ける。
　
　静かなオープニング。爽やかですらある木々の揺らめきを見ている生徒が、誰にも言えない悩みを抱え一人で生きていた。そのオープニングにかかるラストを観た時、作品の持つテーマを思い知る事になる。
　
　登場人物の抱える悩みは深刻な物で、自分ひとりで抱えるには重過ぎる物ばかり。しかし、諸事情で皆それを一人で背負い込んでいる。皆悩んでいる。それはそれで本当に深刻な物なのだが、その外で人知れず悩んでいる人が居るのだ。
　
　人は、常に多かれ少なかれ悩みを抱え生きている。自分の事で手一杯な時、あなたは他人が同じ様に悩み、生きている事に気付く事が出来るだろうか？これがズバリ、この作品のテーマだ。
　
　そして、気付いた時、あなたには何が出来るのだろうか？

　それを、考えさせてくれる。考えて生きていくんだ！視野を広く持って。
　
　「明日、君がいない」　２００６年　オーストラリア映画
　
　竜騎士採点(５点満点）　★★★★☆　久し振りのお勧め作品！黙って観る事！「マーカス」ってやつが、非常に嫌なキャラに見えるが・・・？
　
　女優度数(５点満点）　★★★☆☆　ティーンエイジャーに見えないけど、向こうの学校っぽいよ。３・４人物語りに絡む女性が登場するが、どの娘もそこそこイケてます。