バイオハザードトリロジー
完結!
さて、
「バイオハザード3」のDVDが発売され、予想通りトリロジーBOXも発売される展開なわけだが、ここでは、劇場版
「バイオハザード」の総括の様な物を述べてみたい。
先ず、ご存知のように、このシリーズは
「カプコン」が開発したサバイバルホラーゲーム
「バイオハザード」(シリーズ)の実写映画化作品である。
そもそも、ゲーム自体が映画のようなカット割で進む。というか、映画の臨場感とゲームのインタラクティブ性を融合させた作品であった。また、ゾンビとその特性(噛まれると噛まれた者もゾンビ化する等)自体映画の影響が見られる。
ゲーム原作の実写映画は、得てして
「毒にも薬にもならない」作品になりがちであるが、元の作品が映画を元に造られているのだから、親和性は高かった。ただし、ゲームが余りにも有名である為、逆に
プレッシャーは相当あったのではなかろうか?
しかし、主人公を
「アリス」というオリジナルキャラクターにし、舞台設定を借りた
外伝的ストーリーにした為、原作ファン・アクション映画ファン共に楽しめる作品となった(当然ゲームをやっていた方が楽しさは高まる)
映画
「1」はゲームの
1・2を映画化した内容(どちらかと言うと
2の雰囲気に近い)登場キャラはオリジナルながら、カット割、演出等がゲームそのもので、原作ファンは
ニヤリとする内容であった。
映画
「2」は、ラクーンシティ市街が舞台。そして、ゲームでの重要キャラの一人
「ジル・ヴァレンタイン」が登場する事もあり、ゲームの
「3 ラストエスケープ」を映画化した内容。
「カルロス」を始めとする傭兵部隊の登場が、ゲームをやり込んだ人には堪らない演出だ。
ゲームは「3」をもって
「ラクーンシティ」を舞台にした物語が完結する。それに伴い、映画「3」もラクーンシティを離れ、
全世界を巻き込んだ世界観の中で物語が進んでいく。
もはや、主人公アリスの成長は止められず、敵も彼女に見合った桁外れな強さを持つに至る。こうなると、
ドラゴンボールの世界である・・・
この超能力バトルはゲームの範疇を超える為、ゲームファンとしては些か
違和感を感じるかもしれない。
しかし、ゲームとのリンクは施されており、クレアが向かうアラスカは、ゲーム
「コードベロニカ」の舞台であるし、宿敵である
「タイラント」の登場もある。アリスを軸とした外伝として観れば、中々良く出来たシリーズだ。
サブキャラとして登場するゲーム版のキャラも、キャスト的に問題は無く(
シエンナ・ギロリーはハマり過ぎ!)、それらのキャラを主役に据えたスピンオフ作品等、面白いのではなかろうか?個人的には
「レオン・S・ケネディ」の登場を望む!(キャスティングが難しいか?)
家庭用ゲーム機はグラフィック描画能力が驚異的に向上しており、演出・デモムービーは、映画と遜色ない所まで来ている。メディアの垣根が取り払われようとしているわけだ。インタラクティブ性で劣る映画に、ゲームを超える要素はあるのだろうか?役者の魅力は、CGキャラに劣らない、と信じたい。
「バイオハザード」(シリーズ)
竜騎士総合評価(5点満点)
★★★☆☆ ゲーム好きであればある程、物語後半の展開は馴染めなくなるだろう。ギミックは踏襲されているだけに、余計に
歯痒く感じる。
女優度数(5点満点)
★★★★☆ 主演の
「ミラ・ジョヴォビッチ」は勿論、ジル役
「シエンナ・ギロリー」、クレア役
「アリ・ラーター」と、女優指数は高い。

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