暗黒からのオムニバスストーリー
今回紹介する作品は、3つのオムニバスストーリーで恐怖を綴る
「フロム・ザ・ダークサイド 3つの闇の物語」です。
日本における
「世にも奇妙な物語」(これも、海外のドラマの影響ですが)のような作品。個人的な感想だが、こういったホラー系のオムニバス物は、好きなジャンルだ。マンガ
「アウターゾーン」や、先に述べた「世にも奇妙な物語」で、この手のジャンルに火が付いたのだ。
先に述べると、作品自体が古い事もあり、3作品ともとりわけ面白いわけではない。
ストーリーテラーは、魔女(?)に捕まった子供。自分が料理されるまでの時間稼ぎとして、魔女に3つの物語を聞かせる、という設定。日本の昔話にこんなのなかっただろうか?
それぞれのあらすじは・・・
「運命249」 大学の推薦枠を奪われた「ベリンガム」が古代のミイラを使い、自分を陥れた友人達に復讐してゆく・・・
この作品は、他の同じような物語と少しオチが違う点が面白い。ホラー系作品では、こういったお話の場合、得てして悪さをした者が悲惨な最期を遂げるが、これは逆。ま、主人公はある意味被害者だったので良いのだろうか?関係ないが、若い
「クリスチャン・スレーター」が出演してます。
「地獄から来た猫」 大きな屋敷に住む老人が、3人の身内を殺した黒猫を殺すよう、殺し屋を雇うが・・・
タイトル通りの内容。製薬会社にモルモットにされた猫の復讐を遂げる為、件の黒猫が館にやってきたわけだ。取立て裏があるわけでもなく、実にストレートな内容。
「恋人達の誓い」 ガーゴイル(彫像のような怪物)の殺人現場を見た芸術家は、ガーゴイルの事を一生他言しない事を約束に命を救われる。その後、とある女性と出会い、幸せを掴むが・・・
みえみえの設定と演出。鶴の恩返し(恩は売ってないが)か?人間の意志なんて脆くて、約束なんてその場凌ぎである事がよ〜くわかる。しかし・・・秘密がバレたと同時に一生が終わるのであれば、秘密を守った事になるのではなかろうか?死ぬとき位、スッキリして死にたいものだ。
「フロム・ザ・ダークサイド 3つの闇の物語」 1990年 アメリカ映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★☆☆ ありきたりなお話と、しょぼい特撮(かなり頑張っているが)であるが、味がある。
女優度数(5点満点)
★★☆☆☆ 一番見栄えが良いのがストーリーテラーの少年を捕まえた魔女。「恋人達の誓い」に出演していた女優さんは
「コマンドー」に出ていたかな?

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