今回紹介は「筒井康隆」原作の
「パプリカ」です。
他人の夢を共有出来る装置「DCミニ」が何者かに奪われた。それによる人を操るテロが発生。装置の研究者の一人で、セラピストンの「千葉 敦子」は、夢探偵「パプリカ」として、テロリストの悪夢の中に入り込むが・・・?
夢探偵・・・要するに、夢の中でセラピーを施す、主人公のもう一人の人格なのである。
作品のテーマは夢と現実を行き来しつつ、人間の本質を浮き彫りにする事なのだが、この感覚、
サイバーパンクとリンクするテーマ・・・というか、正にサイバーパンクそのものであり、それだけで私は期待していました。キャラクターも、私好みのリアル路線だし。
感想は
「面白い」だが、サイバーパンクが好きな事が条件、という注釈突きですかね?もしくは
「大友 克洋」の
「AKIRA」が好きかどうか?ですね。
そう、私だけかもしれないが、観ている間、全体の雰囲気が「AKIRA」に似てるなぁという感覚が、ず〜っと付き纏っていました。
キャラクターのリアルさがと、破壊を基本とした夢の描写がそう感じさせるのかもしれません。それと、「粉川」という刑事が、AKIRAの
「大佐」に見えて仕方なかった。役所が似た感じだし・・・
女の娘が主人公という事で、AKIRAよりは、観やすいと思うが、基本設定は説明が必要で、キャラクターだけで観ると、少し苦しいかも?
しかし、以前紹介した
「時をかける少女」といい「筒井 康隆」原作のアニメーションの出来が良い。
原作が面白いのは当然として、それをアニメにしようとする考えが素晴らしい。
まだまだアニメ化に向いている原作は埋もれているんだろうなぁ・・・
「パプリカ」 2006年 日本映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★★☆ 最近のアニメーションの勢いが感じられる良作です。所々に入る”クスリ”と笑わせる演出も良い物です。
女優度数(5点満点)
★★★★☆ 「安藤 雅司」氏のキャラクターデザイン。艶っぽいキャラで、好みです!

↑こちら原作小説です

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