これぞ、正しい
CGの使い方!
今回紹介する作品は、その、日本漫画的
はっちゃけた内容と爆笑キャラクターでヒットした
「少林サッカー」です。
日夜、少林拳の普及に努める「シン」(チャウ・シンチー)は、ふとした事から少林拳でサッカーをする事に。メンバーは、同期に修行した兄弟子、弟弟子。
それぞれのはっちゃけた技を使い、次々と勝ち進む少林チーム。そして、彼等の前に最強のチャンピオン「デビルチーム」が立ちふさがる。彼等はデビルを倒し、少林拳を広める事が出来るか?
と、こう記すと、スポーツもののようですが、その正体はホロリ、
ラブストーリーなんです。
主人公「シン」と、饅頭屋の娘「ムイ」の淡い恋模様が中核にあるのです。
シンがムイの想いを無碍にした後、ムイの饅頭が涙で塩辛くなる・・・なんていう演出は、アジア的で好きですね。
そんな映画的演出の他に、日本の漫画的演出がCGを駆使して描かれており、日本で受けない筈はありません!
多くは、メインである試合シーンで使われている(シュートしたボールが
炎に包まれたり、選手から炎の
オーラが出たり)が、こんな演出、日本以外で理解されるのだろうか?逆に、日本に生まれて良かった!
近年の映画はCG演出だらけだが、リアルなものを求めるには、限界がある。しかし、こうした漫画的演出ならば、映画としての
娯楽性が出てくるのではなかろうか?
演出面だけで、かなり面白い作品なのだが、なんと言っても登場キャラクターが抜群に面白い。少林チームは勿論、街中で突然ダンスが始まる切っ掛けを作る少年(?)役の人が最高!ちなみにその人、オーディションで選ばれたとか?確か、同じくチャウ・シンチー主演の
「カンフーハッスル」にも出演してました。
主役から、脇役、敵役に至るまで、全てのキャラが、良い味出しまくり!近年稀に見る大ヒットコメディーだ。
ただ、前半の耐えるシーンは、如何にもアジア的。この演出が駄目な人も居るかも?
ちなみにこの作品は、私が初めて映画館で
2回(お金を払って)観た作品である。
「少林サッカー」 2001年 香港映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★★★ コメディーとして、ラブストーリーとして、面白い作品です!
女優度数(5点満点)
★★★☆☆ 女優は少ない。ヒロイン「ムイ」(ヴィッキー・チャオ)は可愛いが、殆どのシーンで不細工メイクなので、こんな感じだ)

1