記念すべき1回目のお題は、ジョン・カーペンター監督のSFサスペンス(と、でも言えば良いのかな?)
「ゼイリブ」です。この作品は、何回もTVで放送されているので、ご存知の方も多いでしょう。
不況時代のアメリカが舞台。職を求めて街にやってきた男「ネイダ」が、ひょんな事から1つのサングラスを手にする。それは、普通のサングラスではなかった。それを掛けると、見慣れた日常が豹変する。そこに見えるのは、異星人が紛れ込み、人々を堕落させていると、いう現実だった。「ネイダ」は、サングラスを造ったレジスタンスのメンバーと共に、異星人の企みを阻止しようとする。
大体こんな感じのストーリーです。では、この作品の何所が好きなのか?ネタばらしになるが、最後に主人公は死にます。ここが良い。安易にハッピーエンドでは無い所が良いのである。次に音楽。監督自ら手掛ける音楽は、妙なまったり感があり、作品の雰囲気にベストマッチしています。演出もなかなかである。サングラスを掛けると、画面がモノクロになったり、異星人の造型も、ゾンビっぽくて私好みだった。
そして!何といっても主人公「ネイダ」と、友人の「フランク」の、延々と続く路上格闘!ヘッドロックに、バックドロップ、果ては凶器攻撃と、今話題のエンターテインメントプロレス”WWE”を、髣髴させます!(それもその筈、「ネイダ」役の”ロディー・パイパー”は、かつてプロレスラーだったのですから・・・)この格闘の演出は、”ロディー・パイパー”だから、の物だと思うが、漢を感じさせる演出で、私は好きだ。
そもそも、異星人が、知らない内に自分達の生活を脅かしていると、いう設定は、基本ではあるが、やはり面白いと思う。信じていた世界は、実は造り物であった。では、何が真実なのか?その1つの答えを主人公が示していく。いやー、面白いと思いませんか?かなり入れ込んでいますが、作品的にはB級扱いの様です。(悲しい・・・)観ていない人は、是非とも観るべし!
因みに、私はこの他の”カーペンター”作品も大好きだ。というか、好きな作品の監督を見てみたら、”カーペンター”の作品ばかりだったと、いった感じである。いわゆる、波長が合っているのだろう。みなさんは、そんな監督がいるだろうか?
「ゼイリブ」 1988年 アメリカ映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★★☆ カーペンター作品が好きならば迷わず観るべし!
女優度数(5点満点)
★★☆☆☆ 総じて女優は少ない。ヒロイン「メグ・フォスター」は、ちょっとケバい感じ。

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