2005/4/28

本編12  昼メロ虎ヒミ

シリアスはどうも苦手らしいと最近思うようになりました。
そもそも得意なものがあるのだろうかという疑問はさておき、シリアスを書くと鬱々とした気分になってしまうんです。
読むのは大丈夫なんですけどね。


その数日後、ヒミコはとあるチャリティーパーティーで演奏をしています。
かなり大規模なもので国内外からの貴賓が集っているものです。
出席者はみな音楽に聞きほれ、ヒミコの演奏と美しさへの賛辞がときおりさざめきのように起こる以外、会場は静かです。
精魂込めて演奏しながらヒミコはふと、何かに導かれるように視線を泳がせ、そしてそこに信じられない人物の姿を見ました。
片時も忘れたことがないその姿・・・・・!
ヒミコはだらりとヴァイオリンを下ろしました。
聴衆の間にざわめきが広がっていきます。しかしもはやヒミコは今いる場所も何をしている最中だったかも心にありません。呟きが唇から漏れます。
”・・・トラ・・・ちゃん・・・!!”
人々の間でその姿はひときわ精彩を放っていました。上等なスーツを身に付け手にはグラスを持って少し離れた場所に立っていたその人物は、まさに虎王に見えました。しかし束の間ヒミコとしっかりと視線を合わせたかと思うと、直ぐについっと後を向いて去っていこうとしました。
”待って!!”
ヒミコは叫んで追いかけます。慌てて駆け寄った主催者にヴァイオリンを押し付け、いまや騒然となった人込みを掻き分け、虎王を探します。
しかしもはやその姿はどこにもありませんでした。


だんだんあらすじっぽくなくなってくのは何故何故何故〜

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2005/4/24

本編11!久し振りー!!それより更新はー?  昼メロ虎ヒミ

もう直ぐ最後に小説アップしてから2ヶ月だよー!
来てくださってる方ごめんなさい。

どうも最近書く気力がなくなってきて。スランプ?
というか何から書けばいいのか分からない。シーンシーンの単品は頭に浮かんでくるんだけど。
それが主にワタヒミシーンだったりワタ虎シーンだったり。ワタルばっか。
実はトラよりワタル好きだったのかなあ・・・私?
でも誕生日には特に何もしなそう。
ごめんワタル。ここは初めから虎王誕生日以外どうでもいいサイトだったのだよ。

というわけでせめても昼メロの続きを久々に。それも3ヶ月前だから忘れてるなあ・・・・

 前回から更に数年後・・・・
 ワタルとヒミコは結局虎王が死んだことを受け入れざるを得なくなって、結婚しています。(トラヒミスト激怒!!(笑)・・・ おっと懐かしいなこれ)
 二人の間には2歳の男の子がいて、タケルと名付けられています。勿論(?)ワタル似です。
 ヒミカはワタルのことを気に入ってて、”オヨメさんにして!”とか”おムコさんになって!”とか(笑)よく言ってたので、二人が結婚したときはかなり機嫌を損ねて、何日も口を聞かなかったものですが、タケルが生まれてからは弟をとても可愛がるようになっています。ワタルは貿易会社を経営し、ヒミコはヴァイオリニストとして国内外で公演を行うようになっており、幸せで満足した生活を送っています。
 しかしふとした拍子にときおりヒミコの瞳をよぎる哀しみにワタルは気付いており、そんなときはワタル自身も炎のような激しさで戦場を駆け抜けた懐かしい友の面影を心に思い描くのでした。

 ところでヒミカはかなり気の強い女の子で、よく近所の男の子と喧嘩して帰ってくるのが困りの種でした。金髪碧眼で目立つ上にメチャクチャ可愛いから男の子にちょっかいをよくかけられるんだけど、黙って苛められる性格じゃないから2倍にも3倍にもして返してしまうんですねーー
 あ、ちなみにヒミカは金髪碧眼だけど顔はヒミコ似と言うことでお願いします。って前書いたっけかな。

 ある日ヒミカが帰ってきたときの様子が少し変でした。服が汚れたりかぎ裂きを作っているのはいつものことなんだけど、手に一輪の花を持ち、どことなく考え込むような様子でした。
 ちょうどヒミコが外出しており、ワタルがヒミカを迎えたのですが、ヒミカに何があったのか聞きました。
 ヒミカはワタルを見上げました。少女の青い瞳にひたと見つめられると、ワタルは虎王を思い出さずにはいられませんでした。
 ”虎王はいなくなったわけじゃない”
 ワタルは急に思いました。
 ”虎王はいつでも、心の中にいる。僕の心の中に、ヒミコの心の中に”
 確かにその通りでした。
 互いに心から愛し合い、満ち足りた生活を送っていても二人の心の中から虎王の存在が消えたことはありませんでした。
 ワタルにとって虎王との友情は純粋で強固で特別なものでした。日常を離れたところで共に命を懸けたという間柄だったからこそ、結べた絆。それが”戦友”というものであり、それはおそらく死地を経験した者達にしか本当の意味では理解できないものなのです。
 そしてヒミコにとっては初めて心から愛した人。
 二人とも口には出さずともヒミカの金の髪に虎王を思い出し、また森羅の中に虎王の気配を見出していたのでした。そしてそれが、同じ大切な人を失ったという共通の痛みが、ワタルとヒミコの絆を強めていたのも、また事実なのでした。二人の間の愛情は紛れもない真実のものであったのですが。
 
「父様は、初めからあたしの父様ではなかったのよね?」
 ヒミカはこの頃ようやくワタルを”父様”と呼ぶようになっていました。ワタルは一瞬言葉に詰まりましたが、ヒミカから目を逸らさずにはっきりと答えました。
「ああ、違う。ヒミカはヒミコと、僕の大切なトモダチの間に出来た、大切な子なんだ」
「あたしの本当の父様は、あたしみたいにきんいろの髪と青い目だったの?」
「・・・ああ」
 ヒミカは黙り込みました。
「でも、どうしてそんなことを聞くんだ?誰かに何か言われたのか?」
「ううん。きんいろの髪のお兄ちゃんがこのお花をくれたの」
「え!?」
「あたしと同じ色の髪の人を見たの初めてだったから、それであたしの本当の父様はどんな人だったんだろうと思ったの」
「ヒミカ、その人はヒミカに何か言ってた?どんな見た目だった?」
「んー、あたしに”女は丈夫なのが一番だ”って言って頭を撫でてくれて、このお花くれてから直ぐ行っちゃった。かっこよかったけど、父様の方がずっとかっこいいと思うな!」
ヒミカはそう言って極上の笑顔を見せると、ワタルの首に両腕を回しました。



あれれ、なんだか妙に力入れて書いてしまいました。そのせいで思ったシーンまで辿り着けなかった。なんか語ってるしw
でも気楽に楽しかった♪ちょっとリハビリかな。でもこれから本格的に泥・・・
ヒミカはファザコンですな。ワタルが父親だったら女の子はみんなファザコンになりますよ、当然ですよ!!
虎王が父親だったら・・・・あまり想像できないなあ。虎王が幸せな家庭持ってるところは。


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2005/2/14

更新はします  昼メロ虎ヒミ

今日中にします。
一応1周年なので。でもそれらしきことは何もしませんが・・・・


一度ヒミカを家へつれて帰ったワタルは、ヒミコを探しに出かけます。
必死であちこち探し回ったけれど見つからず、仕方なく戻ってきたワタルは、念のため神部邸の跡地内をもう一度見て廻ります。
邸宅の跡地は広大で、一回り歩くだけにもかなり時間が掛かります。ワタルが小さな家を建てたのは、そのほんの一角に過ぎません。
やがて、焼けこげて倒れている柱の一本に、放心したような表情で座っているヒミコを見つけます。
ヒミコはワタルが近づいていっても何の反応も示しません。
肩に手を掛けると、その体は冷え切っていました。
「ヒミコ、もう、帰ろう。」
突然、ヒミコは激しい口調で
「トラちゃんは死んでなんかいない!誰がなんと言ったってあたしは信じない!」
「うん、そうだね・・・」
無理に否定するでもなく優しい口調でワタルは言い、ヒミコの手を取ります。
「行こう、手がこんなに冷たいよ。」
ヒミコはワタルを見上げます。ワタルの表情はあくまでも穏やかです。瞳の中には悲しみが溢れています。
この人も自分と同じように悲しいのだと、ヒミコは思います。
挫けそうになる気持ちを支え続けてきてくれたワタルの優しさが、このとき胸に染み通るように感じられて、手を引かれたとき、そのままワタルの胸に倒れこんでいました。
「ヒミコ・・・・」
少しうろたえたワタルですが、ヒミコが静かに泣いているのに気が付いて、黙ってヒミコの頭を撫でます。
夜の帳が二人を包んでいきます。
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2005/2/6

本編10  昼メロ虎ヒミ

またまた間あいちゃいました。明後日に書くかもとか書いといて大嘘つきでごめんなさい。
2月は私ちと忙しいかもしれないです・・・
でもでも、そろそろ開設して1周年なんですよねー!!こんなに続くとは、正直思ってなかったです。せいぜい夏ぐらいまでしかネタがもたんだろと予測してたのになあ。あ、でも書くのが遅いせいもあるか。
こんな初心者の、しかもたまにしか更新しないサイトに来てくださってる方、本当にありがとうございます。
3月1日にどうしても「時間の記憶」を終わらせたい気が最近ムラムラとしてきました。今年を逃した場合来年の3月1日にアップになるので、そんなに引き伸ばすのは自分が耐えられない!!
死ぬ気で書こうかな(いや何もそこまで)
でも終わらないかもしれないです。

さて、続き

ワタルはヒミコに戦地での虎王とのことを話します。
「そうですか・・・でも、信じてます!きっと生きているって、戻ってきてくれるって!」
「僕も、そう信じてます!」
ヒミコは目を潤ませ、悲しみに耐えるような表情でワタルを見上げます。その清純な美しさにワタルは思わず見とれてしまいます。
焼け跡の中で見詰め合う二人は、なかなかいいムードです。見詰め合うシーンばっかじゃないかって?だって昼メロだもん!いいのいいの!!(←これから全部これでごまかすつもりらしいw)

ところで神部邸は空襲で大部分が焼け落ちており、ヒミコはそこに掘っ立て小屋みたいなのを建てて住んでいます。
翔龍子様はどうなったかというと、空襲の前に病気でお亡くなりに・・・うわー!!ごめんなさいー!!
亡くなるシーンすら書かずにひどい扱いだぜそりゃー!!
でもでも話の展開上仕方ないんですう・・・そして亡くなるシーンまで書く気力がないんですう・・・
ええ、それでですね、忍部家は空襲の被害を免れていて、帰ってこいと言われているのですが、ヒミコは虎王が帰ってくるのを信じて健気に待ち続けています。そんなヒミコの心の支えは娘のヒミカでした。そしてまた、忠実な家臣武宝もヒミコを助け続けていました。

ワタルはそんなヒミコを放っておけず、一緒に住むことになります。
いかにも狙ったような展開だなー(笑)
元々要領のいいワタルは闇市で上手に稼ぎ、1年後には小さな家を焼け跡に建てています。
でもって生活を共にするうちに、逆境のなかでも明るさを失わわず、また母親になって、しっとりとした美しさを備えたヒミコにワタルは惹かれていきます。ヒミコもまたワタルの明るさ、温かさ、優しさ、内に秘めた強さに徐々に惹かれていきます。
しかしそれでも、二人とも虎王が生きていると信じ、密かな想いを封印し続けます・・ってまたこのパターンかい!そーさだって昼メ(以下略)

しかしある日のこと。
ヒミコとヒミカと3人で連れ立ってワタルは縁日へ出かけます。
そこへ声を掛けてきた男がいました。
「戦部上等兵、お久しぶりですね!」
「君は・・・!無事だったんだね、よかった。」
男はワタルの部隊にいた戦友でした。あるとき敵の捕虜となってから、消息が知れてなかったのです。
男はヒミコたちを見てニヤニヤとワタルの肩に腕を回し、ちょっと離れたところへ連れて行きます。
「いやあ、君もやるもんだな。実に美しい細君じゃないか!!それに可愛い娘さんだ!」
「ち、違うよ!彼女たちは虎王の・・」
「神部少尉の?・・・そうか・・・」
男は急に深刻な様子で
「神部少尉は本当に残念だったな。でも、死んだ人間はもう帰ってこないんだし、遠慮せずに結婚してしまった方がいいんじゃないか?」
「虎王は、死んでなんかいない!」
ワタルの激しい口調に男は一瞬あっけにとられたような顔をしました。
「僕は・・・信じてるんだ・・・!!」
「・・・実は、捕虜になっている間に噂を耳にしたんだ。回収した日本兵の死体の中に、金髪の少年がいたって。珍しいから大分話題になっていたよ。言いたくはないが・・・神部少尉は死んだんだよ!」
「う、嘘だ!」
「嘘!!」
振り向くと、ヒミコが両手で口を押さえて立っていました。
「ヒミコ!待って!」
ワタルはヒミコの腕を掴みますが、振り払われます。
「やだ!離して!」
駆け去るヒミコ。ワタルは後を追おうとしますが、ヒミカを置いていくわけにもいかなく後姿を見送ります。


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2005/1/22

本編9  昼メロ虎ヒミ

帰ってきてエアコンのスイッチを入れようとしたら落としてしまって、壊れました。完璧に。
うんともすんとも言わない。
がーん。この寒いのに。
部屋の熱源はそのほかに座布団サイズのホットカーッぺとだけ。
寒いよー寒いよー
明日電器屋行ってこよ・・・・
寝て起きて、もう一度いじったら直ってないかしら。
それとも思い切ってもう一度落としてみるってのは、どう?

手が寒いので、ドライブ用の白手袋の指先だけちょん切って室内用にしてます。
ちょっとラビみたいーうふふ。と、喜んでたのは初めのうちのこと。
だんだん薄汚れてきた・・・(洗え!)
ラビ、汚れないのか君の手袋は!?
毎日洗ってるのか!?漂白してるのか!?
それとも未来の特殊繊維とか?


さて、ここでいきなり数年の年月が流れます。
終戦後の東京。
焼け跡を一人の復員兵が歩いてます。
汚れた軍服に身を包み、くたびれた帽子をかぶり、にもかかわらずその足取りは軽快で、眼差しは穏やかながら決して挫けぬ強い意思と、希望を秘めています。
そう、復員兵はワタルです。
手にした紙に何度も目をやりながら、きょろきょろと辺りを見回しています。
そこへ3歳くらいの女の子が駆けて来て、まともに足にぶつかって転びます。
「ご、ごめん!大丈夫?」
自分が悪いわけでもないのに謝って女の子を助け起したワタルは、ハッとします。
女の子の金の髪、青い瞳。
それが戦友、虎王を思い出させたからです。
女の子はワタルを見て嬉しそうに笑います。
「お兄ちゃん、かっこいい。あたしのお婿さんになって?」
「え?」
さすがに守備範囲じゃないと思ってワタルがオタオタしていると、そこへ女性がやってきて呼びかけます。
「ヒミカ!!」
「お母様!」
ワタルが目を上げると、そこにはヒミコが立っています。
ヒミコの服装は定番で、モンペに白ブラウス。髪型は三つ編みを頭にグルグルと巻きつけるという、あれです。
「すみません、この子がご迷惑をおかけしましたか?」
そう言ってヒミカを抱き取ったヒミコは、ワタルの顔を見て一瞬?という
表情をします。
「・・・・どこかで、お会いしましたか?」
ここでナレーションが入ります。

――この人だ!ワタルは思った。ついに見つけた!この人が虎王の愛した人なのだ!

「はい、一度。・・・・探しましたよ。忍部、ヒミコさんですね。」
「・・・あなたは?」

見詰め合う二人。流れる音楽。そしてナレーション。

――旅路の果てにめぐり合った二人。このとき運命の歯車が再び、音もなく廻り始めたのであった!!



まだ続くのかあ、長すぎ・・・なんかいい加減終わらせたくなってきた
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