うちの叔父さん…。
今年92歳になったんだけんど…。
北方領土最北端の島、占守島(しむしゅとう)の部隊に居ました。
こっちに居た時、叔母さんが豆腐屋をやっていたので『炊事班』に組み込まれたらしい。
『炊事班』は各小隊より一人づつ選ばれ、部隊の食事を作るシステムで重機関銃担当の叔父さんは幸運な事にその『炊事班』に編入されたのだ。
でも…本人は運送業をやっていたので、豆腐やコンニャクなど作ったことが無い…。
仕方なく『炊事班』で豆腐、コンニャク作りに初トライ!何度も失敗したが失敗作はコッソリ捨てて、適当に材料を多目に入れて作ったものが好評で(実は硬くて硬くて大失敗作)みんな口々に『やはり手作りは売っているものとは違う!』と勘違いしてくれたそうです。
他の兵隊さんは毎日酷寒の島で訓練や戦闘をして体重がどんどん落ちて行くなか…。
叔父さんは軍隊に入って暖かい厨房で働き、どんどん太って行ったそうな…。
続く…

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