先週、一人のエンジェルスO.Bがグランドを訪ねてきました。
高校3年生になるY君だ。6年生の時には全国大会へも出蔵した。
普段は寡黙な彼だが、大学進学が決まって、その報告に来てくれたのだ。
自分たちの担当だった山藤コーチにも、その報告をしたかったようだが、あいにくその日は山藤コーチが不在。残念そうだった。県立医療大学へ決まったそうだ。
「今日は、午前中あいていますから練習の手伝いをしますよ。」そう言って子供達相手にノックをしてくれた。
指導者冥利につきるというのか、一番うれしいときである。もちろん野球もうまくなって欲しいと思って指導しているが、それと同時に立派な人間になって欲しいと思っている。
昔お世話になったコーチに、自分の進路をきちんと報告に来る。出来そうだが、なかなか出来ることではない。
本当に、うれしかった。
そして、昨日、試合に向かう6年生の見送りに、朝早くグランドまで足を運んでくれた4年生K君のお父さん。
みんな寒いだろうからとポットに温かい「ミルクコーヒー」を入れて持参し、6年生に飲ませてくれた。本当に頭の下がる思いだ。
そのK君のお父さんは、水戸商野球部O.B。先頃亡くなられた橋本寛先生の教え子だ。
橋本先生の墓前にいって「あなたの指導した選手が、こんな立派な大人になっていますよ。」そう報告したいような気持ちである。
現役で野球が出来るのは、ある時まで・・・・その後は社会人として生きていかなければならない。そのとき、人間としてどう生きていくか?それが大切なことだと思う。
強い負けないチームを作るのも立派な指導者である。しかし、それ以上に大切なことは、立派な社会人となれるように指導できる指導者が、必要なのかもしれない。

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