本年一年間、皆様には、いろいろお世話になりありがとうございました。
一月末の、選抜甲子園選考会で、エンジェルスOBが在籍する高校が選考され、さい先良いスタートを切ったと思ったシーズン開始でした。
早いところでは大会の予定も入り、期待をしていたシーズン入りでしたが、3月11日の大震災・・・
正直、心が折れそうでした。その上、原発事故。練習を再開して良いかどうかさえ迷いました。
そのような中で、選抜甲子園の開催が決まり、子供達とテレビ観戦し応援できたこと。一度は中止と決めた6年生の送別会も、ご父兄の皆さんの熱き希望で、無事、6年生を送り出した頃には、練習を再開する勇気もわいてきました。
その一方で、この震災で、自分に何が出来るだろうと必死に考えました。
津波ですべてを流されてしまった方々が、ハンコもながされ困っているというニュースを知って、早速、被災地へ行くことを思いつきました。
5月から6月にかけて、都合6回、石巻市に行きました。避難所を回り、無料でハンコを彫ること600人。皆さんが喜んで下さることだけが、自分の励みでした。
ボランティアをされる人がよく言う言葉ですが「被災者の方々を元気付けてあげたい。勇気付けてあげたい。」そういう言葉ですが、結局は、被災者の方々から勇気や元気をもらっている・・・ それが現実でした。
石巻から帰ってくると、またすぐに行きたくなる。仕事をやりくりして、出かけていく。その繰り返しでした。その間、友人から「往復の運転だって大変だろう。運転ぐらいしかできないけれど、一緒に行くよ。」と、一緒に行ってくれた友人などもおりました。
被災地で、感じたこと。
この先、早ければ10年後、遅くても20年後ぐらいに、東北から偉大な人間が出てくる!そう確信しました。
自衛隊の人や、他県から応援にきた警察官の方々が任務を終えて帰るとき、地元の子供達が一列に並んで、深々と頭を下げている姿を見たとき「この子達は今、辛い思いをしているけど、きっと大切なことを学んでいる。経験をしたくても出来ない事を学んでいる。」そう思いました。
誰かにやらされているわけでない、心から自衛官の方々や警察の方々に感謝に気持ちを抱き、深々と頭を下げているその姿を見るたびに、この中から、絶対に日本の将来を背負って立つ、すばらしい人間が出てくる! そう思えて仕方ありませんでした。
エンジェルスの子供達も、着実に野球がうまくなり、人間的にも成長して、各地の大会で成績を残すことが出来ました。
ご父兄や、スタッフのご苦労のおかげです。本当にありがとうございました。
2011年は、忘れられない年となりそうです。
来年も、がんばります。
引き続き、ご支援・ご声援 よろしくお願い致します。

7