早いもので、今日は大晦日。
何とか今年一年、乗り切ることが出来ました。
さて、今日は、やんちゃ坊主のお話です。
今年の6年生チームは、力はあるのになかなか結果が出せないチームでした。
まじめな性格というのか、おとなしいというのか、闘志が全面に出せない子供達でした。
「もう、ちょっとやんちゃになってくれないかな?」いつもそう思っていました。
何年か前、全国大会に出場したチームが「やんちゃ」揃いでした。
やんちゃ坊主というのは、ここ一番の時に強いんです。
絶好のチャンスが回って来たとき
「打てるかな? 打てなかったらどうしよう・・・」そう思う選手と
「いいところに回ってきたな。絶対決めてやる!」 そう思って打席に立つ選手とでは、大きな違いがあります。
前者は、まじめ人間タイプ。後者は、やんちゃ坊主タイプです。
どちらかというと、長男坊は「まじめタイプ」 次男坊・三男坊は「やんちゃタイプ」が多いようです。
さて、最近、エンジェルスに「やんちゃ坊主」がコンビで入ってきました。
どちらも、お兄ちゃんが6年生にいるので、グランドにはいつも来ていました。
顔を見れば「いつから来るんだ? 早くエンジェルスに入れよ。」みんなからそういわれていました。
お兄ちゃんが練習している脇で、いつもやんちゃの限りを尽くしているコンビでした。
お兄ちゃんが読売大会で優勝して、その夜の祝勝会で、何かを感じたんでしょう。二人して入団宣言をしました。
そして、練習に来るようになりました。
私は、やんちゃ坊主が大好きです。ここ一番の時に、力を発揮するのは「やんちゃ坊主」だからです。
そのコンビの片方、H君の弟です。
グランドで私を見つけると、駆け寄ってきて私の前で「直立不動」帽子を取って大きな声で「おはようございま〜す。」と、深々と頭を下げます。
これには、正直、びっくりしました。
彼の、そのような姿を見たことがないからです。
グランドに遊びに来ていたときは、私を見ても挨拶なんてしない子でしたから。
あのような挨拶を、誰が教えたんでしょうか?
ご両親なのかな?それともお兄ちゃんなのかな? それとも、自分で何かを感じてやっているのかな? 本当のところは解りません。
エンジェルスの総監督は、挨拶に対してうるさいから・・・ そのようなことを聞いていたのかも知れません。
もちろん、ほか子達も、私にきちんと挨拶してくれます。でも、あそこまで気持ちよい挨拶する子(出来る子?)は、今までおりませんでした。
いつも野球談義をしている、元少年野球の監督さんに、そのお話をしたら、こうおっしゃっていました。
「やんちゃ坊主って、切り替えが早いんですよ。自分で、こうやらなくちゃ・・・と思えば、徹底的にやる。そこが、やんちゃ坊主のいい所なんですよ。」
なるほど・・・
指導者の中には、やんちゃ坊主を「いい子にしよう」とする指導者が多いと思います。
小さくまとめてしまう、指導者の言うことを聞く、聞き分けのいい子にしようとする。
でも、やんちゃ坊主は、やんちゃのままでいい。やんちゃな心を持ったまま、大きく育ててあげたい。そう思った、H君弟でした。何か、大物になる予感がします。
最後に、一年間、ご支援・ご声援 ありがとうございました。
来年も、よろしくお願い致します。

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