2010/11/9
甲子園で春夏連覇した興南高校の監督さん
我喜屋優(興南高校硬式野球部監督)さんのお話しより
興南高校に来た3年前、
最初はアパート住まいをしていたんです。
でも子供たちの心が見えない。
近寄らないと見えない。
それで寮に移り住み、24時間一緒に生活しているうちに、
だいたい分かってきたんです。
このままこの子たちを世の中に出してもダメだと。
26年間、甲子園に出ていない理由もよく分かった。
だって、寝ないんだもん。起きないんだもん。
食べないんだもん(笑)。うまくなるわけがない。
そこでまず24四時間を徹底的に見直し、
1日の出発点を朝六時にセットしました。
起床したら、15分間で洗顔、歯磨き、トイレを済ませて
駐車場に集合。その後、15分間散歩をさせるんですが、
この散歩がうちの特徴なんです。
集団では歩かせない。
「読んで字の如く、“散って歩け”」と。
方角はどこでもいい。
その代わり、五感全部を働かせて、
見て、聞いて、嗅いで、何かを感じて戻ってこい。
そしてそれを通じて感じたことを
一分間でスピーチさせるわけです。
これを徹底して繰り返しているうち、
全員が自分の考えをはっきり話せるようになりました。
もう、沖縄の子は絶対喋りません(笑)。
だから新聞を読ませ、アナウンサーの喋り方を学ばせ、
表現力を徹底的に鍛えていった。
するとだんだんできるようになってくる。
同じ道を歩いても、捉え方が全く違ってくる。
同じ桜の花を見ても、枝を見ても、
何かを感じることができる。
これが野球には大事なんです。
感じる、気づく、ということは、
試合における、零コンマ何秒の世界を
直感で掴むことができるということです。
多くを語らずとも、生きた会話ができるようになる。
第六感というやつですね。
我々は五感を絶えず活性化しているから、
第六感が働くのは当たり前なんですよ。
そういう訓練をしたおかげで
「反応野球」ができるようになった
自ら何かを感じることが大切なんですね・・・

10
投稿者: angelhujita
詳細ページ -
コメント(0) |
トラックバック(0)
1 | 《前のページ | 次のページ》