水戸市近隣学童野球大会 第三日目
準々決勝 ときわイーグルス対水戸中央スターズの試合でした。
スターズは、今年、快進撃。マック杯県大会も決勝まで進み、惜しくも準優勝でしたが、すばらしいチームです。
かたやイーグルスは、前週に、そのマック杯で優勝して全国大会に行った、太田ベアーズをノーヒットノーランで破り、勢いにのっているチームです。
ネット裏の本部で、じっくり観戦させてもらいました。
スターズは、初回からランナーを出すも、なかなか得点にならず苦しい展開。
イーグルは、少ないチャンスをものにして先制点をあげた。
しかし、その後スターズも反撃。満塁から幸運なヒットで2点を取り逆転。
見ている私でさえ、胃が痛くなるような緊張した好ゲーム。
小学生の野球とは思えないような、すばらしい試合展開でした。
2対1 スターズ1点リードで迎えた 6回裏 イーグルスの攻撃。
1アウト3塁の絶好機を迎えました。
スターズとしては、一点を覚悟しなければならない場面。
バッターは粘りに粘って、ツースリーのフルカウント。そこから、ファウルボールが4本。
そこで、スターズの代田監督が おもむろにピッチャーマウンドに・・・。
そのタイミング、マウンドに向かう歩き方、何を指示したのか、その時間の取り方。
今まで、私は、数多くの試合を見てきましたが、あのタイムは、まさに絶妙!としか言いようがありません。
高校野球の監督が、伝令を出すことも数多く見ました。プロ野球の監督・コーチがマウンドに行く姿も数多く見ました。
でも、あのタイムの取り方。すべてが、すばらしいとしか言いようがありませんでした。
さすが、名将・橋本實監督(当時)の水戸商業野球で甲子園に行った経験を持ちながら、その後、これまた名将・木内幸夫監督の常総学院で寮長を務めた男である。
正直言って、少年野球の監督にしておくにはもったいない・・・そう思えて仕方なかった。
あの代田監督の下で野球をやった選手達は、今は、彼のすごさを解らないだろうと思う。しかし、それがいつになるか解らないが、いつかそのすごさに気がつき時があると思う。
それに気がついた選手は、これまたすごい選手になるような気がしてならない。
茨城を代表する選手になるかも知れないし、プロ野球選手になるかも知れない。
結果は、そのあと無得点に抑えたスターズが、7回表に追加点をあげて勝利した。
準決勝も勝ち進み、今月7日に決勝戦に挑む。
イーグルスの健闘も光ったが、私にとっては、ふるえるような感動を覚えた試合だった。

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