今月11日から始まった「水戸市近隣学童野球大会」の準備でてんてこ舞いでした。
県内から64チームが参加して行う大会ですので、準備が大変です。大会が始まってしまえば、水戸市内の少年団が分担してホストチームになりますから、比較的楽になるので、いくらか余裕が出来ました。
大会は、18日(土)に、水戸市民球場で3位決定戦&決勝戦が行われます。
この大会最終日は、スコアボードに名前が入りますし、場内アナウンスも行われます。子供達にとっては、良い思い出となる大会だと思います。
大会初日、二日目と各会場を回りながら、じっくり試合を見せてもらいました。
64チームも集まってきますから、いろいろなチームがあります。
強いチーム、弱いチームもちろん、負けているけど楽しそうにプレーしているチーム、逆に勝っているけど、全然楽しくなさそうにゲームしているチーム。
ひと言で言って、見ていて清々しいチームは、小学生らしい野球をしているチームです。
何が小学生らしいの?と、聞かれても難しいんですが、どことなくほのぼのとしているんです。
エラーも出ます。ヒット打ってものすごくよろこんでいる子。逆に泣いている子。
何となく、見ていてうれしくなっちゃうんです。
かと思えば、監督に怒鳴られっぱなしで、勝っているんだけど、つまらなそうに試合しているチームもあります。
勝利至上主義が悪いとは言いません。ゲームですから、勝ちたい気持ちはわかります。
でも、やっぱり楽しい野球が一番だと思うんです。
楽しい野球をやって、野球がどんどん好きになって、そして中学・高校で頑張ってほしいと願うところです。
そして13日には、県営球場で中体連の全県選抜チームと、エンジェルスO.Bが中心となってやっている「水戸クラブ」の試合がありました。
11月に東京である「Kボール全国大会」の県代表決定戦です。
中体連選抜チームは、全県の優秀選手達を集めたいわば「ドリームチーム」
私だって、あんなチームの指揮を執ってみたいと思うようなすばらしいチームです。
一方「水戸クラブ」は、エンジェルスO.Bと志高い野球大好き少年が集まった雑草軍団。エンジェルスO.Bと言えども、私から水戸クラブに参加しないか?と、声をかけたりはしません。やりたい人、やる気のある連中の集まりです。
そのようなチームが、県内中学生のドリームチームにガチンコ勝負を挑むわけですから、無謀と言えば無謀です。
でも、彼らは必死です。「全県選抜が、なんぼのもんじゃい・・・」と、意気盛んです。
結果は、完敗です。二試合やって二敗。
でも、水戸クラブの連中は、一生懸命ながらも「楽しい野球」をやってくれました。
中学生らしい、楽しい試合をしてくれました。
中学校という枠をはずれて、やりたい連中が集まって、好きな野球が出来る。これほど楽しい時期は、今しかないと思うんです。
高校へ行けば、死ぬほど辛い野球が待っています。楽しい野球が出来るのは、今しかないんです。
全県選抜という看板を背負って野球をする彼らも辛いところがあると思います。言ってみれば負けられない宿命を背負っているわけですから・・・
私が見ていても、楽しんで野球をやっているようには見えませんでした。そう言うと、選抜チームのご父兄あたりから叱られそうですが、私の率直な感想です。
小学生らしい野球、中学生らしい野球が、どんなものか難しいですが、これからの指導の中で踏み外すことがないように、頑張っていく覚悟です。
茨城代表になった「オール茨城」には、全国大会で頑張ってほしいと思います。メンバーは、本当に野球が上手で良い奴ばかりです。
おそらく、野球有名校に進学する選手達ばかりと思います。
高校に行っても、茨城の高校野球を盛り上げるためにも、頑張ってほしいと願っています。

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