1 「ハイ」という返事が元気よく言える。
2 「おはようございます」などのあいさつがきちん
とできる。
3 脱いだ靴のかかとを揃える。
4 姿勢を正す。
5 朝寝坊をしない
昔、ある方から教わったことです。
家を訪問したときに、玄関先で脱いだ靴をそろえることは良くやることです。
しかし、ある時、中学生に教えられた衝撃的なことがありました。
何年か前のことです。Kボールの全国大会で伊豆・長岡の宿舎に泊まった時です。
夜遅く、そのホテルの大浴場に行きました。先客が一人いるようでした。
私が入っていくと「コンバンワ!」と、大きな声であいさつしてきました。顔は真っ黒、腕も日焼けして真っ黒。一目でKボールに参加している中学生と解りました。その宿舎には、私たちのチーム以外に数チームが同宿していました。
その中学生が「お先に失礼します・・・。」気持良いぐらいにしっかりした中学生でした。どこの選手かな?などと、考えていました。指導者の方がしっかりしているんだろうな・・・とか、感心していました。
衝撃的なことは、そのあとに起こったのです。
風呂から上がり、浴衣に着替えて、その大浴場を出ようとしたときです。
入り口に揃えられた一足のスリッパが・・・。私が脱いだスリッパです。履きやすいように、出口に向かってきちんと揃えられたスリッパ。先に出た中学生が揃えて出て行ったのでしょう。
人様の家で脱いだ靴を揃えることは、解っていても、まさか宿の大浴場のスリッパまで脱ぐときには気を使いませんでした。
恥ずかしいことに、おそらく脱ぎ散らかしていたのでしょう。
頭を殴られるような、衝撃でした。そのKボールに参加している中学生に、何も語らずに教えられたのです。
その子が、どのようにして、そのようなことを教わったのか?両親なのか?あるいは学校の先生なのか?あるいは、参加しているKボールの指導者なのか?
詳しいことは解りません。
でも、人間は、言葉に出さなくても、何かを教えることが出来るんだ・・・。そう感じさせられたその時でした。
その中学生は、何かを私に教えたくてそうしたのではないでしょう。いつもしていることを、しただけなのでしょう。
それだけに、恥ずかしさでいっぱいでした。

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