2016/4/2

SUPER  Pet Shop Boys

SUPER聴きましたので、ファースト・インプレッションを。

なお、ライナーの情報を見ています。ライナーの解説は吉村栄一氏。

トラックリスト:

1. Happiness
2. The Pop Kids
3. Twenty - Something
4. Groovy
5. The Dictator Decides
6. Pazzo!
7. Inner Sanctum
8. Undertow
9. Sad Robot World
10. Say It To Me
11. Burn
12. Into Thin Air

まず概要。プロデューサーが前作Electricと同じスチュワート・プライスだったことを考えると、Electricの続き、あるいは進化版だと思われます。Electricのために作られた曲が、入りきれなくて、3年の間に進化と熟成をしたっぽい。

1. Happiness、ああ、戻ってきた!懐かしさ、そして新しさ!

2. The Pop Kidsは、唯一アルバム前に聴いていたけど、なんでこんなに切ない曲なのだ!PSBらしい、「泣きながら音楽に身をゆだね、踊る」という30年続くPSB本来のテイストの王道。「Vocal」の返歌というか一卵性双生児曲だと思うんだが。

3. Twenty - Something、なんかちょっと新しい曲調だわ。この打ち込みは何?クリス、と思ってライナー見たら、クリスがコロンビアのクラビングで見つけてきたレゲトンという南米のリズムだそうだ。さっそく取り入れているところがめちゃ意欲的。やっぱすごいよクリス!!

4. GroovyもThe Pop Kidsの流れ。うーん、今回のアルバムはThe Pop Kidsを中心に回っている感じがする。より70年代っぽいかな。やっぱ彼らは自分たちの青春=70年代の世界に魂を置いていながらも新しいものをどんどん足しているよね〜。伝統的三つ星レストランのモダン・ブリティッシュ料理のシェフのよう。

5. The Dictator Decidesはちょっと深刻な感じでニールが低く囁くような歌い方で、でもなんとなく打ち込みは陽気さもあって、複雑な曲。歌詞を見ると、やっぱ深刻ないまの社会(ニールが前から取り上げている独裁者のこと)を取り上げているよう。

6. Pazzo!はほぼインストで、クラブど真ん中の曲。イタリア語(pazzo=crazy)を選んだ意味は響き?イタリアン・ディスコっぽい?

7. Inner Sanctum、あ、この曲もちょっと前に聞いたわ。ちなみに7月のロイヤル・オペラ・ハウスでやる特別公演もこのタイトルなので、気に入ったんだろうな。ちなみに「閉じられた聖域」は、現在のEDM(Electronic Dance Music)における、誰にでも開放されていない嫌らしさを表現した言葉らしく、そのムカつく言葉を冠したライブってどんなよ、って今から楽しみ。

8. Undertow、アップテンポかつメロディアス、ニールの「ahhhh〜」って歌い方、前にはあまりやらなかったと思うのだけど、とてもドラマチック。私が大好きな昼ドラとか大奥とかみたいなゴージャスかつゲスい展開の感じがもうどうしようもなく好みなんですが。

9. Sad Robot World、相変わらず曲も音も綺麗なんだけど、悲しい現実を、対岸から見ている感じ。好きだけど。

10. Say It To Meも王道のなんだか切ない感じかな。ああ、でも踊っちゃうなぁ…。踊らされるなぁ。

11. Burnはまたいろんな音を持ってきてるね〜。早いけど優しい。PSBの世界が詰まっているような感じかな。愛と、孤独と、生きること。ただし、とても冷静。決して熱苦しくならないのって奇跡的よね。ゲスト・ボーカルの方をフィーチャーしているのか、ニールの声聞き取りにくい。

12. Into Thin Air、終わりの曲なのに、なにか始まるような気がしてならない!全体通して聴くと、割とテイストが揃っていて、聴きやすい、というか、ノンストップでもいいと思う。今のところ“すっごい出色”はないのだけど、聴きこむと変わってくるので、どう変化し、PSBの作品群のどの辺に位置づけられるかはこれからだと思います。まあ、20世紀にシングルで名曲出しすぎたので、21世紀はそういう感じじゃなく、1時間弱のアルバム1枚に詰め込める音の流れを大事にしているような気がしますが。

7月のROHのライブはやはり通常のツアーとは違うライブで、ライナーではこのことにも言及されている。とてもすごいイベントだし、すごいものになりそうだと。
その後、2016年終わりか2017年初めにワールド・ツアーが始まるようで、ああ、お願い日本に来て、フェスじゃなくてね〜と祈るばかり。
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