2009/10/27

Literally「Legacy」  Pet Shop Boys

公式会報誌Literally34号、「Yes」のご本人解説・日本語訳の続き。

2人の会話にあるように、すごく手の込んだ、複雑な曲。「Legacy」はいろいろミックスの可能性がある曲だよね。



ニール: 「The Rest Is Noise」の本にまた戻るけど、僕はこの本を、運転教習をしている時に読んでいた。アルバムに没頭する少しの合間に見つけた。中世に悪魔的と見なされていた三全音(トライトーン)と呼ばれるコードについて読んだ。それは音符のある特定の組み合わせで、キーに属さない音符を持ったフラッテッド・フィフス(5度の半音下げ)の長三度だ。それには驚くべき特色がある。僕たちは不調和音を使うことで、いくつか他のものを書いた。いくつかはバレエに入っている。

クリス: 「Gin and Jag」もその1つだ。

ニール: 「Pedal(”ホモセクシャル”の隠語)」という歌もある。

クリス: それは確実に、音楽的にちょっと冒険的だと思うやり方だ。

ニール: 例えば、左手でマイナー・コードを弾いて、右手でフラッテッド・フィフスの間隔を取って、全体のコードで弾く。そうするとCマイナー(ハ短調)とFシャープマイナー(嬰ヘ短調)を1つのコードで一緒に弾けるだろう。それは素晴らしいコードだ。僕はJohnny Greenwoodの「There Must Be Blood」も聴いていた。でも、クリスは「Legacy」に音楽を書き始めていた。

クリス: これはもっと抑揚的だけど、ポップのコードでない、おもしろいコードにインスパイアされた。

ニール: 僕が歌った”that’s it, the end...” は、クリスが入れてあったコードだけど、次の部分“a pilgrimage of grace, you won’t believe it...”は、クリスが歌詞にメロディーを書いた。

クリス: それはポップじゃないよね?

ニール: 初めは歌えなかった。インターバルを解決できなかった。君はクラシックのテノールを入れたかったんだよね。

クリス: この歌のおもしろい部分はワルツだ。すごく解放されている。ワルツはすごくおもしろいと思う。

ニール: バレエにはワルツが入っている。

クリス: ワルツはとても活気に溢れている。特に、これを出した時は。レコーディングするのは、すごく楽しみだった。ティンパニーとシンバルが入っている。ワルツをやるなら、ウィンナー・ワルツだ。それはニールのアイデアさ。

ニール: ロキシー・ミュージックにはワルツがあったと思っていた。彼らの4枚目のアルバム(「Country Life」)にそのトラック(「Bitter Sweet」)がある。それをやるのはファンタスティックで大げさだと思った。ワルツを調べて、フランス語で歌ってくれ。

クリス: それに、ワルツから生まれた曲はすごく美しくて、メインの歌に簡単に戻る。

ニール: この曲には「Beautiful people」もやったOwen Pallettによるオーケストラ・アレンジメントがある。僕たちは、Last Shadow Puppetsのアルバムの彼のオーケストラ・アレンジメントを聞いた後に、彼に連絡を取った。この歌詞は展開するのに長い時間かかっている。僕から始めた。僕のノートかコンピューターを調べて、時々やるように、良い歌詞をつなぎ合わせて、意味をつけようとした。つまり、こう歌っている。

“They’re raising an army in the north(彼らは北で挙兵している)
/ from York Minister to the Firth of Forth(ヨーク大聖堂からフォース湾まで)”

すごく面白い。それから、こう思いついた。

“That’s it, the end(これで終わりだ)
/ but you’ll get over it, my friend(君は乗り切れるよ、友人よ)”

これも同様。

“This is the end...beautiful friend(これで終わりだ…素晴らしい友よ)”

トニー・ブレアが最後に下院で言ったことで始まる。だから、僕の頭の中で、それはだんだんトニー・ブレアとして考え始めた。さらには、ジョージ・ブッシュのことだ。ブッシュは辞任していて、彼らがした間違いを合理化しようとしている。それから、人々が実質的に国外追放されたときに、歴史の他の時代を振り返る。トニー・ブレアが退いた時、ただいなくなったのではなく、基本的に国を去ったのは、かなり興味深かった。歌で歌われている人たちは、衝撃音で現実の世界に戻る。

クリス: Carphone Warehouseの歌詞だ。

ニール: Carphone Warehouseの店員が携帯に電話することと、バック・グラウンドで流されるこの信じられないほどヒロイックなBGMとのコントラストが気に入っている。そのポイントは、突然、普通の生活に戻ることだ。突然スカパ・フロー(スコットランドの入江)で軍隊を上げた後、突然誰かが君に電話をする。携帯電話をアップグレードしてはどうかとね。“Pet Shop Boys Song By Song Commentary”というウェブサイトをやっている男(べあ〜さんことWayne Studer氏)に、僕はメールで要約を送った。“「Legacy」は、罪の意識についてだ。時間はどうにもそれを消してくれない。間違いは繰り返される。誤りは許されるかもしれないが、忘れられないかもしれない。過去の悲劇はまだ顔を出す。試みてみるが、それを乗り越えることができない。それを釈明しようとすることはできるが、論争は決着する。いつも衝撃とともに現実に戻って来る。始めの歌詞は、トニー・ブレアからの引用だ。“


*べあ〜さんは凄いね!
2



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ