2009/10/31

マーガレット通信vol.81  Pet Shop Boys

マーガレット通信vol.81

更新しました。

今回は、アメリカツアーが始まる前の、New York Postのニールへのインタビュー訳を中心にお届けします。

NYのライブに行って、もう2か月ですよ。
やっぱり夢だったんじゃないかと思う次第…。

↓全く関係ないけど、PSBとボーイ・ジョージの対談風景。いつなのか不明だけど、最近だと思う。

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ところで、刑を終えて(短縮されたのかな)、刑務所から出てきたボーイ・ジョージですが。

逮捕時・収監時には、すっかりその変わりっぷり(太っちゃった)が話題になりましたが、がんばって”芸能人にリターン”しているようです。
先日英国在住のTさんも、その復活っぷりを讃えていたのですが。

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ほら、スッキリしている。

と思いきや…同じ衣装で…同じ日か、少なくともそんなに日が経っていないはずなのに、何この変わりっぷり。

Ikkoさんとマツコ・デラックスくらい違うじゃん。

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太ったお肉が全部あごに付くタイプなのか?
(私もそうだけど)

12月9日のRufus Wainwrightのライブ(@ロンドン・ロイヤル・アルバート・ホール)でゲスト出演するそうです。ファンとゲイ仲間だけは裏切らないでね。

(15年ほど前、PSBがボーイ・ジョージに懇願されたのにアルバムを作ってあげなかったことに関して、"PSBは仲間を冷たく切った"と取り沙汰されたけど、いまでもニールは彼のことを話題にするから、別に切ったんじゃないと思うわ…。レコードウンヌンとかそういうのは大人の事情でしょ…。)
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2009/10/31

Neil Tennant opens his diaryA  Pet Shop Boys

昨日の記事にあった「The Spector」のニールの日記の訳、後半。

The Spector - Neil Tennant opens his diary(2009年10月28日)-

この雑誌(The Spectator)も含めて、私が購読する様々な雑誌の山とツアーして、家に戻る。現在、David Cameron(トーリー党党首)がすぐに首相になるのは、既知の事実だ。間違いなく、トーリー党の政府は限界にあるが、私はDavid Cameronに対してわずかでも熱意を示している人に会ったことはない(私は長い間、Dylan Jonesを見ていない)。トーリー党の同情者でさえ、それはない。コンセンサス(総意)は、彼は回避不能であるが、重大なプログラムを持たない小物と見ている。過去には魅力があった。新進のThatcherとBlairに恐怖を伴ってすらいた。しかしながら Cameronは重苦しいほど避けられないと考えられていて、ニュー・レイバー・プロジェクトのくたびれた失敗の受益者で、強い感情を起こしていないようだ。私はLib Dem(自由民主党:中道左派)に投票していて、Vince Cableがリーダーになったらいいと思っている。

あらかじめ、議論つくされた話題を取りあげることを申し訳なく思う。しかし私はその時いなかった。「華やかな甲羅の下で、快楽主義のセレブ、全く違った、より危険なライフスタイルの浸出は、すべてが見られるために流出した」それは、現代美術の作品のための素晴らしいタイトルを作るような超現実的で気味の悪い、ほとんどダリ風のイメージを作成する。Stephen Gatelyに関するJan Moirの記事に激怒する反応の1つの理由は、それがそんな風に力強く気味の悪いスタイルで書かれたということだ。現実は、Boyzoneの解散後、Stephenは控え目な生き方で勤勉なショービジネス・サヴァイヴァーであった。甲羅とは、素敵な微笑と、現実の不確実性と、ハード・ワークだ。私の経験では、それはほとんどのパフォーマーに関して事実だ。

私たちは「The performance of my life」という歌をShirley Basseyの新しいアルバムに寄贈した。それはStephen Gatelyに関連がある。有名人の表面と現実のギャップ、仕事の安らぎに関する。

A brave face, stiff upper lip / 勇敢な表情、冷静な唇
Will do the trick / コツをつかんだ
Look, the mask is firm, / ほら、マスクは揺るぎなく
The face is mine / 表情は私自身のもの
It seems fine / それはすばらしく思える
Until the final day / 最期の日まで
I’ll play this part the only way I can / そうできる唯一の方法で
For to live / この役を演じるつもり
I have to give / 生きるために
The performance of my life / 私の人生のパフォーマンス

それは少しつまらなく書き止められたと思えるかもしれないが、Dame(シャーリー)は50年間のショービジネスの経験のスリリングな悲哀と信憑性で生きている。

終わり


*先日亡くなったStephen Gatelyに関するJan Moir(Daily Mailの女性ライター)の記事は、相当な騒動になりました。Daily Mailのウェブ版で、彼女は「Stephenは自然死ではない」という偏った見解をもとに記事を書き、果てはゲイ・バッシングや同性市民パートナーシップへの疑問などに発展して、多くの有名人たちも反論したため、ウェブが炎上することに…。

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2009/10/30

公式HP  Pet Shop Boys

Pet Shop Boys : the official site

Billboard Dance Chart(10月30日)
The latest position.

"Did you see me coming?"は現在、アメリカのBillboard Dance Chart in the USAで4位から3位に上昇。詳細は以下のリンクで。

Billboard Dance Culb Chart

Merchandise(10月30日)

新しいグッズがまもなく登場…!

*公式HPの写真には「P」のキーホルダーが。これ、冬のヨーロッパ・ツアーで売るんだろな。「P」はPSBとPandemoniumツアーの両方にかかっていて、いいね。

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この写真は、多分南米のファンと、道でつかまったニール。ニールは表情が微妙(ちょっとお疲れ?)だけど、律儀。おムネの霜降りお肉が良い感じ(萌)。
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2009/10/30

Neil Tennant opens his diary@  Pet Shop Boys

昨日の記事にあった「The Spector」のニールの日記の訳、その@。

The Spector - Neil Tennant opens his diary(2009年10月28日)-

ツアーでは、人は被害妄想でエアコンを入れるようになる。(私は2カ月のペット・ショップ・ボーイズの北米のモントリオールから南米のリマまでのツアーから戻ったばかりだ。) あなたは恐怖とともに新しいホテルの部屋を交渉する。エアコンを入れるのはどんなに騒がしいだろうか?それをオフにすることができるだろうか?メインのエアコン・ユニットの直下の最上階の部屋で、その結果、文字通り振動する部屋なら?部屋にチェック・インしていて1日中、しょっちゅう雑音に気付くというわけではない。しかし、夜遅くにショーから戻ってきて、町の騒音が静まり返っていたら、残酷で、不眠症を意識するようになるだろう。早いうちに部屋を換える時だ。チャーミングで有能なホテルのスタッフは、決して雑音を立てないで、そうっと人を満足させることができる。それから、凍る程に冷房を入れている楽屋がある。コンサートが始まる前に、彼らは肺炎を患わせたいのだろうか?バック・ステージで何か温かいものを取り、いつもベッドで耳栓をしなければならないことを学ぶ。

ラテンアメリカは“ノーマル”になっている。1994年、その地での私たちの最初のツアーのときに、各国のプロモーターは、空港のゲートで私たちと合流し、まっすぐ車に私たちを素早く案内し、税関手続きはどうやら実在しなかった。15年後、ペルーやメキシコに入るのは米国に入るのとさほど変わらない。私は、これを彼らの市民社会の発展の励みになる徴候であるとみなしている。リマはグルメの首都だ。私たちは3日間そこにいたのだが、私たちが食べたあらゆる食事は傑出していた。ペルーは、地方やアジアの影響を受けたハイ・クオリティな素材と優れたシェフに恵まれている。どうやら、35台の気象システムが地球上にあって、ペルーはそれらの28台を所有し、だから限りなくバラエティーに富んだ食物を食べている。私はそれをあまり強く勧めはしない。

法王ヨハネ・パウロ二世は反ユダヤ主義だったろうか?あるいはただ機転が利かないだけ?ツアー中に私が読んだ本の1つが、Fritz Sternの「Five Germanys I Have Known」だ。これは著名なユダヤ系アメリカ人の歴史家による伝記で、彼は戦前のドイツで育ち、彼の家族と共に米国に移住した。5つの”ドイツ”は、ワイマール、ナチ、資本主義の西ドイツ、共産主義の東ドイツ、今日の統一されたドイツである。彼は、その全ての彼の経験の内部報告と、アメリカの相互作用を定めている。1987年、彼は法王ヨハネ・パウロ二世に謁見し、そこで多くの優秀なアジア人学生が、最近アメリカの大学にたくさんいる事を熱く報告した。「彼らはユダヤ人の代わりになっている」と述べた。法王の応答は少し恐ろしかった。「ええ、でも、彼らユダヤ人はまだメディアと財政をコントロールしている。」

今日、ポップ・ミュージックのキモはコンサートなのだろうか?あるいは、携帯電話で写真やビデオを撮ることは、楽しいのだろうか?ステージの上を歩けば、容易に後者を推測できるだろう。ほとんどのコンサートでは、カメラのフラッシュでまぶしく、ビデオを記録するライトが光り輝いている。アトランティックシティーで、私はバラード「Jealousy」を、心をこめてパフォーマンスしようとしていた。正面にいたある女性が、私の対面に立ち、友人に写真を取らせていた。それから画面で写真をチェックして、バカ笑いして再度写真を撮った。私は彼女を蹴飛ばしたい気分だった。

続く



*ニールもストレス溜まりやすい性格ですよね。ご自愛くださいませ。

コンサートで写真やビデオが断固禁止されている日本は、ニールにとってストレスのないヴェニューと言えましょう。お行儀のいい日本に、是非来て!!
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2009/10/29

つぶやき&HP  Pet Shop Boys

Twitter PSB

クリックすると元のサイズで表示しますpetshopboys:We're in the studio.
スタジオにいるよ。

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*なんか久々のつぶやきですなぁ。うれしおす。

11月下旬のヨーロッパーツアー再開まで、スタジオなんですね。何をやってんのかな。

写真の”Neilatron”が気になるよな。ニールに関係ある?音楽用語?

Pet Shop Boys : the official site

Message from Neil(10月29日)

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Neil Tennantは、政治と文化のマガジン「The Spectator」の今週号に、日記を執筆した。今日発売。

The Spectator

*相変わらず難しいところに手をお出しになって…。



突然ですが、↓Frankmusikの「It's A Sin」カバーです。





*Frankmusikって、よく裸になるし、ゲイ・カルチャーのメディアで取りあげられるし、PSBファンだし、ゲイっぽい(真相不明)。
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2009/10/29

Wayneさんの解説「Gin and Jag」  Pet Shop Boys

Wayne博士の解説、続き。

Wayne博士はアメリカの地方都市在住の50代男性で、29年一緒に暮らしている最愛のGeorgeさんというパートナーがいます。2007年には"結婚式"を挙げたとか。そして自分たちを「PSBみたいでしょ!」と言っております…PSBはカップルじゃないけどね。

Pet Shop Boys Song-by-Song commentary

「Gin and Jag」



2009年1月上旬に完成した別のトラック。彼らの公式のウェブサイトでは、ニールが簡潔にそれについて控えめに説明した。"かなり暗い”と。2006年のBrewer’s Modern Phrase & Fable Dictionary版によると、1960年代までさかのぼるタイトルの語句は、「ジンと車のジャガー、上側の中産階級のおいしい役得、あるいはそれらのライフスタイルの2つのカプセル化」と言及されるイギリスのスラングである。

彼らの最も厳しく、最も不吉に聞こえるアレンジメントの1つである。それはひずんだ調子外れのコードで独創的なチェレスタ(打楽器) が、かすかな音で覆われている。そして、おそらくナレーターのキャラクターの二元性を反映している。ボーイズは、”ちょっとgin and jagすぎる”と認める裕福な中年のキャラクターのあからさまな肖像を描く。インターネットを通して、彼はだれかと関係を持つ。ニールによると、それは女性だ。歌詞は彼が新聞で読んだ小説に基づいている。“gin and jag”な男は、”私が知っているのは子供がいない事”という歌詞に裏打ちされるように、ヘテロ・セクシャルであると示唆される。彼はいま、完璧な”凄い眺め”の、一流の宿にこの未来の恋人を招待した。愛人が彼にお酒を混ぜると("go easy on the tonic")、彼女は、”ねえ君、そのデキャンタに気をつけてくれ。どの位の価値があるか知っているかい?”と警告される。

ニールの歌詞での人格は、ここでは古典的な「あてにならないナレーター」である。すなわち、私たちは必ず、彼が言うことを額面通りにすべてを取ることができない。彼は明確に裕福だが、本当に彼が外でやっていたのと同じくらいすばらしい成功者だろうか?単に「ゴミが欲しくなかった」から、彼は結婚しなかったのだろうか?(別の面白い歌詞。不快で、シニカル。) 彼は本当に彼の最重要が”かなり目を引く事”だったのか? 本当に、彼は”年取った時代遅れの人”ではないだろうか? おそらく最もわかりやすいな歌詞は、彼が”でも君は苦い終わり方はしたくはないだろう”と警告する時だ。しかし、それは正確に彼が歌を通してどう見えるかということだ。会社で非常に厳しい男性は孤独だ。しかし、彼はプライドと自尊心の両方を明らかにする。彼のストレートな欲は言うまでもなく。彼が未来の恋人に”今夜やってみたくないなら
荷物をまとめた方がいい”と言う。いや、彼はあまり善人ではない。

本当に、これが非常につまらないキャラクターのポートレートであるから、この歌は悲劇と後悔の様子で充満している。ボーイズは私たちをこの卑劣な男に同情させる。実際、圧倒的なムードは物凄い浪費についての1曲であるように思える。”若さは若者に浪費される”とジョージ・バーナード・ショーの有名な台詞を引用することによって、ニールは皮肉を早くから引用する。そして”夕日を見つめない”(毎コーラスで始まる)というナレーターの冒頭の文言は、彼のパートナー(どうやら窓の外を眺めている)にとっての、文字通りの警告である。そして彼が老いと死に、絶望的に抵抗しようとするように、自分への比喩的な警告をする。

要するに、「Gin and Jag」はナレーターが自分自身(”私は、私の趣味が皆とは違うことを知っている”)について言うように、皆に好かれない顕著なトラックだ。しかし、この曲はテナントとロウの作詞作曲のパワーが、驚くべき幅があることを、最近の歌のどの曲よりも良く示している。彼らが遠慮なく”B面のステイタス”にこのような歌を降格するべきである事は、同時発売のアルバムYes(アップな”ポップ”アルバムであることをキープする)の主題を保持する彼らの決断だけでない。


*金持ちオヤジと若い男に思えるのは何故?
女性を現すアイコン(赤い唇だとか、長い髪だとか)が一切入ってないからかも。彼ら(特に歌詞担当のニール)は、ほとんど歌詞で女性の描写をしないよね、いつも。
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2009/10/28

Wayneさんの解説「This Used to Be the Future」  Pet Shop Boys

Literallyのご本人解説が終わってしまったので、ここからはしばらくべあ〜さんのレビューを訳します。

私が最も尊敬するPSB研究家、アメリカ在住のWayne Studer博士(べあ〜さん)は元々作家として本を出版する(代表作「Rock on the Wild Side: Gay Male Images in Popular Music of the Rock Era」)くらいなので、口語ではなく、訳はちょっと難しかったです…ヘンだったらお許しを。

Pet Shop Boys Song-by-Song commentary

「This Used to Be the Future」

まるで本当のPVみたい!



ベビーブームに生まれた人たちの「未来」がどうなったかについて、本当に失望したとボーイズが考えることは容易だった。1960年代の成長期、我々は確実に2000年までに火星にコロニーを作り、車が空を飛ぶのを想像した事を、私は明瞭に覚えている。戦後世代は、将来の世界が無限の可能性の1つであったと思う。実際にユートピアでなくても、過去よりももっと良くなっているだろう。大衆文化はそのように言った。それは確実な約束だった。

しかしながら、その約束は、実質的にはまだ守られていないか、単に破られた。私たちは、若い頃の未来に生きる。しかしそれは、ほとんど私たちが予想したことではなかった。「This Used to Be the Future」で、ニールとクリスは、未来が判明した方法で、彼らの驚きを述べている。それらはがっかりさせられた未来なので、ニールは、「このひどい世界を全部取りこわして、もう一度始めよう。」と歌う。それにもかかわらず、極端に理解できる感情は、ちょっと過激だ。

このトラックはいくつかの点で注目に値する。まず、それは順番にオファーされたリード・ボーカルだ。ニール、クリス(もちろん歌っている!)、そしてゲスト・ボーカルのThe Human LeagueのPhilip Oakey。Yesのように、この曲はXenomaniaのプロデュースだ。とてもエレクトリックで、”未来的な”サウンド、あるいは、少なくとも我々の若い頃の”未来的な”ものだ。この曲は非常にうまくフィットしていて、Yesの実験的なトラックのようだ。実際、ニールとクリスは、それが元々Yesのスタンダード・エディションのトラック・リストの一部になったと発表していて、12番目の歌であると認めている。しかし、どうやら彼らは「標準のYes」が長過ぎると思ったので、そこの曲をボーナス・ディスクに移すと決めた。(まあ、ファン達がスペシャル・リミテッド・エディションを買う後押しになっただろう。)

歌詞に戻って、我らが3人の歌手たちは、私たちが住んでいる世界に対する別の世界を、交代で1つづつ歌う。時々、全く選択的で、素朴に思えることに遭遇するが、彼らはそれに満足ではない。どれも、すべて不適当だと考慮する。彼らが期待して成長した将来は、結局は子ども達に期待されたことではないかもしれない。トラックのオープニング・ノートが、オリジナルのスタートレックのオープニング・テーマとに、文体上でおおまかな類似点を持つことは恐らく偶然ではない。それは、ベビーブームに生まれた人の青春時代の楽観的なサイエンス・フィクションのアイコン的未来像だ。そう、歌がそれを表現するように、彼らは「サイエンス・フィクションが事実を作った」世界を楽しみにしていた。(これはもちろんサイエンス・フィクションが一度も楽観的であったことがないという事実を見落としている。"H.G.ウェルズ、万歳!”)

私たちの大部分は、「いま楽しみにしなければならないすべては、一種の心中の約束だ。」のような歌詞に共感させられるように、事件は十分にある。OK、それも過激だろう。 時々みんなが、要点を理解させるために自分のケースを誇張しなくてはならない。しかし、一方でそれは本当に不自然だろうか?結局、イランの核開発の意図のありそうな参照では、ボーイズは、「宗教と原子力は結び付く」と指摘する。多くが同意する状況は、まさしく本当に迫りくる脅威だ。

歌に二度出てくるブリッジは、最も激しく、洞察に満ちた見解であると私は考えている。「私たちが直面している問題を生じさせたのは、親しんだ古い未来だったのだろうか?」私たちの現代の反理想郷はすなわち、私たちの古いユートピアの夢の生成物だろうか?もっと良い未来に向かった私たちの進歩的ドライブは、実際に個人的には、はるかに悪い道を開いたのだろうか?ニールが提起したこの疑問はまさしく事実だ。突然のスロー・テンポで、とても思い悩むような感じでそれを歌う。本当に、ボーイズが同じくらい強く疑うのを示している。

ついでに言うと私は、OakeyのバンドであるThe Human Leagueが、初期のバージョンで「The Future」というタイトルを使っているのは、全くの偶然の一致であるかどうかと思う。偶然でなければ、この曲の「This Used to Be the Future」というタイトルは駄洒落ではないだろうか。


*クリスのパートはイントロの”ささやき”だよね?
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2009/10/28

公式HP  Pet Shop Boys

Pet Shop Boys : the official site

Pet Shop Boys Party(10月27日)
You can order a copy here.

現在、以下のリンクの私たちのオンラインストアで「Pet Shop Boys Party」というブラジルだけのリリースのCDがプレ・オーダーできる。CDは11月4日、ブラジル最大のネットワーク、TV Globoのレコード・レーベルSom Livreで、Globo TVのキャンペーンを通してリリースされる。
「Party」は、ヒッツ・コンピレーションで、以下のGlobo TVのホームドラマで大々的にフィーチャーされた歌を含んでいる。

"Being boring" ("Meu Bem Meu Mal" OST)
"Domino dancing" ("O Salvador da Patria" OST)
"West End girls" ("Selva de Pedra" OST)
"King of Rome" (currently being featured on the soap opera, "Viver a Vida")

トラック・リストは以下の通り。

1. West End Girls (10'' Mix)
2. Love Comes Quickly
3. Paninaro (7'' Mix)
4. It's A Sin (Disco Mix)
5. What Have I Done To Deserve This?
6. Always On My Mind (Extended Dance Version)
7. Domino Dancing
8. It's Alright (7'' Version)
9. Being Boring
10. Go West
11. Before (Single Edit)
12. New York City Boy
13. Home And Dry (Radio Edit)
14. Minimal (Radio Edit)
15. Love etc.
16. King of Rome

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アートワークはFarrow。


Pet Shop Boys Shop

*円高ポンド安とはいえ16.99ポンド(約2,550円)は高い。ブラジルでは1,000円くらいだろうに(未確認)。ダウンロード・サイトに出るまで待とう…。

追記:

Message from Neil(10月27日)

Fauré Quartettによるポップ・ソングの「クラシック」解釈のCDがリリースされる。Torsten Raschのアレンジによる「Dreaming of the Queen」が入っている。アルバムは、僕らの「戦艦ポチョムキン」サウンド・トラックを共同製作したSven Helbigが考え出した。詳細は以下のリンクまで。

klassik Akzente

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先日ニール&クリスも出席した、シャーリー・バッシーのBBCコンサート。PSBの曲「The Performance of My Life」(4分55秒くらいのトコから)をパフォしてます。

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2009/10/27

Literally「Legacy」  Pet Shop Boys

公式会報誌Literally34号、「Yes」のご本人解説・日本語訳の続き。

2人の会話にあるように、すごく手の込んだ、複雑な曲。「Legacy」はいろいろミックスの可能性がある曲だよね。



ニール: 「The Rest Is Noise」の本にまた戻るけど、僕はこの本を、運転教習をしている時に読んでいた。アルバムに没頭する少しの合間に見つけた。中世に悪魔的と見なされていた三全音(トライトーン)と呼ばれるコードについて読んだ。それは音符のある特定の組み合わせで、キーに属さない音符を持ったフラッテッド・フィフス(5度の半音下げ)の長三度だ。それには驚くべき特色がある。僕たちは不調和音を使うことで、いくつか他のものを書いた。いくつかはバレエに入っている。

クリス: 「Gin and Jag」もその1つだ。

ニール: 「Pedal(”ホモセクシャル”の隠語)」という歌もある。

クリス: それは確実に、音楽的にちょっと冒険的だと思うやり方だ。

ニール: 例えば、左手でマイナー・コードを弾いて、右手でフラッテッド・フィフスの間隔を取って、全体のコードで弾く。そうするとCマイナー(ハ短調)とFシャープマイナー(嬰ヘ短調)を1つのコードで一緒に弾けるだろう。それは素晴らしいコードだ。僕はJohnny Greenwoodの「There Must Be Blood」も聴いていた。でも、クリスは「Legacy」に音楽を書き始めていた。

クリス: これはもっと抑揚的だけど、ポップのコードでない、おもしろいコードにインスパイアされた。

ニール: 僕が歌った”that’s it, the end...” は、クリスが入れてあったコードだけど、次の部分“a pilgrimage of grace, you won’t believe it...”は、クリスが歌詞にメロディーを書いた。

クリス: それはポップじゃないよね?

ニール: 初めは歌えなかった。インターバルを解決できなかった。君はクラシックのテノールを入れたかったんだよね。

クリス: この歌のおもしろい部分はワルツだ。すごく解放されている。ワルツはすごくおもしろいと思う。

ニール: バレエにはワルツが入っている。

クリス: ワルツはとても活気に溢れている。特に、これを出した時は。レコーディングするのは、すごく楽しみだった。ティンパニーとシンバルが入っている。ワルツをやるなら、ウィンナー・ワルツだ。それはニールのアイデアさ。

ニール: ロキシー・ミュージックにはワルツがあったと思っていた。彼らの4枚目のアルバム(「Country Life」)にそのトラック(「Bitter Sweet」)がある。それをやるのはファンタスティックで大げさだと思った。ワルツを調べて、フランス語で歌ってくれ。

クリス: それに、ワルツから生まれた曲はすごく美しくて、メインの歌に簡単に戻る。

ニール: この曲には「Beautiful people」もやったOwen Pallettによるオーケストラ・アレンジメントがある。僕たちは、Last Shadow Puppetsのアルバムの彼のオーケストラ・アレンジメントを聞いた後に、彼に連絡を取った。この歌詞は展開するのに長い時間かかっている。僕から始めた。僕のノートかコンピューターを調べて、時々やるように、良い歌詞をつなぎ合わせて、意味をつけようとした。つまり、こう歌っている。

“They’re raising an army in the north(彼らは北で挙兵している)
/ from York Minister to the Firth of Forth(ヨーク大聖堂からフォース湾まで)”

すごく面白い。それから、こう思いついた。

“That’s it, the end(これで終わりだ)
/ but you’ll get over it, my friend(君は乗り切れるよ、友人よ)”

これも同様。

“This is the end...beautiful friend(これで終わりだ…素晴らしい友よ)”

トニー・ブレアが最後に下院で言ったことで始まる。だから、僕の頭の中で、それはだんだんトニー・ブレアとして考え始めた。さらには、ジョージ・ブッシュのことだ。ブッシュは辞任していて、彼らがした間違いを合理化しようとしている。それから、人々が実質的に国外追放されたときに、歴史の他の時代を振り返る。トニー・ブレアが退いた時、ただいなくなったのではなく、基本的に国を去ったのは、かなり興味深かった。歌で歌われている人たちは、衝撃音で現実の世界に戻る。

クリス: Carphone Warehouseの歌詞だ。

ニール: Carphone Warehouseの店員が携帯に電話することと、バック・グラウンドで流されるこの信じられないほどヒロイックなBGMとのコントラストが気に入っている。そのポイントは、突然、普通の生活に戻ることだ。突然スカパ・フロー(スコットランドの入江)で軍隊を上げた後、突然誰かが君に電話をする。携帯電話をアップグレードしてはどうかとね。“Pet Shop Boys Song By Song Commentary”というウェブサイトをやっている男(べあ〜さんことWayne Studer氏)に、僕はメールで要約を送った。“「Legacy」は、罪の意識についてだ。時間はどうにもそれを消してくれない。間違いは繰り返される。誤りは許されるかもしれないが、忘れられないかもしれない。過去の悲劇はまだ顔を出す。試みてみるが、それを乗り越えることができない。それを釈明しようとすることはできるが、論争は決着する。いつも衝撃とともに現実に戻って来る。始めの歌詞は、トニー・ブレアからの引用だ。“


*べあ〜さんは凄いね!
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2009/10/26

Literally「The way it used to be」  Pet Shop Boys

公式会報誌Literally34号、「Yes」のご本人解説・日本語訳の続き。

この曲は、マジで好きです。
Yes随一の、踊りながら泣ける”切なポップ”。

先日ワタシはニューヨークの10番街に立って、i-podでこの曲を聴きながら、演歌歌手っぽく1曲を歌いあげてきたことは誰も知らない…(知るか!)。

このビデオ面白い。

「The way it used to be」



クリス: この曲はXenomaniaのバッキング・トラックだった。初めて聞いたとき、この曲をすごく気に入った。で、これを持って上の階に仕事しに行った。

ニール: これは一番書きやすいXenomaniaの一つだった。クリスは、このメロディーを演奏しながら下へ降りて来た。僕はすぐに歌った。例えば“I’m here, you’re there... the way it used to be”とか何とか。歌は速攻で「The way it used to be」になった。

クリス: “don’t give me all your Northern pain”のところ以外は全部のメロディーを僕が書いた。

ニール: 違うよ。僕が音楽を書いたところもある。コードも全部。”I’d survive with only memories”の部分とか。

クリス: うん。マジで素晴らしい中盤部分だ。 それで、10%以上は良くなった。誰が“I was there caught on Tenth Avenue”の部分を書いたの?

ニール: 多分ミランダだろう。僕は、その歌詞を書いたのを覚えている。カルバー・シティーという場所が、実在したか想像だったか確信がなかったから、僕はクリスの妹に電話をかけたからね。この歌は、曲を通してのデュエットにするつもりだった。ティナ・ターナーに訊いて見ようかと思っていたけど、しなかった。ミランダと僕は、映画のようにしようというアイデアがあった。この曲はある関係の物語だ。長い音信不通の後に再会する二人から始まる。そして、彼らが最初に恋に落ちたときの、彼らの関係が始まった時からの長い回想場面を見る。ミランダと僕は、座って、物語を書いた。彼らはローマへの休暇から、マンチェスターに移動した。2番目の歌詞の“over the bridge an empty scene(空っぽの場面に橋を架ける)”というのは、マンチェスターの運河を思い浮かべた。次に、彼らはニューヨークに移り、決定的な破局をし、関係は壊れ、彼らの片方はロサンゼルスに行く。結局、彼らは再会し、そして元のさやに戻る。

クリス: ハッピーエンドなの?

ニール: 歌のラストでそれを暗示するために、キーを変えたかったんだけど、ちょっと流行遅れみたいに聞こえた。だから変えなかった。

クリス: Tierce de Picardie。

ニール: どういう意味?

クリス: メジャー・コードで突然に終わらせることさ。


*Tierce de Picardie:ピカルディの3度=短調の楽曲の最後が、その調の主和音でなく、同主調の主和音で終わること。ニールが知らないとはすごく意外!

*ちなみにマンチェスターの運河(カナル・ストリート)は、北イングランド最大のゲイ・タウン。

*で、ハッピーエンドの歌とは知らなかった…。
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