2009/3/5

愛とカネ  Pet Shop Boys

rockin'on 編集部 次号予告

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現在店頭に並んでいる音楽雑誌rockin'onに、PSBのインタビュー(写真2p、テキスト2p)と「YES」のレビューが掲載されているよ。

インタビューはもしかしたらあとでHPにまとめるかもしれないので、ここでは書かないけど、「やっぱりそうか!」と思ったことがあったので、書き留めておきます。

先行シングル「Love etc.」のこと。
この曲は完成度は高いと思うし、曲は嫌いじゃないし、実際すでによく口ずさんじゃっているけど、なんか「愛が全てに勝る」という詞のメッセージが薄っぺらいと感じていた。

歌詞対訳はこちら

PSBって、ざっくり言っちゃえば、ノー・メッセージだと私は思っている。メッセージよりも、よりピュアな音楽の本質みたいなものがメイン・ストリームで、歌詞は"たまたまついてきた"あるいは、ニールの世界の稀なる楽器=声を奏でるためのパート、くらいに思っている。もちろん大事だよ、大事なんだけどね。

で、インタビューを読んだら、「Love etc.」の歌詞、案の定、ニールは「自分のパーソナルな考えとは違う」と言っているじゃないですか。

やっぱりね。そう思った。過去、さまざまな愛についての名言を吐き、裏も表も天国も地獄も知っているニールが、そんなこと思っているハズないって。

インタビューでは「Love etc.」は「Rent」(愛とカネは同等)とは逆の歌ですね、という点にも触れられている。「Rent」はもう20年以上も前の曲だし、同じ人間でも20代と50代では考えが変わっていて当然だと思うけど、それでも「Rent」がいまだ名曲として力強く輝く理由は、やっぱり作り手の心の方への入れ込みが「Rent」の方が勝っているのではないかと思う。

クリエーターのはしくれから言わせてもらえば、無難なものより、たとえマイナスでもプラスでも、力を持った作品というのは、自分が強く思っていることでないと、自分自身で共感できないし、社会に出しても強烈な光を放つことはできない。作品というのは、ほとんど「vs(対)自分」であって、いずれ他の人にも共感できるものになって社会に認知されて、ビッグ・アーティストになって行くのはまた別問題だと思う(優れた作品なら、そうなるべきと思うが)。

つまり、「Love etc.」はみんなが「ああ、まあ、そうだね」って思っても、鮮烈なデビュー曲・10年後も名曲とたたえられる作品にはならない。PSBは初期の頃、「Rent」をはじめ、強烈な光(マイナスでもプラスでも)を放つパーソナルな考えを織り込んだ作品を発表し続けたから、今の地位があるんだと思う(私は最初に「歌詞に意味なし」って言っちゃったけど、存在そのものにはじゅうぶん意味はある)。

ところで、「Love etc.」はニールの考えじゃないけど、クリスのソレって可能性は大きいです。クリスの方が愛に対して楽天的のような気がします。
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