2008/10/21

The ghost of myself  Pet Shop Boys

アルバムレビューNIGHTLIFE - The ghost of myself -

「New York City Boy」シングルB面である「The ghost of myself」。
“The ghost(亡霊)”とは、過去のニール自身、“ノンケを装っていた自分”だそうだ。

でもね、もう苦しまなくても良いんだよ、と言ってあげたい。

自分にも他人にも嘘をついて自分を装うなんて、誰しもがどこかでやっていること。
親や社会や自分が”理想”とする姿に自分をはめ込むことは、誰もが経験ある。そしていつか“違う”ってことに気がつく。

ゲイ・ピープルの場合、自分のセクシャリティを、まず第一に自分自身で疑うところから思春期が始まる。自分をセクシャル・マイノリティだと決定的に認めることはある種の大英断だろうし、その後の人生を左右する決断でもある。それを10代の青春時代にやらなければならないことは、さぞかしハードだと思う。

ニールも、特にこの年代の大方のセクシャル・マイノリティのように、自分や周りをごまかし、ノンケだと思おうと努力していたようだ。もしニールが26歳のときクリスに出会わないままサラリーマンをやっていたら、どこかで結婚し家庭を持ち、いまだに装った人生を送っていたかもしれない(実際、そういう生活をしている人も多い)。ニールの場合、明らかにクリスと出会って音楽活動をすることで、自分を認め、解放することができた。ニールは「いくつかの歌は、ゲイの視点から書かれている。」と言っているように、もしPSBの音楽にゲイネスがなかったら、魅力は半減していたかもしれない。

この曲を聴くと、「Can you forgive her?」(ニール=天の声が、自分をゲイだと認められない男を諭す)は、ニールのセルフつっこみなのかも、って思う。

それにしてもニールが25歳までに付き合った女性は、すごく不幸だ。好意はあっても愛されていなかったから。だからそういう不幸な恋愛関係をなくすためにも、自分をマジョリティに装わなくても受け入れられる社会が必要だね、やっぱ。

(ニールはクリスに出会って、明らかに人生が変わっているのだけど、それはもちろん音楽活動という人生のほとんどを賭けられる仕事に出会ったことと、もうひとつ・・・これはワタシの妄想に過ぎないかもしれないけど・・・あまりにもポジティヴなクリスの人格に触れることで、ニールもポジティヴになって行ったのではないでしょうか。それは自分のセクシャリティに向かい合うことも含めて。2人の関係性って、見かけと違って、意外とクリス先導じゃないかとなぁと思うので。)

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