2008/8/2

ブラザーズ・クエイ  映画&アート

TFC MOVIE NET

ブラザーズ・クエイの長編実写映画の2作目「The Piano Tuner Of Earthquakes」(2006年)を見た。
と言っても、とっくに完成しているのに日本ではまだ公開されていない。公開するのかしないのかわからないうちにイギリスでDVDが出てしまったので、買った。ついでに1979年から2003年の短編集&インタビュー映像も。

ブラザーズ・クエイは、20年前、ワタシが人形の世界に入ったばかりの頃、めちゃくちゃ影響された、パペット・アニメーション作家。パペット・アニメーションというと何やら子供向けっぽいが、とんでもない、エロい、グロい、シュール、子供に見せたらトラウマ必死、大人でもトラウマになったもん。彼らはチェコの映像作家ヤン・シュバンクマイエルを師と仰いでいる。

ブラザーズ・クエイは、ティムとスティーブという双子の兄弟で、若くてハンサムなルックスだけど、すでに60代。世界観を考えるとすごく意外だけど、彼らはアメリカ人。とはいえフラデルフィアでデュシャンの「覗き穴」(Given I :1.waterfall, 2. illuminating gas)やムッター博物館の奇形標本ばかり見て育ったらしいけど。その後ロンドンの王立芸術院で学び、今でもロンドンに住んでいる。最初は装丁の仕事(緻密!)をしていたという。

彼らを有名にしたのは19986年の短編映画「ストリート・オブ・クロコダイル」。これはナチスに惨殺されたポーランドのブルーノ・シュルツの「大鰐通り」を原作にしているが、ストーリーらしきものはない。もう、すごいのなんの。陰鬱そのもの、埃まみれの街のミニチュア、本人たちそっくりの人形、踊るネジ、突然現れる内臓・・・もう、トリコになりました。何度も映画館に通ったし、原作を読みたくて探して国会図書館にまで行った。あからさまなエロはないのに、これ以上エロいもんはない、と、20歳のワタシは思った・・・そう、こんなところでエロの真髄を感じてしまったので、ワタシのエロ観念は歪んでいるのだ。

ワタシは彼らの人となりを知らないけど、たまにインタビューやニュースを聞く限り、彼らのプロフィールはまったく一緒。学校も仕事も全て同じで、多分今でもロンドンのひとつのアパートのひとつのベッドで寝起きしているらしい・・・「戦慄の絆」か、「ZOO」か・・・そう、実際、変態ピーター・グリーナウェイの変態双子映画の「ZOO」のモデルは彼ららしい・・・彼らはド変態ですよ、映像を見てもわかる通り。

振り返って今見てみても、やっぱり彼らのエロティシズムは不健康で、アメリカっぽくない。アメリカといえば、胸がデカイ=セックス・アピール、と言い切ってしまうほど能天気でひねりのないものがエロの王道とされているが、多分、彼らはそんなところに俺たちの考えるエロはないと、ヨーロッパに渡ったんだと思う。彼らのエロはフェティシズムにあると思う。10分の短編映画を完成させるのに3年かかるんだから、相当のフェチだ。ほとんどが手作りパペット・アニメーションで、生身の女性はたまにしか出てこないけど、明らかにみる目がおかしい。

まるでゲイ男性の女性の見方・・・ヒロインの妙な神格化が伺える。前作「ベンヤメンタ学院」では主人公(生徒)と学院長の妹(教師)/主人公と学院長/学院長と妹3つの関係・・・全部タブー・・・を描いていたし。いや、彼らがゲイだと言っているわけじゃないですよ。つまり健康的なノンケには絶対できない表現なんですよ。

多分、彼らの映像に魅力を感じるのは人口の10%くらいだろうな。それ以上いても困る。10%が限度。あとの90%には健全に恋愛して、普通に繁殖してもらわないと、地球が滅びるからね。もう、こういう偏執的なものやゲイ・カルチャーなんかの繁殖不可なものばかりに興味が行ってしまうワタシは、前世に何かの罪でも犯したんですかね。

とにかく、これを”世界でもトップクラスの美しい映像”と思えるのが、異常かどうか確かめて欲しい。
あ、ちなみにクエイ兄弟の手がけた映像で、最も知られている映像は、ピータ・ガブリエルの「スレッジ・ハンマー」PVだと思います。首なし鶏が踊るやつね↓。




↓ブラザーズ・クエイインタビューと作品ダイジェスト。



付記:「The Piano Tuner Of Earthquakes」は10月上旬にイメージイ・フォーラムで上映されるようです。
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2008/8/1

It's Alright  Pet Shop Boys

あれっ、もう8月だよ!なんだかしょっちゅうこんなこと言っているような気がする・・・。

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うちの1/6フィギュアたちもサマー・バカンス・バージョンにお着替えです(ちっちゃいから大変なんだよ)。
真ん中はマーガレット(ドラーグ・クィーン)です。

本物のニール&クリスはそろそろバカンスにお出かけかなぁ。今年はどこ?誰と?

↓「PSBカレンダー」7月分も更新。

on this date



アルバムレビューIntrospective - It's Alright -

この曲は、クリスが言うように歌詞がすごくいいよね(でも、同じ政治・社会的な内容の歌詞でも、ニールが書いた場合は褒めないのにな、クリスってば・・・そういう意味ではクリスにとってニールを褒めるってのは“自分褒め”と同じなんだよね。クリスは自分も褒めないし・・・)。
オリジナルはスターリン・ヴォイドですが、ワタシは彼らを知らない・・・一般にはあまり知られていない人だと思う。・・・PSBはマニアなので・・・。

新人さんが売名のために有名楽曲をカバーするのは“ズルい”というか、好きじゃないんだけど、PSBのように有名になってから「この曲が本当にいいと思うから、自分のバージョンを作りたい」っていうなら、まあいいんじゃないかと思います。

PVを見る限り、2人はすごく子供(赤ちゃん)好きですね・・・こういうところって女性の評価が高いのよ。皮肉なことに2人とも(多分)自分の子供がいないのが残念なくらいに。

↓1999年NIGHTLIFEライブです。


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