2008/3/4

アンデルセンは哀しい  その他 カルチャー

ニールはバレエを本当に書いているのかなぁ。バレエもいいけど、ニールには、オスカー・ワイルドの童話のような美しい物語を書いて欲しい。これ、絶対いけると思う。昔、何かのインタビュー記事で、ニールは最初に(多分子供のころ)ミュージカル風物語みたいのを書いたと聞いたような気がするのだけど・・・失念。

童話といえば、デンマークの童話作家、アンデルセン。
ワタシは子供のころから、ハッピーエンドよりアン・ハッピーエンドの物語の方が切なくて好きだったので、アンデルセンが好きでした。大学生になって、何のご縁か児童文学を授業で勉強することになって(フランス語とヨーロッパの児童文学の翻訳家として活躍する教授がいらしたので)、原文&原文直訳の童話を勉強し直しました。この数年後、「本当は恐いグリム童話」がベストセラーになったんだけど、あれはセンセの授業を受けていたら、正直言って、誰でも書けたんじゃないかと思う。

まあ、それで児童文学の深さにハマってしまったんですが、美しくも残酷なペロー、あっけらかんとした蛮行が楽しいグリム兄弟、乙女ロマンのアンデルセンが、童話の巨匠と言えましょう。実際、ワタシの3大フェバリットでした。

ウィキペディアみたいな公式バイオグラフィーには多分書かれていないと思うけど(バレエ団に所属していたとは書かれているけど)、昔ワタシの読んだアンデルセンの伝記本では、アンデルセンはゲイだったと書かれていました。本の名前は忘れたけど・・・。
“貧しい家に生まれたアンデルセンはその才能を認められて、パトロンの貴族に養子に迎えられた。そこにはまだ年少のあととり実子がいて、アンデルセンは彼に一目ぼれしたが、叶わぬ思いで一生を過ごした”と、見てきたように書いてあったと思いますが、正史ではないのかも・・・作者がゲイかゲイ寄りの人だったのかも。確かにアンデルセンは生涯独身でしたが何度か恋はしているようです、女性に。

アンデルセンの実際のセクシャリティなんてどうだっていいんです。要は、アンデルセンがゲイ心にぐっと来る物語を残しているという事実さえあれば。人魚姫の叶わぬ恋なんて、ノンケに恋したゲイとしか思えないし、親指姫の波乱の人生は、どっかのゲイバーのママの武勇伝を聞いているみたいだし、氷の女王はゲイの憧れのディーヴァみたいだし、みにくいアヒルの子なんて、“周りとはアタシは違う”という思いを抱えながら美しく変身を遂げるドラーグ・クィーンみたいだし!(そして恐らく誰もが、凡庸ないじめっ子のアヒルの兄弟より、みにくい白鳥の子供を応援するように書かれている。)

“周りとはアタシは違う”って思いは、創作につながります。虐げられた数だけ作品が出来上がる。だからそういう思いをした人なら、ぜひとも何か表現を残して欲しい。もしワタシがちょっとでも美人に生まれついて男どもにチヤホヤされていたら、人形なんて作っていなかったわ!これまで散々ブスだデブだと馬鹿にしてくださった方々、ありがとう!おかげで命を賭けられる創作人生を見出すことができたわ・・・幸せかどうかはまた別の話だけどね(いや、人形とPSBがあればワタシは幸せよ)。

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この写真、一昨年に使ったわ。
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