2008/3/3

「Fundamental」は死の香り・・・らしい  Pet Shop Boys

ワタシがリスペクトするPETHEADサイトマスター、アメリカのWayne Studer Ph.D(ハカセ)のサイト、「PSB COMMENTARY」ですが、「Fundamental」(&各ボーナス・トラック)が死をテーマにしているのではないかと言う興味深いテーマをあげていたので、要約&私の意見もプラスさせていただきました。

“911の後に作られた今回のアルバムの裏テーマは、テロと戦争。”

1. The cover of Fundamental (アルバムのジャケット)・・・ほとんど黒一色のジャケットで、ニールは山高帽の葬儀屋のコスプレ。

2. The album's dedication(アルバムを捧ぐ)・・・アルバムが、2005年にイランで死刑になった2人のゲイ少年Mahmoud Asgari and Ayaz Marhoniに捧げられていること。

3. "Psychological" (『サイコロジカル』)・・・"…an undertaker in a bowler hat.…down in the cemetary…."(“山高帽の葬儀屋が、墓場に降りてゆく“)。実際ライブで山高帽のニールが、この曲をオープニングで歌っていた。

4. "The Sodom and Gomorrah Show" (『ソドム・アンド・ゴモラ・ショー』)・・・"Sun, sex, sin, divine intervention, death, and destruction!"(“太陽、セックス、罪、神の介入、死、破壊!”)

5. "I Made My Excuses and Left" (『アイ・メイド・マイ・エクスキューズ・アンド・レフト』)・・・唯一、純然たるラヴ・ソング。ラブ・アフェアーの終焉(死)。

6. "Minimal" (『ミニマル』)・・・PVがほとんど白と黒で、死をイメージさせる。ニールの衣装も、喪服っぽい。

7. "Numb" (『ナム』)・・・この歌を作ったダイアン・ウォーレンは、自分の母親の死からこの曲をイメージした。また、シングル・ジャケットは中世の疫病が流行ったときに医師がつけたマスクを模してある。

8. "Luna Park" (『ルナ・パーク』)・・・「嵐が来るだろう、僕らを巻き込む」という歌詞が暗い前兆。

9. "I'm with Stupid" (『アイム・ウィズ・スチューピッド』)・・・反戦歌。戦争=死。

10. "Casanova in Hell" (『地獄のカサノヴァ』)・・・死に瀕したカサノヴァの回想。男にとって“立たなくなる”ことは、性の死を意味するほど重大な問題らしい。

11. "Integral"(『インテグラル』)・・・IDカード=「自由」の死。巨大な権力から突きつけられた「死」。

12. "Girls Don't Cry" (『ガールズ・ドント・クライ』)・・・トランスセクシャルのブランドン・ティーナが殺された実際の事件の映画「ボーイズ・ドント・クライ」からインスパイアされている。

13. "The Resurrectionist" (『死体盗掘者』)・・・ビクトリア時代の墓泥棒をテーマにしている。

14. "Fugitive" (『逃亡者』)・・・恐らく、自爆もいとわないテロリストの視点で歌われている。「天国へ行く方法はいつでもある」の歌詞。

15. Neil's skull t-shirt(ニールのガイコツTシャツ)・・・Fundamentalツアー中と、「Integral」のPV内で、ニールはダミアン・ハーストのデザインのガイコツTシャツを着ている。

・・・なるほど。アルバムと言うものはリリースから時間が経つにつれ、落ち着いて聞けるようになって、全体像が見えるものです。リリース時「Fundamental」は評判も上々でしたが、テーマ的に重く(まさに戦争とテロが隠れテーマだからか)、個人的ベタなラヴ・ソングがないことにちょっとだけ不満を感じます。同じ「死」でも、“戦争”というマッチョな現実世界であって、ゴスっぽい耽美ジャンルの「死」ではないところが、女子的には物足りないような気がする。もしも年齢を経たことで、ニールから乙女要素が少なくなっているのならそれは大問題。それは、ここ数年、実際ちょっと感じていたことなので。
次のアルバムが出るまで前のアルバムの位置づけを判断するのは早いんですがね。

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2007年5月27日、ロンドンのライブ、マーガレット撮る。ニールはガイコツT。
再アンコールで「Being Boring」。これも死にまつわる歌。
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