2009/5/7

感想は変わる  Pet Shop Boys

朝から雨だったけど、小止みになったのでポスティングのバイトに。i-podからシャッフルされて来た「Young offender」(1993年『VERY』収録)を聴いて、ふと思った。

この曲、中年が若い青年に説教くさいことを上からチョッと偉そに言う歌のように思っていたけど、実際は、きらめく若さにノックアウトされている(そしてそれを悟られまいと偉そなことを言う中年男特有のプライドの)歌なんだな〜っと感じた。

また、「僕と恋してみる?」なんて誘うくだりの歌詞が入っているけど、これは必ずしも同性愛的要素だけではなく、普遍的な若さへの憧れとも読める。ノンケのおばさんだって、若く美しい女の子のキラキラにはクラッと来ることがあるくらいだからね。

(まあ、ニール&クリスは明らかに若くて美しい男の子が大好きってのは、行動を見ればわかるけどさ。I see you comig.)

あからさまな「I love him」的歌詞よりも、相手の性別を特定しない歌詞のほうがなんとなくゲイっぽいのは、PSBだけに限らないかも。今はともかく昔は、たとえ虚構の歌や文学・芸術の世界でも、同性への憧れを表にすることは憚られたのか、作品の中に巧みに隠されている。そして、そのサインが読める人間のみがメッセージを受け取って、解読して、同意する。いまだって、そういう記号的サインはたくさんあると思う。

そういう意味では、オープンリーの人より、クローゼットの人のほうが、記号にするのが上手いかも。

私もあからさまよりは、そういう方が好きだな。ゲイでなくても、そういうサインは読みとれるのではないかと思う、私も。

クローゼットの人の絵っていうと、いつもSimeon Solomon(シメオン・ソロモン:19世紀末のイギリスの画家)を思い出すんだよね。あの人の絵って、すごく同性への思いを秘めた人の絵っぽいの。

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シメオンの自画像。見るからに繊細そう。

このように、15年経って曲の印象が変わることがあるんだから、まだ1カ月ちょっとしか経っていないアルバムのレビューなんか、早すぎるっと思いますが、やりたいのは山々なので、ちょっとづつやっていきますのでもうちょっとお待ちくだされ。

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