卒園式の夜、ショウタは今日もらった文集を開き、お友達の名前が書かれたところをなぞりながら「これは?」と聞いてくる。
「○○ちゃんよ」と教えてあげると、「ああぁ」と言いながら頭の中ではその子のことを思い浮かべているのだろう、
しばらく間が空く。
そしてまた、つぎのページを開いては、「これは?」と聞いてくる。何度も何度も繰り返しきいてくる。
保育園での楽しかった思い出を、お友達の名前と一緒に思い出しているのだろうか・・・。
3月26日、ショウタとクラスのお友達は卒園した。
感動の卒園式だった。
園長先生に頭を下げてもらう卒園証書と記念品。
「ショウタ、もう少し、頭を深く下げろよ」
私は心の中で思ったけど、それ以上に込み上げてくるものを堪えることのほうが大変だった。
卒園証書授与のときや、式が終わっての退場のとき、ショウタは列の先頭になって歩いた。
何組かに分かれての小さな列だったけど、その先頭で歩いた。
堂々と歩いていたかと思うと、少し小走りになって・・・。
ショウタなりに恥ずかしかったのだろうか、最後は普通に走っていた。
ショウタの保育園生活が終わった。
やさしい風が吹き抜けたような
そんな一瞬の時間だった。
先生が毎日つけてくれた連絡帳に、その日その日の様子が残されている。
成長したね。
大きくなったね。
元気になったね。
強くなったね。
先生やお友達に囲まれ、ショウタはここまでこれた。
ショウタは、ここまで成長できた。
生まれたとき、吹けば消えそうだった弱い弱いショウタの光が、
いまは立派に輝いている。
みんなに支えられ、
いまは大きく輝いている。
走馬灯のように、という言葉があるけど、
このブログを書きながら、まさに今、走馬灯だ。
思い出す。次から次へ思い出す。
ショウタのこれまでの足跡が、流れるように浮かんでくる。
それと一緒によみがえる皆さんの顔、
声、
こころ。
ほんとにありがとう。
みなさん、ありがとう。
保育所の先生方、ありがとう。
ぞう組のみんな、おめでとう。
そしてショウタ、
みんながいてくれて、
よかったね。
子育て日記
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