スマイルプロジェクトで応援している4年生の波音(ななと)くんの作文を紹介します。
わたしたちはずっと友だちです。
今までをふりかえって
4年 矢吹波音
ぼくが今までをふりかえって思いだしたことは、次の三つです。
一つめはじしんのことです。
じしんではこうていにひなんして、それから体育館にあつまりました。そのときはとてもこわかったです。でも友だちがいたので勇気づけられました。そのあと津波がくるぞという声がきこえました。そのとき弟は高台にひなんしたのでよかったのですが、ぼくは高台ににはいきませんでした。母が学校にでん話して「津波がくるといっているんですがひなんしないんですか?」とでん話をしたら「わかりません」といわれたそうです。でもぼくの学校には津波はきませんでした。
「よかった」と思いました。
そのあと、おじいちゃんが弟をむかえにいって、ぼくのことをむかえにきてくれました。体育館では母をまっていました。そして母がきてほっとしました。あとは父がしんぱいでした。父はけんしゅうというべんきょうかいで福島市にいっていました。父とは夜中にあいました。これもやはりほっとしました。
二つめはげんしりょくはつでんしょのことです。
三月十二日次々とばくはつしてしまいました。
ぼくはそのばくはつをいまでもおこっています。あのばくはつのせいで山梨にくることになったからです。でも山梨も大好きです。でもあのばくはつのせいでぼくたちのくらしをこわされたのをいちばんおこりたいです。ぼくはげんしりょくはつでんしょではなく、自然をつかったでんきづくりをしてほしかったです。
三つ目はやまなしのことです。
最初に山梨にきたときもみんなやさしくしてくれました。なぜこんなにやさしいのかわからないほどやさしかったです。そしてぼくの弟いがいはみんな長坂小学校というところにいくことになりました。一日目はきんちょうしたけれど、二日目はがんばっていけました。山梨はよい所です。
震災直後、福島県いわき市から北杜市に避難されてきました。
元気にがんばっています。
山梨にいながら出来る応援はたくさんあります。
子どもたちの笑顔を応援するSmileプロジェクとはまだまだ続きます。