

菊地康正サックスフルート道場は、東京、横浜、名古屋、大阪にまたがっているが、この前地図を見ていたらほぼ一直線上に並んでいるのが解った。この、ほぼ東海道に並んでいる宿場町ならぬ大都市を、東海道中膝栗毛ならぬ珍道中を駆け抜ける西洋曲がり金(サックス、フルート)奏者が私なのである。今回は恒例の名古屋大阪レッスンに出かけた。
S さんは、山に囲まれた岐阜県下呂市から名古屋菊地道場に通うフルート教師である。この日はサテンドールのソロを作ってきてくれた。ジャズでもメディアムバウンスのスィングは奥が深く、付点四分音符などは、一個一個の八分音符をきちんと歌うと、見違えるようにスィングするのである。
・・・彼女の奇跡のような変化が面白い。その後のテナー生徒のO 君と共に大阪発表会に出たいと意欲的。
翌日は、近鉄特急で大阪に移動し、新人の T 君のフルートに、富山県から通うN くんのサックスを聞いた。驚いたのはその歌心である。
歌心というものは教えて出てくるものなのであろうか?音楽的な表現、心から溢れる衝動感情をなるべく音に反映させるために知恵を絞ってアドバイスするのだが、N 君の歌心はどうだろう?
自然に出てくるものなのか、人生経験から来るのか、それを才能と呼ぶべきなのか?素晴らしい歌が彼のサックスから流れ出てくるのである。それはアドリブが出来た方がより良いだろうが、今なおままでも充分感動がある。興味のある方は、菊地康正サックス、フルート道場発表会に来て確かめて欲しい。
菊地康正サックス、フルート道場発表会のページ→
http://kose-sax-flute.jp/jam2011S.html
最近の成果:アマチュア、初心者プレーヤーにとってコードを一個一個読み取ってそれに合うフレーズを考えてメロディラインを紡いでいくのはあまりにもハードルが高いのは解っているので、明らかに転調しているところを確認して、8小節とか4小節単位で、そのキーの音階のみでアドリブするという方法を試して貰ったところ、非常に成果を上げている。細かいコードは考えないのである。ただし転調には気をつける。
取りあえず、8分音符でそのキーのスケールを吹き続けながら伴奏を聞いて演奏。慣れてきたら、所々で句読点のように、言い切るフレーズを入れて、空白を少し入れる。
8分音符のレガートなスケールが吹けるようになったら、2割ほどスタッカートを入れていく、見違えるようにメリハリが付いて、言葉を語っているように聞こえて来るのである。
藤井 2 段(as)や、永原5級(ts)のレッスンでも試したが、どのレベルの人もアドリブのラインを習得するのに有効なやり方であることが解った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな大事な凄いことを公開して良いんですか?と言う声も聞こえてきそうだが、実際に立ち会わなくては皆目わからないことなので大丈夫、大丈夫!!生徒の皆さんは今後のレッスン楽しみにして下さい。
さて最終日の26日は、朝は大阪城公園でウォーキング&日光浴、レッスン後は、関目のブラウニーにメイキングジャズオーケストラのライブにシットインした。
tp.宮岡信夫&メイキンジャズ オーケストラ With vo.古屋さと子 as.大竹亜矢子 吉原ひろみ ts.河崎啓之 小林久里 bs.&ts.稲屋 浩 tp.小林仁史 内藤咲重 中野誠也 tb.川口哲史 大島一郎 本島明美 pf.松田忠信 ds.鳥垣優羽 bs.マリオ宮本
宮岡さんは大阪ジャズ協会の理事もされている大阪ジャズ界の重鎮、しかもバリバリ現役のトランペッターでありこの日のI remember Crifford なども素晴らしい演奏。サックスセクションは、もと菊地道場卒業生の河崎啓之(ts)くんや、KOSEサスペンダーストラップの愛用者で優秀なサックス奏者の稲屋 浩君、は先日のジャズオントップにも客演してくれている。吉原ひろみ(as)さんも、先日お亡くなりになった関西随一の名アルトサックス奏者長谷川元伸さんのお弟子さんである。大竹亜矢子さんも初対面だったが素晴らしいサックス奏者であった。ドラムの鳥垣優羽さんは若干21歳の女性ドラマーで、まるで親子孫3世代共演のような楽しいビッグバンドなのであった。ゲスト歌手の古屋さと子さんも、安心して聞けるベテランの味で、オーソドックスなビッグバンドサウンドを久々に味わった。
僕は、ソロだけ参加させて頂いた曲は、ベイシーのJunpin' at the woodside,Water Mellon man,Root 66,などであった。またまた復習するべきスタンダードは増えていく。と言うか、ベイシーのJunpin' at the woodside などは生まれて初めてやったのだが、まあ皆さん菊地さんなら知っていて当然・・・ということなのでしょう・・・・ううう・・・(TT)。また自宅で勉強しなくては・・・(汗・・)。
さて、今後のライブでは、アーティスト、作曲家特集を企画しています。第一弾は、
7/14(木)高田馬場 サニーサイド KOSE Plays Stan Getz この日は偉大なテナーサックス奏者スタンゲッツの足跡をたどり、ゲッツの愛奏曲を特集します。
メンバー:菊地康正(ts、fl)、吉田祥一郎(ts)、外山安樹子(p)、菅原正宣(b)、百瀬大樹(dr)、場所:東京都新宿区西早稲田3-28-1 理工社ビル2F
TEL:03-5272-6119 開場:7:00 開演:7:30〜、 チャージ:一般¥3,000/学生\1,800
http://kose-sax-flute.jp/liveinfor.htm
今後は、コルトレーン特集、コールポーター、アントニオカルロスジョビン、デュークエリントン特集などを考えています。

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